読書が日課という方は、家を建てたらくつろぎながら読書ができるおしゃれで快適な空間が欲しいですよね。とはいえスペースに限りがある中で理想の読書スペースを作るためにはどのような工夫ができるのでしょうか。
事例も多数ご紹介しますので、参考にしてくださいね。
目次
- おしゃれな読書スペースを作るためのポイント
- 読書スペース作りでよくある失敗例
- おしゃれな読書スペースのデイアウト例【広さ別】
- おしゃれな読書スペースのレイアウト例【テイスト別】
- 家づくりについて相談会で聞いてみよう
- まとめ
おしゃれな読書スペースを作るためのポイント
ゆっくりと読書が楽しめる空間をつくるために、知っておきたいコツがあります。本に集中できるように、疲れにくい椅子やデスクを用意するのはもちろん、インテリアやレイアウトにもこだわってみましょう。ここでは、読書のための理想の空間づくりのポイントをご紹介します。
①読書がしやすい椅子を選ぶ
長時間座っていても、お尻や体が痛くなりにくい椅子やソファを用意しましょう。長時間本を読み続けることも予想されますので、ここは慎重に選ぶことをおすすめします。背もたれがあるものだと、疲れにくく感じる方も多いようです。ソファの場合は、柔らかいものよりも少し硬めのほうが、姿勢が崩れにくく体が痛くなりません。
また、長時間座っていると足が疲れることもあります。座面が大きなソファであれば、足を座面にのせるなどして疲れにくくすることもできるでしょう。あるいは、オットマンなどを用意して、足をのせながら本を読むのもおすすめです。椅子でもソファでも、ひじ掛けがあるものを選ぶと腕や肩などにかかる負担が少なくなります。
②本棚・収納のデザインにこだわる
お部屋のインテリアに合わせて本棚を選びましょう。家具類がたくさんある方は、できるだけほかの家具と高さを合わせるようにするとすっきりと見せることができます。たくさん本がある方は、高さがあるものを選ぶのも良いですが、部屋があまり広くない場合は圧迫感があるので慎重に検討しましょう。お部屋はあまり広くないけれど、本はたくさんあるという方はスライド式がおすすめです。本の数や種類に合わせて、上手に収納できるサイズを選ぶのもポイントです。
また、本棚のカラーや素材にも注目してみてください。床や壁などの素材に合わせて選ぶことで、おしゃれな印象を演出することができます。本はそれぞれサイズやカラーが異なるので、できるだけシンプルなデザインのものを選ぶことをおすすめします。
【関連記事】本棚のある家づくり!実例と本棚を置く際のポイントを解説
③手元や本棚を照らす照明で空間を演出する
読書スペースに限ったことではありませんが、照明は空間を演出するための大切なアイテムでもあります。ルームライトのほかに、フロアライトを取り入れてみましょう。手元が明るくなり本が読みやすくなるのはもちろん、空間を素敵に演出することもできます。デザインも豊富にありますよ。
また、サイドテーブルを用意すれば、ドリンクなどを置いて本を読むことができます。フロアライトに限らず、サイドテーブルの上にテーブルライトを置くのも良いでしょう。
夜眠る前に本を読む方は、電球色の照明がおすすめです。リラックスしながら読書ができるほか、睡眠の邪魔をしません。反対に、勉強を目的に本を読むことが多い方は、集中しやすいよう青みがかった昼白色を選んでみるのもおすすめです。適度に目を休めながら読みましょう。
④部屋の隅をプライベートスペースにする
本を読む時は、誰にも邪魔されずに本に集中したいと思うものです。そんなスペースは、必ずしも広い空間である必要はありません。
お部屋の隅に椅子と照明を用意することができれば、読書ができるプライベートスペースにできます。場合によっては、半畳程度の広さでも可能なので、ぜひ居心地が良い空間をみつけてみてください。椅子やソファは、壁方向でなく部屋に向かって設置すると狭く感じられません。
座り心地の良い椅子や一人用のソファ、フロアライトがおすすめです。そこに小さな本棚とサイドテーブルがあれば、十分素敵な空間にできます。さらに、小さめのラグを用意すれば、読書のための特別なスペースにできます。このように、コンパクトな空間であっても、ちょっと工夫すれば十分素敵なプライベートスペースにできます。
⑤プライベート感の演出を意識する
広さを問わず、自分専用のスペースがあるとそれだけで嬉しく感じられます。読書だけでなく、自分の好きなことに没頭できるプライベート空間は、細部までこだわってお気に入りで埋めつくしましょう。
カラーの組み合わせ、家具類の素材、ラグやカーテンなどのデザイン、そして好みの照明。グリーンやお花を取り入れれば癒しの空間にできますし、アロマを使用すれば良い香りに癒されます。
リビングやベッドルームの隅、光が差し込んでくる窓辺、廊下の一部分でもOK。視界に人が入るのを避けたい場合は、パーテーションや少し高さがある家具などを使うのもおすすめです。
読書スペース作りでよくある失敗例
本以外にもいろいろ置いてしまうと、読書に集中することが難しくなりがちです。また、本を重ねて置くと取り出しにくく空間もごちゃごちゃしてしまいます。デザインだけで椅子やソファを選んでしまい、長時間座ると疲れてしまう場合もあります。こういったことを避けるためにも、整理整頓をしやすいスペースづくりと、座り心地を吟味して椅子やソファを選ぶことが大切です。
おしゃれな読書スペースのレイアウト例【広さ別】
ここでは半畳~4畳半までの広さ別に読書スペースのレイアウト例を見ていきましょう。
半畳~1畳の場合のレイアウト
階段脇の書斎
階段脇のコンパクトなスペースに読書スペースを設けました。少し奥まった場所で、壁に囲われ窓に向かって座るため視線が遮られ落ち着いて読書をすることができます。
カウンターは造り付けとしたことですっきりとした印象です。左手の壁には本棚も造作。上部まで空間を有効活用しています。チェアに座ると正面に窓が。障子をはめたことで、目に優しい淡い光が差し込みます。和の落ち着いた雰囲気も演出しますよ。
踊り場書斎
こちらは階段の一段目となっているコーナー部分にカウンターを造り付けました。通行に支障が出ないよう絶妙なサイズにカットできるのは造作ならでは。印象的なブラケットライトとお気に入りのアートを飾れば階段がおしゃれな書斎に早変わり。小物使いによって先の例とは異なるモダンな印象を作り上げています。
リビング横の空間のため、思い立った時にすぐに作業をしたり読書をしたりすることができますね。
1畳~2畳の場合のレイアウト
寝室・WICと一体型の書斎
二階に寝室と書斎、WICが一体となった空間を作りました。それぞれ建具や棚が空間を分け、上部は繋がっています。リビングダイニングや子ども室からも離れているため、音や声が気にならず籠って集中できる書斎です。
カウンターは窓に面して作り、背面に本棚を設けました。本棚と読む場所が一体となっているため、選んですぐに読書に取り掛かれます。仕事をする方にもうってつけです。
床は麻布に漆を塗った仕上げとし、重厚感のある仕様に。天井や壁は無節の板張りのため温もりを感じつつも洗練された印象となっています。
本棚とL字カウンターの書斎
1.5畳の空間に本棚とL字のカウンターを造作して設置しました。コンパクトな空間ながら、二方面に設けた窓により抜け感が出て明るく、窮屈さを感じさせません。
天井まで伸ばした本棚は容量も多く、カウンターと隣り合っているため便利です。可動棚とし、本のサイズに合わせてぴったりと無駄なく収納することができます。L字のカウンターは天板を広く使え、パソコンを置いても余裕があります。
チェアはキャンプでも使えるハイチェアを。布製で体を包み込み、長く座っていても疲れません。
寝室の横に設けた書斎なので周囲の音が気にならず集中できる環境です。
2畳~4畳の場合のレイアウト
畳で気持ちいい読書スペース
二階の吹き抜けに面した場所に畳敷きの読書スペースを作りました。四畳あるため、家族で寝転がってもゆとりがあります。吹き抜けに面する壁は強化ガラスとし、光や視線が通る開放感な空間です。背後の壁も腰壁で、完全に空間を仕切らない家族のスペースとして活躍します。
本棚は壁に埋め込み三方塗り回しとしたためすっきりとしています。お気に入りの本や漫画を手に取りくつろぐひとときは最高ですね。
リビング横のオープン書斎
リビングから一段上がり、階段の登り口に配置したオープン型の書斎です。リビング横にあり、思い立った時にすぐに使える位置ながら、小上がりと縦格子で緩く空間を分け隔て、落ち着ける空間です。
カウンターと本棚は造作し、統一感のあるデザインですっきりとナチュラルな印象です。壁に取り付けたブラケットライトがアクセントとして映えますね。
カウンターは一間分あるため読書だけでなく、物を広げて作業ができる余裕があります。
背後には開き戸をつけた収納も。リビング周りで使うもの、書斎で使うものをすっきりとしまうことができます。
4畳半以上の場合のレイアウト
小上がり読書スペース
こちらはリビングの一角を小上がりとし、座の姿勢で本を読んだりくつろいだりすることができる空間を作りました。一段降りると造り付けのソファがあるリビングで、テレビのある壁一面に本棚を設けています。上の方には大人用の本、子ども達の手が届く下部には子ども用の本を置いています。本を選んだらソファで読んでもよし、小上がりでごろんとしながらみんなで図鑑を眺めてもよし。四畳半あるので様々な使い方ができそうです。腰壁と、天井に隠したロールスクリーンにより半個室のように仕切ることもできるため、落ち着いて過ごすことができます。
二階のライブラリーコーナー
こちらは二階の通路部分の両脇に本棚を設け、ライブラリーコーナーとしました。廊下の突き当り部分は本棚に囲われた書斎です。テーブルとカウンターを続けて設置し、ご夫婦で使える空間です。特別な一室を設けずとも、壁面が多く取れる通路を有効活用すると大容量の図書スペースとすることができます。カウンターは窓に面して配置されているため、明るい自然光の中で読書することができます。
おしゃれな読書スペースのレイアウト例【テイスト別】
ここからはテイスト別に読書スペースのレイアウト事例を見ていきましょう。工房信州の家では【ナチュラル・マニッシュ・ウッディ・和】の4つのデザインテイストをご提案しています。
ナチュラル
リビング一角の読書スペース
ナチュラルなリビングダイニングに馴染むクリ材のカウンターを設置しました。窓から安曇野の美しい田園風景を望みながら、自然光の中で読書をすることができます。ダイニングでもありリビングでもある開放的な空間で家族と対話をしながら、団らんの時間の延長で過ごせるスペースです。
階段下を活用したスペース
デッドスペースとなりがちな階段下部分に赤松の濃淡が美しいカウンターと窓を設けました。壁に取り付けたブラケットライトにより影やまぶしさを感じることなく快適に読書をすることができます。小物やグリーンがナチュラルなインテリアの空間に、障子が和のアクセントを効かせています。
通路を兼ねた読書スペース
キッチンとリビングを結ぶ通路部分を有効活用し、読書スペースを設けました。コンパクトな空間も、カウンターや飾り棚、マガジンラックを設置すれば快適な空間に。
アーチの垂れ壁が柔らかな印象で、吊るされたグリーンも粋ですね。ファブリックのスツールを置き、優しいナチュラルテイストの読書スペースが完成です。
腰壁で仕切った読書スペース
ダイニングの横に腰壁で仕切った読書スペースを作りました。腰壁により座ると視線が遮られ、落ち着いて読書をすることができます。天井も垂れ壁とし、視覚的に程よく区切られた空間となっています。お子さんが読書や宿題をするスペースとしてもぴったり。食事の用意をしながら近くで見守ることができます。
八ヶ岳を望む読書スペース
二階の八ヶ岳を正面に望む絶景ポイントに書斎を設けました。二階のため視線を気にせずにカーテンを開け、時間ごとに変わる八ヶ岳の姿を眺めることができます。
一間分のカウンターは二人並んで読書ができる広さがあります。カウンターの背後には本棚を設置。空間の仕切りとしての役割も兼ねます。
街を見晴らす読書スペース
高台に建つ家の二階に作った読書スペース。街を一望できるこの家の特等席です。ゆったりとしたチェアを置いて、くつろぎの時間に。夜は照明を絞って夜景を楽しみつつてムードを高めて。梁から照らす間接照明がスタイリッシュですね。
開放的ながら薪ストーブの煙突も通って温かな空間です。
ウッディ
森と一体の書斎
正面の森に入り込むような没入感のある書斎です。天井も壁も板張りとし、木の温もりと落ち着きを五感で感じることができます。床は板張りではなく麻布に漆を塗った素材で重厚感を出しています。奥行きのある天板はゆったりと落ち着いて本を読むのにぴったり。読書だけでなくPCや様々な趣味の作業をすることもできます。棚の高さを変えられる本棚も便利です。
板張り斜天井が印象的なカウンター
二階、個室手前の共有スペース。廊下を広くとり、吹き抜けに面する腰壁にカウンターを設置、読書スペースとしました。カウンターが広いため、お子さんと並んで勉強や読書をすることができます。座ると太い梁が飛ぶダイナミックな吹き抜けと板張りの斜天井がウッディなテイストで温かみがあります。隣の空間は浮き床。吹き抜けに浮くような空間で、座の姿勢でくつろぎながら本を読むこともできます。
一枚板が主役の座の書斎
大屋根の勾配に沿って天井が低くなっている書斎。奥に行くほど低くなり、座でくつろぐ空間です。天井が低いため籠る感覚で落ち着いて読書をすることができます。
カウンターには耳付きの一枚板を。素朴で無骨な、木の素の表情が活きた空間ですね。背後の障子と相まって和モダンテイストの書斎となっています。
マニッシュ
鉄骨階段とブラックタイルの読書スペース
鉄骨の階段が印象的な読書スペース。床もブラックのタイルとし、マニッシュなスタイルに統一感があります。照明は極力絞り、フロアライトを使用することで優しい明かりと陰影が美しい空間となっています。余白のある本棚は本だけでなく小物を飾る棚としても粋です。ひじ掛けのあるくつろぎのチェアで読書が捗ります。
くつろぎの読書スペース
同じく階段下を読書スペースとしました。アイアンの手摺りやflameのライトなど空間を引き締めるブラックを各所に取り入れ、マニッシュな印象を醸し出しています。LDKの一角で家族が集まる空間の読書スペース。子ども達と一緒に本を読んでもよし、寝静まった後にお茶を入れて一人でくつろぐもよし。スポットライトで手元をぴったり照らします。
タイルと格子で作る書斎
リビングの脇に縦格子でやんわりと仕切った書斎を作りました。視線は遮りつつも繋がる程よさが心地よい空間です。カウンターをL字に設置し、背後には本棚も作り付けています。ブラックタイルのタイル張りのアクセントウォールがシックな大人のリビングインテリアとなっています。
和
和の素材を使った書斎
京壁と和紙を貼った天井に障子と、和の素材をふんだんに使った書斎。カラーもトーンを抑えて落ち着きのある色合いとしました。カウンターは耳付きの一枚板で味のあるものを。背後には本棚を設置しています。二方面のコーナー窓がスタイリッシュですね。障子から優しい自然光が入り込みます。
畳敷きの読書ルーム
二階のコーナーに配置した書斎です。二方面に窓を設け、広がる田園風景を眺めつつ読書や仕事をすることができます。カウンターは造作で掘りごたつタイプ、フロアは畳敷きとしました。椅子に座った姿勢から、寝転んだ姿勢まで、どんな体勢でもいられます。本棚の下部には絵本も置いて。お子さんと一緒に読書を楽しむくつろぎの時間です。
ご主人こだわりの書斎
木部を色味の濃いオークカラーで揃え、家の他の空間とは一味違う重厚感のある書斎としました。格子の引き戸は視線を程よく遮りつつも、空気や明かりを届け絶妙な距離感を生み出します。L字に作り付けたカウンターは広々使うことができます。手元は間接照明で照らし、ペンダントライトはアクセントとしてインテリアをまとめています。機能的なチェアで何時間でも過ごせそうですね。
空間にぴったりの造作本棚とカウンター
大屋根の屋根勾配に沿って天井が低くなっていく二階部分を籠れる書斎としました。高さの限られる空間を、造作の本棚とカウンターで隅々まで使い切っています。障子の小窓を開けると吹き抜けの下にリビングダイニングが見下ろせます。家族に声をかけたり様子を見る際にも便利で遊び心あるプランですね。
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まとめ
事例を多数ご紹介しましたが、素敵な読書スペースを作るためのヒントは見つかったでしょうか。
読書スペースはスペースに限りがあっても工夫次第で作ることができます。空間の作りによっては読書だけでなく仕事や趣味の作業場、家族と一緒に過ごす場所など様々な使い方ができますよ。また空間を構成する素材によってテイストが変わるため、イメージをして統一感のある素材を選ぶと良いでしょう。
一日の中で読書をする時間を快適なものとできるよう、チェアや照明などの家具にもこだわってお気に入りの空間を作ってみてくださいね。
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