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平屋にロフトを設置するメリット・デメリットとは?費用相場や注意点を解説

公開日:2021/11/23(火) 更新日:2023/02/16(木) 家づくり

平屋を考えたときに、限られた床面積でプランニングすると、収納が足りるか不安になりますよね。
平屋でも「ロフト」を設置することによって、収納スペースを広げたり、生活空間を広げることができます。
ロフトは趣味部屋や書斎など、様々な活用が期待できるスペースですので、メリットやデメリットを知った上で空間をあますことなく最大限に活用しましょう!
平屋にロフトを設置するか迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

INDEX

 

 

平屋にロフトを設置するメリット・デメリット

平屋にロフトを設置するメリット

平屋は2階建てに比べると生活スペースが狭くなりがちですが、ロフトをつくることで収納スペースの確保や多目的スペースなどの空間を広げられるメリットがあります。
趣味や一人時間を楽しむ空間、子どもたちの秘密基地のようにワクワクする空間。収納に利用してスッキリした気持ちになれる空間。
日常生活にもメリハリをもたせ、毎日をちょっと楽しく快適にする工夫が、ロフトによって実現できます。

ロフトは建築基準法上、居間や寝室といった「居室部分」とは扱いが異なり、物置などの「小屋裏収納」空間として扱われます。
そのため、固定資産税の対象になる床面積(居室部分)の対象から外れ、税金対策にもつながることが、大きなメリットといえるでしょう。

 

平屋にロフトを設置するデメリット

空間の有効活用としてメリットが大きいロフトですが、ロフトに上がるためのはしごや、階段を設けなければ上がることができません。
はしごであれば必要な時に出し入れできますが、大容量の収納スペースともなるロフトは、季節で使うものなど比較的大きな荷物を出し入れすることが多いと予想されるため、階段を設置する方が安心して上り下りできるでしょう。
しかし階段を設置すると、その分の1階スペースがとられてしまいますので、家事の導線などを配慮した場所に設置する必要があります。

また、ロフトは建築基準法上、天井高を1.4m以下にしなければならないため、大人が立って歩くには高さが足りず、かがんだ姿勢での移動が基本となります。姿勢がきつい方にはデメリットになる部分でしょう。
さらに、ロフトは天井に最も近い空間となりますので、熱気が非常にこもりやすいです。
ロフトを子ども部屋や寝室代わりにする場合は、断熱性能を高めたり窓を取り付け換気ができるようにしないと熱中症の危険性もでてきますので、用途によっては対策の費用がかかるでしょう。

また、ロフトは天井が低く掃除がしにくいため、ほこりがたまりやすい場所でもあります。
そういった意味でも、自然に換気ができるように、給気や排気などの換気計画にも配慮していきましょう。

 

 

平屋にロフトを設置する際にかかる費用

一般的に平屋と2階建ての家を比較すると、平屋は2階建ての家よりも屋根が大きくなったり、家を支える基礎部分の面積が広くなったりと、建築時のコストが高くなる傾向があります。
そのため、2階建てと同じくらいの広いロフトを設置すると、コストもそれなりにかかりますので、2階建ての家とあまり差がなくなるでしょう。

しかし、一般的な広さのロフトであれば、建築費用やかかる税金を見比べると、平屋にロフトを設置した方がローコストとなることが多いです。
毎年かかる固定資産の税金や、メンテナンス時の足場の費用など、長期的に考えても平屋にロフトを設置する方がお得な面も多くあります。

 

 

平屋にロフトを設置する際の注意点

ロフトは、建築基準法上「小屋裏収納」の扱いとなりますので、天井高が1.4m以内であることが原則となります。
その他にも、平屋にロフトを設置する場合、延べ床面積に対して、2分の1未満の面積にしなければならないといった制限がありますので注意が必要です。
各自治体によっては、ロフトを上り下りする部分は「はしご」でないと認められないといった制限がある地域もありますので、ロフトを検討する際は自治体に確認してから進めることをおすすめします。

ロフトを小さいお子さんが使う場合には、安全性も重視して手すりや階段を選択した方がよいでしょう。
お子さんにとってロフトは格好の遊び場ですが、転落の危険なども考えられるため、手すりの高さは90センチ以上確保したいところです。手すりの形状については、足をかけて転落しないよう、横ではなく縦にバーが並ぶようなものにするといいでしょう。
さらに、上り下りの安全性を考えると、やはりはしごよりも固定階段がオススメです。階段は蹴上の高さが20センチを超えると急すぎるので、18センチ程度を目安にしておくと安心です。

ロフトは熱気がこもりやすい空間のため、子ども部屋や書斎など日中過ごすことが多くなる場合は、断熱性能を高めたり、空調機器を取り付けるなどの対策が必要です。
空調まで取り付けるのがもったいない場合は、開け閉めができる小窓をつけてみても良いでしょう。
小窓を取り付ければ、光が入り換気もしやすいので、デスクワークにも最適な環境になりやすいでしょう。
デスクワークをする場合は、照明やコンセントなども準備しておきたいポイントですね。

 

 

ロフトつきの平屋でおすすめの間取り例3つ

多目的スペースとして

小さい子どもがいる家庭では、お昼寝のスペースとしてや、遊び場のスペースといった多目的スペースとして活用することをおすすめします。
小さい子どもの使うおもちゃやお昼寝用の寝具などを、家族みんなで過ごすリビングなどに置いてしまうと、物で溢れ、ごちゃっとしたイメージになりがちです。
その点ロフトにまとめてしまえば、普段のスペースにもゆとりができ、見せたくない部分を見せずに過ごすことができます。
急な来客時でも隠したいものは上に移動させることができますので、ストレス無くすごせますよ。

また、ロフトから1階が見えるような柵や手摺りを設置すると、子どもにとって秘密基地のようにワクワクする遊び場ができます。
子どもが少し大きくなってからでも、宿題をするときに必要な小さな学習机を下から見える位置に配置することで、子どもを見守りながら家事を行うこともできるでしょう。

 

書斎として

コロナ禍となり在宅勤務を余儀なくされる場面も多くなった現代では、今までは必要がなかった書斎としてのスペースにも注目が集まっていますね。
ロフトは天井が低く歩きにくい空間ではありますが、デスクワークなどの座って過ごす空間としては最適です。
1階で仕事をするにはどうしても人の出入りが気になり、電話対応やリモートワークなど、落ち着いて仕事をしにくい環境になりがちです。
自宅で仕事をする機会の多い方でロフト設置するときは、あえて壁や扉を設置することで、1階の生活空間と書斎の空間をきっちり分けることができますので、お互いストレスのない快適な空間を保つことができます。

壁にすると閉鎖的な空間になってしまいがちですので、リビングとの壁に開閉できる小窓をつければ、換気もしやすく、お部屋のアクセントにもなります。
必要な時は窓をしめて集中し、それ以外の時は窓を開けておくことで、家族と会話をすることもできますので、コミュニケーションも取りやすい環境なりますね。

 

趣味部屋として

釣り竿やゴルフ道具などは、背も高く収納スペースの中でも、割と幅を取りやすい道具でもあります。
大切な趣味の道具は誰にも触らせず、傷などつけないように大切に保管しておきたいですよね。
ロフトの空間を趣味の道具の置き場所として確保し、壁面に飾るような形で収納すれば、見た目もお洒落になり、大人な空間を楽しめます。
大好きな趣味道具に囲まれながら、メンテナンスもできる空間にもなりますので、趣味の道具が多い人にはおすすめな活用方の一つです。

また、音楽や本が趣味の方は、ロフトのスペースをちょっとしたオリジナルのカフェスペースにできてしまうのもロフトのメリットです。
趣味の音楽をかけながら、ゆっくり本を読むのも大事なひと時ですよね。
1階との空間を遮らないよう、手摺りなどで安全を確保できれば、ロフトからの光が1階にも入り、開放的な空間ができます。
このとき手摺りをアイアン調にしたり、リビングの上の照明をシーリングファン付きのものにすることで、部屋全体の空気がまわり快適に過ごせます。
見た目もより、カフェのような空間となりますので、ちょっとしたこだわりポイントを入れることもロフトを楽しめる活用方の一つでしょう。

 

 

まとめ

敷地が狭く平屋を諦めそうになっていた方も、ロフトの活用次第では、空間を最大限に活用でき、後々のメンテナンスコストも抑えることができます。
また、使える空間が多い割に固定資産税の面でもお得になりやすいので、間取りを検討中の方は、ロフトも視野に入れて検討してみてはいかがでしょうか。
ご自身のライフスタイルに合う、ぴったりな平屋がつくれるよう、ぜひ参考にしてみてくださいね。 

 

 


 

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