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原村の魅力は?移住の際の支援制度や、体験談を紹介!

公開日:2024/05/27(月) 更新日:2024/06/08(土) 完成住宅

原村の魅力は?移住の際の支援制度や、体験談を紹介!

八ヶ岳の裾野、原村。
その冷涼な気候と自然に恵まれた原村は避暑地、別荘地として古くから親しまれています。今では別荘としてだけではなく移住をする方も多くみられます。ここでは移住先として人気の高い原村について解説していきます。原村が気になる方、移住をお考えの方は参考にしてくださいね。

 

目次

 

 

原村ってどんなところ?

八ヶ岳のふもとに広がる田畑や、雄大な山々の眺めが圧巻で、心地よい風が吹く原村。
グリーンシーズンには多くの人々が避暑に原村を訪れ、レジャーを楽しみます。人口減少が課題となっている地域が多い中、原村の人口は微増を続けており移住人気の高さが伺い知れます。
ここではそんな原村について詳しく解説していきます。

 

概要

原村の位置が分かる地図
Map-It マップイット(c)

原村は長野県の諏訪郡に属する、人口は約7,700人の小さな村です。
都市部へのアクセスは、中央本線「特急あずさ」または中央自動車道を使って2時間半です。半日かからず移動ができるため、定期的に東京方面へ通勤する方や家族が都市部にお住まいといった方でも通いやすく便利な立地です。

農業が盛んで、野菜や花きが多く生産されており、小さな村ながらセロリやアルストロメリアの生産量は日本一を誇っています。

 

土地について

原村の夏の景色

原村は村全体が八ヶ岳に向かって緩やかに傾斜していますが、大きな起伏や河川がないため村内の移動がスムーズです。
村内が東西で大きく三つにゾーニングされています。村の西側、最も八ヶ岳から遠く標高の低いエリアはテクノパークゾーンとして工場などが集まる地域。中央のエリアはリビングゾーンとして住居や商業施設、公的機関と田畑が広がる地域。そして最も東側の標高が高いエリアがグリーンリゾートゾーンとして森林保護がされた地域に別荘地やペンションが広がっています。

村の標高は900~1,300mと高く、夏の夜間は毛布が必要なほど気温が下がります。
降水量は年間を通じて少なく、湿度も低いため空気がカラッとしており快適に過ごすことができます。
冬場の寒さは厳しいですが、降雪量や雪の降る頻度はそれほど多くありません。

 

風土や暮らし

村の中心部には村役場や学校、スーパーやコンビニ等の商業施設が半径250m以内に集まっています。
先ほど述べたように、車があれば村内の移動はしやすいため生活に必要なものは村内で手に入れることができます。

隣町の茅野市には大型のスーパーや本屋、衣料品店など様々なカテゴリーの店舗が揃います。エリアにもよりますが車で10~20分以内でアクセスすることができます。

多くの診療科を備えた総合病院の諏訪中央病院や富士見高原病院にも10分程度で行くことができるため、何かあった際にも安心です。

 

 

原村の魅力

多くの人々を魅了する原村。一体どんな特徴があるのでしょうか。ここから原村の魅力について解説していきます。

 

恵まれた自然環境

紅葉した木々

魅力を語る上で外すことができないのが、豊かな自然環境です。
東にそびえる雄々しい八ヶ岳、西には眼前にどこまでも広がる田畑。暮らしの中で目にする光景が絵画の様です。
朝陽や夕日を浴びる時刻、また初冠雪の日、葉っぱが色づく頃、新緑がまぶしい時、毎日のように自然の美しさを堪能することができ、それは飽きることがありません。

そんな山の麓の豊かな環境では茅野市や富士見町など近隣の市町村含め、一年を通してアウトドアレジャーには事欠きません。アウトドアがお好きな方は様々な楽しみ方ができるでしょう。

 

土地価格が手ごろ

都市と大きく異なる点であり、魅力と言えるのが土地の価格ではないでしょうか。
原村の場合、坪単価は整備された分譲地でも10万円を切る場合が多くあります。別荘地や自然が残る未整備の土地、森林などは坪単価5万円以下が相場となっています。

また分譲地であっても一区画100坪を超えるなどゆとりがあり、移住に合わせて土地を購入し家を建築する方には嬉しいポイントです。

広い庭でガーデニングや家庭菜園、ペットがいる方はドッグランなど、広々と計画でき田舎らしい暮らしができますね。

 

福祉医療が手厚い

原村では子どもからシニアまで福祉医療に力を入れており、長く住むことを想定した時にもメリットの大きい村です。
シニア世代では70歳に到達する月から医療費特別給付金の支給を受けることができます。
その他、各種健診を無料化し、病気の早期発見・早期治療を促しています。村内には歯科を含む6軒の医院、近隣市町村には総合病院が2軒あり、アクセスも良好です。

長野県は全国でも一位の長寿命を誇っていますが、原村は高齢者の就業率も高く生き生きと過ごされています。

 

子育て支援が手厚い

原村ではシニアだけでなく、子育て世帯への支援にも力を入れており、高校3年生までの医療費の自己負担分を支給する制度があります。

また3歳未満児の保育料は同時入所に関わらず第2子で半額、第3子以降は無料としています。共働き家庭には嬉しい制度ですよね。

 

星が綺麗

星空

標高が高く、夜は明かりが少ない原村は星がとても綺麗に見えます。
明るい都会では見えないような小さな星も観察することができ、満天の星空を堪能することができます。

特に八ヶ岳に近い標高1300m以上の別荘地近くにある八ヶ岳自然文化園では、季節ごとに星空の鑑賞会やツアーが開催されています。夏には涼しい星空の元、映画祭が毎年開催され、この地域ならではの楽しみを満喫できるでしょう。

 

移住経験者が多い

原村には別荘地やペンションビレッジがあり、外から来た人を受け入れる風土があります。

別荘地エリアには入れ代わり立ち代わり人々の出入りがあります。地方特有の密なご近所付き合いとは異なる、移住者同士の程よい距離感のお付き合いがあるでしょう。

また全国的に見ても大規模なペンション群があり、現在は個性豊かな約60軒ほどがペンションビレッジに集結しています。
ペンションのオーナーの方は多くが移住の経験者。原村に訪れる際にはペンションに泊まりながら経験に基づく貴重な話を聞くことができます。

 

 

移住の際に気を付けるポイント

移住は魅力が多くありますが、生活の場を移すということは少なからず負担がかかるものです。スムーズに暮らしに慣れるために気を付けたいポイントをご紹介します。

 

段階的に移住する

雪が積もった原村の道

移住で気を付けなければならないことは、移住前のリサーチで理想とのギャップを埋めることです。

移住でよくある失敗が、こんなはずではなかったという後悔です。実際に暮らしてみて初めて分かるということは一定の割合であるでしょう。しかしある程度は事前の準備で防ぐことができます。

インターネットでの情報収集は基本と言えますが、それにとどまらず現地に訪れてみることが大切です。
旅行という形ではなく、暮らすという視点で町を見てみましょう。自治体の整備する移住体験住宅や空き家などを使って、短期間でもお試し移住をしてみると、新たに見えるメリットやデメリットがあるかもしれません。また住まいを完全に移すのではなく、二拠点居住から始めるという人もいます。

また地域ごとに異なる気候を体感しておくことも重要です。人によって感じ方や許容範囲は異なりますので、夏の暑さ、冬の寒さを経験しておきましょう。特に原村の場合、夏の快適さには魅了されますが、冬の寒さは厳しいものがあります。

 

収入源を確保する

収入源の確保は、見方によっては移住にあたり最も大切なことと言えるかもしれません。

移住には様々なスタイルがありますが、転職を伴う場合は早めに情報収集を行いましょう。
地方は都市部に比べ企業が少なく、選択肢が限られることが多いです。原村の場合、近隣市町村まで視野に入れ、転職活動を行うと良いでしょう。

また移住を機に就農や起業にチャレンジする場合は、自治体から支援が受けられることもあります。セミナーやオンライン相談などを活用して、安心して生活が送れるよう収入源の確保をしましょう。

 

住まいを確保する

雪原に佇む家

住まいの確保も移住にあたって大きな課題となります。
賃貸、中古住宅の購入、建売住宅の購入、注文住宅の新築など様々な選択肢があります。

賃貸の場合、合わなかった時に引っ越すことができる、住みながら土地を探すことができる、初期投資が安いなどのメリットがあります。中古住宅や空き家は安く購入でき、すぐに住むことができますが、程度により手をいれる必要があります。新築では土地探しの必要がありますし、引き渡しまでに時間がかかりますが、一から自分の希望を詰め込んだ家に住むことができます。

快適な移住生活のために、住まいの検討も早めにしておきましょう。

▶地方移住についてはこちら

 

 

移住の際に受けられる支援制度

多くの自治体で様々な形態の移住支援が行われていますが、ここでは原村の移住支援について解説していきます。

 

原村空家有効活用促進補助金交付事業

原村でも増加が目立つ空き家を活用し、移住促進に繋げようと空き家を購入する場合もしくはリフォームする場合に補助金を交付しています。

購入の場合の対象者は、村内にある空き家を購入し移住・定住する50歳未満で、5年以上その家に居住する人です。補助金の額は補助対象事業費の1/2まで、100万円を上限としています。

リフォームの場合の対象者は、空き家を借りて移住・定住する50歳未満で、2年以上そこに居住する人です。また移住者に賃貸する空き家の所有者も該当します。
補助金の額は補助対象事業費の1/2まで、50万円を上限としています。

 

原村移住体験住宅

移住にあたって、一定期間現地に赴いて過ごしてみることは必要不可欠です。
原村には移住体験住宅があり、移住を検討中の方に3日~7日間、一律10,000円で宿泊することができます。

基本的な家具家電は備え付けてあるため、手軽に滞在ができます。この体験住宅がある場所は原村役場やスーパーなどが集まる村の中心部にほど近く、旅行者が訪れるペンションビレッジよりも標高が低いエリアです。
宿泊は抽選となりますが、季節ごとに訪れて体験してみると良いでしょう。

 

田舎暮らし案内人

原村には住民で構成する田舎暮らし案内人というボランティアグループがあります。
移住を検討している人に原村の魅力を伝えたり、生活のアドバイスをしたりと様々な活動をしています。

ご自身が移住の経験者という方も多くおり、親身になって相談に乗ってもらえるでしょう。
それぞれが得意な分野を持ち、農業や不動産、古民家再生、登山など専門的な助言をしてもらえます。

移住前、後を問わず、困った時に相談できる人がいるのは嬉しいですよね。

 

【参考】
移住サポート|信州・原村 移住・定住応援サイト

 

 

原村おすすめスポット

ここでは原村のおすすめスポットをご紹介します。

 

八ヶ岳自然文化園

八ヶ岳自然文化園のパターゴルフコース

八ヶ岳自然文化園は八ヶ岳のペンションビレッジに近く、木々が立ち並ぶ中に芝生やレジャーができるエリアが点在する「八ヶ岳の自然とふれあい」をテーマにしたレジャー施設です。

屋内の自然観察科学館ではプラネタリウムやアポロ宇宙船訓練実機が常設された展示室、セミナーハウスやショップがあり、大人も子どもも楽しめます。

屋外にはパターゴルフ、マレットゴルフなどのコースやドッグラン、キックバイクパーク、電動ゴーカート、カフェなどがあり気持ちのよい季節には一日過ごすことができます。

ここは各種イベントの開催場所としても使われ、星空観察会や映画祭、クラフト市も行われます。観光客も住民も様々な人が集まる憩いの場です。

【参考】
八ヶ岳自然文化園|HP

 

もみの湯

先にご紹介した八ヶ岳自然文化園からも近い、別荘地エリアにあるもみの湯は、地元住民やペンション・別荘を利用している人、さらには近隣市町村からも人が訪れる人気の高い温泉です。

泉質が独特で、温泉の多い諏訪地域の中でもナトリウムイオン、硫酸イオン、また溶存物質が数倍~十数倍多く含まれており、よく温まって冷めにくいと言われています。

原村村民と村内に別荘を所有している人は割引され、500円(一般650円)で利用することができます。
冷え込む冬場は特に、近くに温泉があって温まれる環境は嬉しいですよね。

公共の宿・樅の木荘も併設しており、グラウンドやテニスコートを貸し切って利用することもできます。

【参考】
樅の木荘|HP

 

 

移住ライフ体験談

ここから実際に原村に移住をした方のエピソードをご紹介します。より原村での暮らしをイメージしやすいのではないでしょうか。参考にしてくださいね。

 

山の景色を堪能する暮らし

原村の別荘地に建つ平屋

空気が綺麗で晴天率が高い、自然豊かな八ヶ岳にはよく遊びに来ていました。
初めは茅野市の別荘地に中古の家を買い、平日は東京、週末は原村という二拠点生活をしていましたが、退職したらこちらに移住するつもりでした。
そこで老後も快適に過ごせるよう、より平たんな土地で過ごしやすい家を計画したんです。

雪の積もった原村の別荘

新たに見つけた土地は標高1,350mの原村の別荘地。
広く、比較的傾斜の緩やかな土地です。木は伐採し、空が広く見えるようにしました。冬も陽が入り、温かですよ。冬は-10℃を超えることもありますが、それでも外でBBQを楽しんでいます。
夏は直射日光が当たると暑いけれど、陽が陰るとすぐに涼しくなり湿気もほとんどありません。朝晩の気温差がとても気持ちいいです。

山の景色も堪能しています。
買い物をするのに茅野に下っていくと南アルプスが見え、帰り道は正面に八ヶ岳が。左手には蓼科山や霧ケ峰が見えます。その時々で表情を変える山々ですが、一日の中でも夕方色づく姿はとても綺麗です。
夜は夜で楽しみがあります。満点の星空が見え、天体観測をするのにもってこいです。

八ヶ岳周辺は季節ごとに環境が大きく変わります。移住を検討する際にはペンションなどで予め気候の体感をしておくといいですよ。

 

 

まとめ

移住者によって人口が増え続けている原村。
美しい自然との距離が近いのに生活の便もよく、移住者も多いため溶け込みやすい。村の支援も心強い、そんな移住向きの地域です。
ただ、写真やインターネットの情報だけでは魅力も雰囲気も十分には伝わりません。気になる方はぜひ実際に足を運んで景色を眺め、美味しい空気を吸い、地域住民と話をしてみてはいかがでしょうか。

 

 

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