注文住宅は、自分の理想を最大限に反映できる家であるため、新築住宅を建てたいとお考えの方は、一度は夢見たことのある方も多いのではないでしょうか。
しかし、実際に注文住宅を建ててみて、「思っていた理想と違って後悔した」という声は多々あります。
住宅購入は一生に一度の大切な買い物。特に注文住宅は大きな買い物であるからこそ、後悔しないためにも、あらかじめしっかりと準備をおこなっておきたいものです。
今回は、注文住宅の建築でよくある失敗事例やその対策方法についてご紹介します。これから新築で注文住宅を建てたいとお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。
INDEX
- 注文住宅とは?
- 注文住宅に住んでから不満に感じる人はどのくらいいるの?
- よくある失敗と予防策【お風呂場編】
- よくある失敗と予防策【キッチン編】
- よくある失敗と予防策【玄関編】
- よくある失敗と予防策【収納・配線編】
- よくある失敗と予防策【リビング編】
- よくある失敗と予防策【明るさ編】
- よくある失敗と予防策【屋外編】
- 注文住宅で失敗しない為にできること
- まとめ
注文住宅とは?
そもそも「注文住宅」とは、お客様の注文を請けてから設計・施工する住宅のことです。
企画プランから選ぶ住宅や、すでに設計や工事を終えている建売住宅・分譲住宅などとは異なり、お客様個人の要望を存分に反映できることが大きなポイントです。
希望が反映できるのは、間取りや広さはもちろんのこと、設備や使用、使う材料までこだわることができます。
マイホームに夢を持ち、こだわりを詰め込んだ家づくりをしたいお客様に人気の家づくりです。
注文住宅に住んでから不満に感じる人はどのくらいいるの?
施主の要望に沿って設計する注文住宅。
オーダーメイドなので不満なく暮らせる方が多いかと思いきや、「自宅に不満はありませんか?」と問うアンケート調査に対して、不満があると答えた方は実に59%にも及ぶそうです。(調査元:サグーワークス、調査対象:全国の20歳以上の男女172人)
不満点でよく挙げられるのは、「収納の数が足りない」「季節によって暑さ、寒さなどの不満がある」など、実際に住んでみなければわからないものが多いです。
注文住宅は、実際に完成するまでは中をみることができません。そんな家であるからこそ、どのような失敗例がよくみられて、どのような対策をすればよいのかなどを知っておく必要があります。
今回は、いくつかの失敗事例を場所別にご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
よくある失敗と予防策【お風呂場編】
実際、注文住宅を建てて後悔する人は、どのような部分に失敗したと感じることが多いのでしょうか。
ここからは、場所別によくある失敗例や予防策をご紹介します。
まずは、お風呂場の事例です。
玄関とお風呂場を近い位置にすれば良かった
玄関とお風呂場を遠い位置に配置することで、後悔につながってしまうケースがあります。とくに小さい子どもがいる家庭ですと、外遊びから帰ってきてお風呂場にいくまでに廊下や部屋を通るため、泥だらけになってしまうケースがあります。しかし、お風呂場と玄関を近い位置にすることで、家の中を汚すことなくスムーズな動線を確保することが可能となります。小さい子どもに限らず、ペットのいる家庭でも、散歩から帰ってきてすぐに足を洗うことができるなどのメリットがたくさんありますので、ぜひ検討してみてください。
お風呂場にテレビをつけたが不要だった
お風呂場にテレビをつけることは一見魅力的にもみえますが、実際はそんなに使用しないというケースは多々見受けられます。新築住宅の場合、こういったオプションを、ついつけてしまいがちですが、結局使用しないのでは意味がありません。お風呂場のテレビに限らず、オプションをつける際は、実際に生活したときにどのくらいの頻度で使用するかなど、あらかじめイメージしておくことが必要です。
よくある失敗と予防策【キッチン編】
キッチンも、注文住宅で後悔につながりやすい場所のひとつ。
建てた後に後悔のないよう、しっかりと事例を確認しておきましょう。
キッチンのスペースが足りなかった
キッチンは、使う人に合わせて最適な大きさを確保しておく必要がありますが、この大きさを見誤ると、十分なスペースが足りずに後悔につながる場合があります。例えば、近年人気の対面式キッチンも、通路が狭すぎるがゆえにゴミ箱や収納を十分に確保できないといった声も多いです。また、キッチン用品を複数所有している人は、一般的なキッチン収納だけでは不十分に感じてしまう場合があります。こういった後悔に陥らないためにも、キッチンにはどのようなものを置くのか、またそのサイズなどをあらかじめ書き出し、予測しておくことが必要不可欠です。
キッチンの高さが身長と合っていない
キッチンの高さも重要な問題です。キッチンは毎日使用するものであるからこそ、少しでも高さが異なると長期的にみてストレスの原因となったり、腰痛の原因となってしまう場合があります。こういった事態を避けるためにも、自分に合ったキッチンの高さを目で見て決めることが大切です。ちなみに、身長÷2+5cmが理想的な高さといわれています。ぜひ、参考にしてみてください。
よくある失敗と予防策【玄関編】
続いてご紹介するのは、玄関の失敗事例と対策方法です。
玄関は家の「顔」となる部分といっても過言ではありません。
後悔につながらないよう、しっかりとみておきましょう。
玄関の収納を増やしておけばよかった
玄関の失敗として最もよく耳にするのは、収納量が少なかったという声です。単身で荷物が少ない場合と違い、家族で住む際は、靴に限らず子どものスポーツ用品やアウトドア用品、遊び道具などさまざまなものを収納する必要があります。また、子どもが小さいうちは広めの収納スペースを広く確保することでベビーカーを収納することもできます。家族で玄関に収納したいものをあらかじめ書き出しておき、それに見合った収納を取りつけるようにしましょう。また、靴だけでなく、コートクロークなど、衣類を収納できるスペースを確保しておけば、よりスムーズな動線で生活することもできるのでおすすめです。
下駄箱に鏡をつければよかった
玄関まわりの収納は便利ですが、広いスペースを設けすぎたり、高い棚を設置するほど圧迫感が出て、窮屈に感じてしまう場合があります。こういった場合には、下駄箱に鏡を取りつけることで、より奥行きのある空間が演出でき、空間を広くみせることができます。また、出かける前に玄関で身だしなみのチェックをおこなうこともできるため、一石二鳥の設備です。
よくある失敗と予防策【収納・配線編】
続いて、収納・配線に関する失敗事例をご紹介します。
収納や配線など、毎日使用する場所が不便だと、後悔につながりかねません。
そうならないためにも、失敗例や対策をしっかりと把握しておきましょう。
収納の位置が悪い・容量が少なすぎて入らない
使用する場所の近くに収納がないと、不便に感じてしまうことがあります。せっかく広い収納スペースがあっても、適切な場所に収納がなければ意味がありません。そのため、収納の場所は生活動線を考えて適切な位置に配置する必要があるでしょう。また、容量が少なすぎても、ものが入りきらず、結果後悔につながってしまう場合があります。特に子どものいる家庭は、ものが増えることが多いです。将来、子どもが増えるかなど、将来設計も考えて収納を設置するようにしましょう。
配線、コンセントが足りない
配線やコンセントは、生活のうえで欠かせない設備です。自分がどこにどのような家具を置きたいのかをイメージし、的確な位置に配置する必要があります。あらかじめ確認しておかないと、いざ家電を使いたいときに適切な場所にコンセントがなかったり、逆にまったく使用しないコンセントが出てきてしまったりとさまざまな後悔につながりかねません。購入元メーカーのプランナーなどとしっかりと話し合い、納得のいく位置にコンセントを取りつけられるようにしましょう。
よくある失敗と予防策【リビング編】
次にご紹介するのは、リビングの失敗事例とその対策方法です。
リビングは毎日家族で使用する場所であるからこそ、後悔のないような設計にできるとよいですね。
子ども部屋を真上に設置してしまった
二階建て以上の家の場合、リビングの真上の子ども部屋を設置してしまい、後悔につながるケースがよくあります。子ども部屋がリビングの上にあると、部屋の生活音がダイレクトにリビングにつながってしまいます。リビングは毎日の生活の拠点となる空間であるからこそ、こういった事態は避けたいものです。そうならないためにも、リビングの上には収納スペースなどあまり音の立たない部屋を設置することをおすすめします。
憧れの吹き抜けのあるリビングは寒かった
吹き抜けのある部屋は空間が広い分、一般的なエアコンでは暖房効率が下がり、部屋の温度が調節しづらくなります。そのため吹き抜けがあるために部屋が寒く感じてしまう場合があります。こういった事態を避けるためにも、吹き抜けのある家でエアコンを設置する際は、畳数が少し上のエアコンを選んだり、床暖房を取り入れたりするなどの対策をおこなうとよいでしょう。また、寒さを少しでも軽減したいという方は、吹き抜けの導入を見直してみるのもおすすめです。
よくある失敗と予防策【明るさ編】
家に十分な採光がとれているかどうかは、生活のうえで重要なポイント。
それだけでなく、適切な場所に光が入っていないと逆に邪魔になる可能性もあります。
ここでは、暮らしのうえで欠かせない「明るさ」に注目して、後悔事例をご紹介します。
まぶしくてテレビを見ながら朝食をとれない
リビングやダイニングにテレビを設置し、そこに日が当たってしまう場合、まぶしくてテレビが見づらくなってしまう場合があります。特に朝、朝食を食べながらテレビを鑑賞するという方には、ストレスの原因になりかねません。こういった失敗を避けるためにも、テレビを置く場所に日光が直接当たらないような窓の設計をおこなうことをおすすめします。
玄関に光りが入らなくて昼でも暗い
玄関は日の当入りづらい場所に設計されることも多いため、昼間でも暗く感じてしまうことがあります。家に帰ってきて玄関が暗いと、なんとなく気持ちも下がってしまい、後悔につながりかねません。そうならないためにも、できるだけ玄関にも日光が入るような設計を おこなったり、明るい照明を設置することが大切です。また、夜に帰ってきてすぐに電気がつけられるよう、玄関の扉を開けたらすぐに電気のスイッチが手に届く場所にあるような配置にすることも重要です。
よくある失敗と予防策【屋外編】
最後は、屋外の後悔に関するご紹介です。
内装はじっくり検討して納得のいく家づくりができたとしても、外装や屋外の部分で後悔してしまうことは多々あります。
そういった事態に陥らないためにも、あらかじめ失敗事例や対策方法を把握しておきましょう。
駐車場が狭くて車を出しにくい
屋外での失敗事例として、駐車場が狭く、車の出し入れが不便で後悔したという声は多いです。駐車スペースは必要台数の車の駐車スペースだけでなく、子どもの自転車やバイクなどを将来的に駐車する可能性もあるため、広めにとっておくとよいでしょう。また、駐車計画は少しでも道から出入りのしやすいような設計にするといった配慮をおこないましょう。
外壁のシミや汚れが目立つ
外壁の失敗でよくあるのが、「イメージしていた色と違った」というもの。そしてそのなかでも、シミや汚れが目立つ色を選択してしまうと、理想と違う仕上がりになるだけでなく。定期的に掃除をしなければならないといった手間も増えてしまいます。特に外壁は雨や埃などのさらされるために、汚れが目立ちやすい場所です。こういった後悔を少しでも減らすためにも、外壁はできる限り汚れの目立たない色を選択するとよいでしょう。
注文住宅で失敗しないためにできること
注文住宅で失敗しないためには、どのようなことをしておく必要があるのでしょうか。
ここでは、後悔をなくすためにできることをいくつかご紹介していきます。
こだわりの優先順位を決めておく
家づくりをおこなううえで、何を優先させたいのか。そんな優先順位の上位から、間取りや設備をきめていくことで、後悔せず納得のいく家づくりをおこなうことができます。家をつくるうえでは建築基準法などの関係ですべての要望を反映させられない場合もあるため、「これだけは譲れない」といったポイントをいくつか書き出し、優先順位をつけることが、理想の家づくりへの第一歩となります。
自分に合った業者を選ぶ
自分の理想の注文住宅を建てるために、意思疎通が十分にとれ、なおかつ対応の丁寧な業者を選ぶことが必要です。注文住宅は、外壁の色から間取り、コンセントの位置に至るまで家に関わるすべてを、お客様と業者が話し合いながら一緒につくり上げます。そのため、自分の伝えたいことを理解してくれない業者や、気のあわない業者に頼むことはあまりおすすめできません。注文住宅は業者とのコミュニケーションが必要不可欠であるため、意思の疎通がうまく取れない業者を選択してしまわないよう、注意しましょう。
まとめ
注文住宅の購入で陥りやすい失敗点や注意点をまとめてきましたが、いかがだったでしょうか。
注意点や先の見通しをしっかり把握していれば、理想の注文住宅を建てることは十分可能です!
理想の注文住宅を建てるためにも、今回ご紹介した注意点をぜひ参考にしてみてください。
また、注文住宅を長野県で建てたいとお考えの方は、ぜひ私たちフォレストコーポレーションにお問い合わせください。信州の自然を感じながら過ごせる住まいを、ご家族に合わせてご提案いたします。完全自由設計のため、お客様のご要望に合わせて住まいをご提案いたします。気になる方は、お気軽にご相談ください。
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