新築で家を建てるという方のなかには、どのようなトイレを選択すればよいかでお悩みの方もいると思います。
とくに近年は多種多様なトイレがさまざまなメーカーから発売されているため、逆に悩んでしまうという方も多いのではないでしょうか。
今回は、新築住宅でおすすめのトイレの種類や、特徴についてまとめました。家の間取りを考える際や、トイレの種類を決める際に、ぜひ参考にしてみてください。
INDEX
- 新築のトイレの間取りで考えるべきポイント
- トイレの種類は3タイプ
- 家の構造で排水方式を選ぶ
- 手洗い場は必要?
- 家族構成やライフスタイルに合った機能を
- よくある失敗と対策
- きれいに保つ汚れ防止の方法
- 家づくりについて相談会で聞いてみよう
- まとめ
新築のトイレの間取りで考えるべきポイント
新築でトイレを設置する際、どのような点に注意して間取りを考えるとよいのでしょうか。
さっそく、ポイント別にみていきましょう。
位置
間取りを考えるうえで、トイレの位置は非常に重要なポイントです。
トイレは音や臭いが頻繁に発生しやすい場所。そのため、プライバシーを考慮したり、周りの人が不快にならないような位置に設置するとよいでしょう。
とくに、家族団らんの中心の場所であるリビングや、食事をとるダイニングの隣などは避けた方がよいでしょう。
また、夜中にほかの人の迷惑にならないよう、寝室から離れた場所に設置するのもおすすめです。
また、二階のトイレの位置にも気を付ける必要があります。
二階のトイレを一階のリビングや寝室の上に設置してしまうと、二階でトイレを利用したときに音が気になってしまう場合があります。
そのため、トイレを設置する際は、さまざまな要件を考慮して決めましょう。
広さ
トイレは、自分の設置したい設備によって広さを決めるのがおすすめです。
一般的なトイレの広さは約1畳といわれていますが、手洗いスペースや収納スペースを設けたいと考えている方は、1.5畳ほどのスペースを見積もっておくとよいでしょう。
また、便器からドアまでの距離にも考慮する必要があります。
トイレ内でスムーズに動くためには、最低でも40cm以上ドアと便器の間にスペースが必要ですので、間取りを考える際は注意しましょう。
トイレのスペースを十分に確保するのが難しいという方は、タンクレスのトイレを選ぶことで、奥行きに余裕をもった設計が可能です。ぜひ、検討してみてください。
窓
トイレは、換気のために窓が設けられていることが多いです。
また、窓を設置することで明るさを取り込むことができるため、狭くて暗くなりがちなトイレも明るくすることができます。
そのため、トイレに窓を設置することはおすすめですが、その際位置には十分気を付けなければなりません。
トイレの間取りや窓の位置が、隣の家からよく見えてしまったり、通りに面していたりすると、プライバシーが十分に確保できなくなるおそれがあります。
どうしてもこういった位置にトイレを設置しなければならなくなった場合は、カーテンやブラインドを設置するなどして、外から中が見えなくなるような工夫をおこないましょう。
収納
トイレは、掃除用具やトイレットペーパーなど、思いのほかに収納するものが多い場所です。そのため、トイレにも収納を設置するのがベストです。
一般的に、トイレの収納場所として、タンクの上や手洗い場の下の部分への設置が多いです。
トイレットペーパーなどのトイレ用品の収納を考慮すると、奥行き20cm程度の収納スペースがあると余裕をもって収納ができます。
このように何かと収納を必要とするトイレですが、あまりに大きな収納を設置することで、圧迫感がでてしまう可能性もあります。
一般的なトイレの広さは約1畳とそれほど広くないため、最低限の収納スペースを設置するのにとどめておきましょう。
壁紙
トイレは内装の壁紙によって、大きく印象のかわりやすい場所です。
たとえば、パステルカラーや清潔感のある白などの色を選択することで、空間を広く、明るくみせることができます。
逆に暗い色や柄付きの壁紙は、狭いトイレに圧迫感を与えてしまうことがあるため、一部分だけに取り入れるなどの工夫をおこないましょう。
また、トイレの壁は汚れや臭いが染みつきやすいため、こまめに掃除ができ、汚れが付きにくいタイプの素材を選ぶとよいでしょう。
トイレの壁紙にはさまざまなタイプがありますが、珪藻土の壁にすると、自然の力で臭いを吸い取ってくれるためおすすめです。
このように、素材として消臭効果のある壁紙を選ぶのもよいでしょう。
床材
トイレの床には汚れがつきやすいため、水や汚れに強い素材を選ぶことが重要です。
たとえば、リビングなどの床に使用されるフローリングだと、水に弱い性質があるため、水や汚れに強いクッションフロアを取り入れるなどの工夫をおこないましょう。
また壁紙と同様、床の色にも考慮しましょう。
トイレは家の中でも空間が狭い場所のため、暗い色の床材を選ぶと、圧迫感を与えてしまう可能性があります。
そのため、明るい床材を選ぶと、視覚的にも奥行きがでるためおすすめです。
トイレの種類は3タイプ
家庭で設置されるトイレには、大きくわけて3タイプあります。
ここでは、代表的なトイレの型や、その特徴をご紹介します。
タンクと温水洗浄便座の組み合わせトイレ
この「組み合わせトイレ」とは、タンクと便器が別になっているトイレを指します。
トイレに自分好みのオプションが付けやすいのも特徴で、温水洗浄の便座やオート開閉、自動洗浄といったさまざまな機能を備えることができます。
費用は自分の好みや機能によっても大きく異なりますが、機能を少なめにすれば費用を安く抑えることも可能です。
自分好みにカスタマイズが可能なため、多くの人から人気のトイレとなっています。
タンク一体型トイレ
タンク一体型トイレとは、文字通りタンクとトイレの便器部分が一体となったトイレのことです。
タンクと便器の継ぎ目が少なく、コンパクトでスタイリッシュな見た目が特徴です。
また、一体型のため隙間が少なく、掃除がしやすいといったメリットもあります。
そのため、近年多くの一般家庭で取り入れられている人気のトイレです。
そんなメリットの一方で、タンク一体形トイレにもデメリットがあります。
タンク一体形トイレはタンクと便器が一体となった形のため、トイレのどこか一箇所に不具合が出た場合、トイレそのものを丸ごと交換しなければならないといった事態が発生することがあります。
その場合、リフォーム費用や交換代が高額になってしまうため、注意が必要です。
このように、タンク一体型トイレにはさまざまなメリット・デメリットがありますので、気になる方はぜひ調べてみてください。
タンクレストイレ
タンクレストイレの一番のポイントは、なんといっても省スペースでコンパクトなことです。
家の敷地が狭かったり、間取りとしてトイレ部分に十分なスペースがとれないという方には、ぜひおすすめしたいトイレの型です。
また、水道直結型のトイレであるため、連続して水を流すことができるといったメリットもあります。
そんなタンクレストイレですが、タンクがないためどうしても水圧が低くなってしまい、2階以上の高層階には設置できない場合があります。
また、タンクがないため手洗い器を付けることができません。
また、タンク一体形のトイレと同様、トイレが故障した場合はトイレそのものを丸ごと交換しなければならず、リフォーム費用や交換代が高額になってしまう場合があります。
自分の家の間取りや理想、将来性を考えて慎重に選ぶようにしましょう。
家の構造で排水方式を選ぶ
トイレを設置する際、排水方式についても考えておく必要があります。
ここでは、代表的な2つのタイプの排水方式と、それぞれのメリットや特徴をご紹介していきます。
床排水方式
床排水方式とは、その名のとおり床下を通して排水するタイプのものです。
トイレ内で配水管がみえていないタイプのものは、基本的に床排水方式が採用されています。
配水管が見えないため見た目がすっきりしており、節水効果もあります。
現在多くの一戸建ての家庭で取り入れられている排水方式です。
壁排水方式
壁排水方式とは、便器の後ろの壁や、横の壁の中に排水管を通し、そこから水を排水するタイプのものです。
主にマンションやアパートなどの集合住宅で採用されています。
壁排水方式は水を流す音が響きにくいのがメリットです。
また、床排水を設置できない場所でも設置できるため、柔軟性のある排水方式であることも特徴です。
手洗い場は必要?
トイレに手洗い場を設けるかで、悩まれる方も多いのではないでしょうか。トイレの横に洗面所があり、すぐに手が洗える間取りの家であれば、手洗い場がなくても問題はありませんが、間取り的に難しい場合、手洗い場を設けておくのがよいでしょう。
トイレに手洗い場を設けておけば、すぐに手を洗えて清潔ですし、来客時にも洗面所を見せなくてよいといったメリットがあります。
トイレの手洗い場にも、独立型と一体型の二つに分かれています。
独立型は、手を洗う際に便器に水がはねないため、掃除がしやすいといったメリットがあります。
一方、トイレの便器以外にもスペースが必要となるため、十分な間取りを確保する必要があります。
一体型は、トイレの便座と手洗い器が一体となっているため、省スペースで設置がすみます。
独立型に比べて設置費用も安く抑えられるため、多くの一般家庭で取り入れられています。
このように、トイレの手洗い場をそもそも設置するか、設置する場合どのようなタイプのものを採用するかなどは、各家庭の家の間取りやライフスタイルによってもかわってくるため、自分の納得できるタイプのものが選択できるように、十分に考えておきましょう。
家族構成やライフスタイルに合った機能を
新築の家でトイレを設置する際は、家族構成やライフスタイルに合わせた機能を選択することが重要です。
ここでは、家族構成やライフスタイル別に、おすすめの機能をご紹介していきます。
高齢者がいる場合
家族で高齢の方がいる家庭の場合、座りやすいように手すりを取り付けたり、蓋の開け閉めが自動でおこなえるものを選択するとよいでしょう。
また、手洗い器がトイレと一体型の場合、手を伸ばすのが難しくなってしまう場合もあるため、独立型の手洗い場を設けるのもおすすめです。
もし介護が必要となったときのために、一般的なトイレの広さである1畳よりも広めにスペースをとっておけば、介護も楽におこなえるうえ、ゆとりを持って生活ができます。
小さな子どもがいる場合
小さな子どもがいる場合は、手洗い器の位置を考えることが重要です。
トイレと一体型の手洗い器にすると、小さい子どもは手が届かず、不便に感じてしまう場合があります。
トイレのあとに手を洗う習慣が身につくためにも、独立型の手洗い器を設けておくと、子どもも利用しやすいためおすすめです。
掃除がしやすくするには
トイレは、毎日使用し、汚れがつきやすい場所であるからこそ、少しでも掃除のしやすい設計にしておくことが重要です。
近年は、凹凸の少なく掃除のしやすいトイレや、汚れの付きにくい加工を施した壁材や床材など、機能面であらゆる配慮がなされたものが多く販売されています。
自分の好みにあったものを選び、常に清潔に保てるようにしましょう。
節約したい場合
近年は、水の使用量や電気使用量を抑え、家計にもやさしいタイプのトイレが多く登場しています。
毎日使用する場所であるからこそ、こういった面に目を向けることも重要です。
こういったトイレは家計に優しいだけでなく、環境にも優しい設計であるため、長く使うことのできるトイレです。
ぜひ、これから新築を建てるという方は、検討してみてください。
よくある失敗と対策
失敗例① 手洗いの設置
トイレ内に手洗いを設置したが、洗面が隣にあるために使用頻度が少ない。
来客が多いのでトイレ内に手洗いを設置しておいた方が良かった。
入居後に「こうしておいたら」を無くすためにも、トイレと手洗いの動線はよく考えておきましょう。
小さな子どもがいる家では、トイレの手洗いまわりの水はねも気になるところ。掃除のしやすい素材を選ぶなどの工夫も必要です。
失敗例② トイレの数
2階にもトイレを計画したが、1階で生活が完結しているため2階トイレの使用頻度が少ない。
1階のみのトイレとしたが、朝の忙しい時間帯に混み合いトイレ渋滞が発生する。トイレの数だけ掃除の時間も手間も増える…。
トイレの位置や数を考える時は、長い目線で家族構成の変化やライフスタイルを考慮し計画すると良いでしょう。
失敗例③ トイレが暑い
トイレの位置を考える時には音や臭いを考慮すると良いですが、場所によってはトイレ内が暑くなることがあります。
特に西日があたる場所のトイレは暑くなりやすいので、換気のしやすい窓形状や空調を工夫すると良いでしょう。
失敗例④ 気になる臭い
トイレは汚れがつきやすいので臭いが気になることが多い場所です。
もし水を流しても便器から悪臭が上がってくるなら、排水トラップや配管に問題がある可能性があります。施工業者に相談しましょう。
また、床材は掃除しやすい素材を選んだり、壁は珪藻土塗りにすることも検討してみてはいかがでしょうか。
珪藻土は臭いを吸ってくれてトイレ内の空気感も良くなるのでおすすめです。
失敗例⑤ 入口のドア形状
家づくり中は気が付きにくいトイレの「ドア形状」。
引き戸は、省スペースで子どもも年配の方も開閉しやすいという特徴がありますが、間取りの都合上引き戸にできない場合もあります。
開き戸を採用する場合、内開き、外開きどちらにするか、というのもきちんと検討したいポイント。
内開きの場合、スリッパが置きにくい、トイレ内で倒れた人がいた場合搬出が困難、といったことが考えられます。
外開きの場合は、ドアを開く分のスペースが必要であり、ドアを開ける際に人や物にぶつかる可能性もあります。
間取りとドア形状のメリットデメリットを考慮し、不便のない形を選択しましょう。
きれいに保つ汚れ防止の方法
コーティング
入居前にトイレにコーティングを施すのもおすすめ。
業者に頼むこともできますが、実は市販のコーティング剤を購入し自分で気軽にできてしまいます。
スプレータイプや液体タイプ、スタンプタイプなど種類がいくつかあるので扱いやすいものを取り入れてみてはいかがでしょうか。
マスキングテープ
便器と床の隙間にマスキングテープを貼ると、隙間にゴミや汚れが溜まらず綺麗をキープ出来ます。
テープが汚れてきたら貼りかえればOK。気軽にできる汚れ対策です。
マスキングテープはそれぞれの水回り用のものなど、種類も豊富にあり100円ショップでも購入できます。
家づくりについて相談会で聞いてみよう
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まとめ
新築住宅のトイレについて、おすすめのものや注意点をまとめてきましたが、いかがだったでしょうか。
トイレは毎日使用する場所であるからこそ、自分のライフスタイルに合ったものを選択することが大切です。
理想の新築住宅を建てるためにも、トイレの間取りや機能について、今回ご紹介したものをぜひ参考にしてみてください。
また、長野県で無垢材を使用した新築住宅をご検討の方は、ぜひ私たちフォレストコーポレーションにお問い合わせください。信州産の無垢材を80%以上使用した、工房信州の家を、お客様のご要望に合わせてご提案いたします。床や壁、天井はすべて無垢材を使用し、化学物質を使わない自然に優しい家づくりをおこなっております。完全自由設計の家ですので、お客様と一緒に納得のいくお家づくりのお手伝いをさせて頂きます。気になる方は、お気軽にご相談ください。
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