デザインの面でも人気の高い大屋根の家。
街でみかけて、その威厳ある外観に憧れたことのある方も多いのではないでしょうか。
今回は、そんな大屋根の家の魅力やメリット・デメリットをまとめていきます。
INDEX
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大屋根とは?
大屋根とは、屋根の形状のひとつで、1つの屋根を1階から2階など複数の階にまたがってかけた形状の屋根を指しています。
みなさんも、2階以上の建物で、一つの大きな屋根が建物にかかっている光景をみたことがあると思いますが、それを想像していただくとイメージが湧きやすいと思います。
大屋根は、1枚の屋根面積が大きいため、外観をダイナミックな印象に仕上げてくれます。
小屋根とは?
大屋根に対して小屋根とは、二階建て住宅の一階部分に出た下屋部分の屋根や、玄関ポーチにかける小さな屋根のことを指します。
小さいものだと庇のことも小屋根と呼びます。
混同しやすいですが、大屋根のように屋根の形状を指すものではありません。
構造としてはメインとなる屋根と同様に、小屋組みで支えられることが多いです。
小屋根をつけると雨や雪が吹き込みにくく、使い勝手の良い空間となります。夏場は暑い日差しを遮る効果もあります。
また、小屋根がつくことで外観のアクセントともなるため、単調でないおしゃれな家にすることが出来ます。
さらに大屋根と組み合わせて小屋根を設けることで、構造が強化される場合もあります。
どんな屋根デザインでも、小屋根が必要になる場合、小屋根があった方が良い場合があります。
実用性とデザイン性を兼ね備えた小屋根を建築会社と一緒に検討してみると良いでしょう。
大屋根住宅の魅力とは?
では、大屋根を住宅に採用することには、どのような魅力があるのでしょうか。
魅力の1つ目として挙げられるのは、外観をダイナミックに演出できるということです。
1枚の屋根の面積が大きいため、堂々とした印象を与えることができます。
メインの屋根の下端が低い位置にくるため、個性ある佇まいでありながら、訪れる人に圧迫感を与えない優しいシルエットになることも魅力です。
2つ目として、北欧風の家によく馴染むデザインであるということです。
北欧は雪が多いため、屋根の雪を落とせるような構造にするために、大屋根のデザインになっている住宅が数多く存在します。
そのため、大屋根住宅であれば、北欧のデザインにもよく馴染みます。
また、日本も雨の多い国であるため、大屋根のような勾配があり、単純な形になっている大屋根の方が、耐久性やメンテナンスの面でも向いています。
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大屋根住宅のメリット・デメリット
大屋根住宅はデザインの面でも人気があり、憧れを抱く方も多いでしょう。
そんな大屋根には、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。具体的にみていきましょう。
大屋根のメリット
- 雨漏りのリスクを減らすことができる
大屋根は勾配のある大きな屋根であるため、屋根にたまった水をすぐに流すことができ、雨漏りのリスクを減らすことができます。
水はけが悪いと、雨漏りの原因にもなりますが、大屋根は急な勾配がついているため、耐久性やメンテナンスの面でメリットがあるといえます。
- 雪対策にも効果的
もともと雪の多い北欧の国々でも用いられていた屋根のデザインなだけあり、急勾配の屋根が雪を下に落としてくれることで、屋根の上の積雪を抑える効果があります。
また、大屋根は雪の落下する場所をコントロールしやすいため、落雪による被害を事前に予測して防ぐこともできるでしょう。
- 和洋などさまざまなデザインにあう
大屋根は、和風の家でも洋風の家での外観にマッチします。
それだけでなく、デザインの面で堂々とした印象を与えてくれるため、人気のある屋根の形です。
さまざまな事例もあるので、気に入った大屋根のデザインを探してみましょう。
大屋根のデメリット
- 落雪に注意
大屋根は、雪をおとせるため、積雪という面でメリットがあり、加えて落ちる場所も予測しやすいといったメリットがあることは先に述べました。
そのメリットの一方、一度に多くの雪が落下してくるため、雪の落下場所を把握していないと、思わぬ事故につながる可能性があります。
また、落雪の場所はスペースを空けておく必要があるため、その分の広い敷地が必要となってしまうといったデメリットもあります。
- 天井に勾配が生じる
大屋根は外観が印象的になりますが、室内空間のとり方も変わります。
大屋根の家では屋根に沿って勾配をつけた天井とする場合が多いです。プランニングの段階で実際に大屋根の家の内部に入ってみて違和感を感じないか、落ち着いて生活ができそうか、体験してみると良いでしょう。もし抵抗があるようであれば、平天井を選択することもできます。
大屋根住宅にかかるコスト・費用
大屋根の家では通常の屋根と比べて、屋根面積や屋根の基礎となる部分の面積が総二階の家よりも増えるため、コストは一般的な屋根と比べて高くなる傾向があります。
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工房信州の家が手掛けた大屋根の家
旧松本展示場
瓦葺きの大屋根が和風の趣あるファサードです。
二世帯住宅で、ご両親室のある平屋部分は大きな下屋がかかり、大屋根のシルエットと相まってどっしりとした佇まいが魅力。
信州の田舎の風景によく似合うデザインです。
四季の家
東西に屋根を流す大屋根の設計が多いなかで、こちらは南面に大胆に葺き下ろした大屋根の家。
和風の大屋根住宅とはがらりと印象が変わり、北欧デザインにもぴったりの住宅です。
南の採光を確保するために天窓を設けており、こもる感覚の落ち着きと自然光の明るさとを両立した室内空間になっています。
諏訪沖田モデルハウス
大きく葺き下ろした大屋根は玄関ポーチも兼ね、屋根も壁面もすっきりとまとまったシンプルで美しい佇まいです。
格子状の木製バルコニーや、一部を板張りにした外壁など、変化をつけたデザインがよく映える一棟です。
松本南展示場
西に向かって拭き下ろす大きな一枚屋根が堂々たる風格の大屋根の外観。
スタイリッシュなシルバーカラーの屋根と明るいマホガニーカラーに塗装した木部が軽やかさを演出し、バランスよくまとまった大屋根の家です。
回廊のように長くかかった下屋と土間サロンに通じる大きな開口部から隣人を招き入れます。
伊那展示場
純和風の貫禄ある大屋根の外観。左右対称にかかった大きな屋根が安定感のある外観です。
屋根材には一文字瓦を採用。すっきりと美しいラインを見せています。随所に配した縦格子で和のテイストにまとめています。
玄関と繋がった土間サロンや和室の縁側、二階の窓など縦横に揃えてとった窓が美しいアクセントとなっています。
大屋根の注文住宅の実例をもっとご覧になりたい方は、フォトギャラリーがおすすめです。
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まとめ
大屋根の特徴や注意点をまとめてきましたが、いかがだったでしょうか。
屋根は家族の生活を支える大切な部分。安心安全に長く暮らせる住まいを実現するためにも、今回ご紹介した注意点をぜひ参考にしてみてください。
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