グランピングが一般に普及して早数年・・・
テント設営やたくさんの荷物無しに楽しめるキャンプを家族や友人と楽しむ方も多いのではないでしょうか。
ではベランピングという言葉は聞いたことがありますか?
グランピングは専用施設を予約して行き、ラグジュアリーなキャンプを楽しむことであるのに対し、ベランピングとは自宅のベランダを使ってより手軽に自然を満喫することが出来るものです。
自宅で過ごす時間が増えている今、注目のベランピングを詳しく見ていきましょう。
目次
ベランピングとは?
べランピング(Veramping)とは、「ベランダ」と華やかなキャンプを意味する「グランピング」を組み合わせた造語です。
自宅のベランダにアウトドアグッズを設置したり装飾を施したりして、グランピングを楽しみます。
キャンプ場に行く必要が無く、荷造りの手間も省け、初心者でも手軽にキャンプ気分を満喫できると注目のレジャーです。
キャンプのハイシーズンは夏や秋のイメージですが、自宅のベランダなら寒い冬でも気軽にアウトドアを満喫できます。
澄んだ空気の中、暖かいコーヒーを飲むだけでも心に沁みるものがありますね。
べランピングの楽しみ方は多種多様。
マンションや狭いベランダでもコツを抑えて工夫すれば十分楽しむことができますよ。
家族や友人と食事を楽しんだり、ハンモックでお昼寝したり、気持ちの良い外の風にあたりながら読書をしたり……
是非、ご自身にぴったりの楽しみを見つけてくださいね。
ベランピングの必需品は?
テント
一気にべランピング気分が高まるテントは、スペースが許せば用意したいアイテムです。
選ぶ際に1番重要なことはサイズ感。
必ず設置する場所の計測を行い、スムーズに人の出入りが可能か、圧迫感がありすぎないかを確認しておきましょう。
べランピングには、ペグを打たなくても形が整うポップアップ式かワンタッチ式がオススメです。設営・片付けが簡単で初心者でも扱いやすくコンパクトに収納できますよ。
ベランダではペグによる固定ができないので、飛ばされないようにテント内に重しを置くなど風対策もお忘れなく。
アウトドアチェア
アウトドアチェアさえあれば、いつものベランダも寛ぎの空間に様変わりします。
コンパクトなものや折りたたみ式のものを選べば、狭いベランダでもかさばりません。テーブルを置いた時の窮屈さが気になるようなら、サイドテーブル付きのチェアがオススメです。
機能性にこだわるのも良し、デザイン性にこだわるのも良し、お気に入りのチェアでゆったり過ごす時間は何よりも贅沢な時間になりますよ。
広さに余裕があれば、リクライニングタイプのものを選ぶとよりリラックスして過ごせます。
LED ランタン
火が沈む時間帯のべランピングでは、LEDランタンが活躍します。
ベランダでの焚き火は厳禁ですが、炎の揺らぎを再現したLEDランタンもありますよ。
心地よい灯りがムードを盛り上げてくれ、癒し効果も抜群です。
集合住宅や住宅街のベランダで使用するなら、明るすぎて迷惑になることが無いように光量が調節できるものが便利です。
屋外で長時間使用する際には防塵・防水加工がされているかも確認しておきましょう。
お洒落な佇まいのLEDランタンを選ぶと、日中もインテリアとして雰囲気作りに一役買ってくれます。
シート・ラグ
シートやラグをひくことで、地べたに座ってくつろげます。
広々とスペースを活用できるので、お子さんとべランピングを楽しむ時にオススメです。家族みんなでシートの上にゴロリと寝転ぶのも楽しいですね。
厚手のレジャーシートやアウトドアラグはお洒落な柄が豊富で、殺風景なベランダも華やぎます。
座り心地の良い適度な厚みがあるものを選べば、より快適に過ごせますよ。
飲食をするなら水洗い・水拭き可能なものにすると衛生的です。
アイテム選びのポイントは?
アイテムを選ぶときに意識したいことは、ひとつひとつのアイテムのテイストを揃えること。テイストを揃えることで統一感のある、お洒落な空間を演出できますよ。
ヴィンテージ風・北欧風・自然を感じられるナチュラルテイストなど、作りたいベランピング空間のイメージを明確にしておきましょう。
1つこだわりのアイテムを見つけたら、それに合うグッズをコーディネートしていくのも良いですね。
べランピングをするにあたって、必ずしも高価なアイテムを揃える必要はありません。
工夫次第で身近なものを活用して始められる手軽さもべランピングの魅力です。
集合住宅のベランダでべランピングを行う場合は、べランピンググッズで避難路を遮断しないように、その都度収納が出来るものを選ぶように注意してください。
ベランピングを成功させるためのコツは?
事前に落下への配慮を徹底しておく
ベランダからものが落下すると非常に危険です。
そのため、階下にべランピンググッズが落下しないように対策をしておく必要があります。
軽くて風に飛ばされる恐れがあるものは、あらかじめ固定をしたり、重りを置くようにしておきましょう。
柵の隙間を塞いでおくとより安心です。できない場合は、隙間を通るような小さなものは持ち出さないようにします。
また、小さなお子さんがいる場合には転落防止のため、柵の近くに踏み台になるようなものを置かない、大人が目を離さないことも必須です。
煙・匂い・騒音の対策は万全に
近隣の迷惑になる煙や騒音にも注意が必要です。
特に集合住宅のベランダでは、火気厳禁であることが多いです。
ベランダで食事を楽しみたい時には、火を使った料理、煙が出るものは室内で調理して運ぶと良いでしょう。風で料理の匂いや煙が充満するのを防げます。
BGMや話し声もボリュームを抑えるように意識して、朝の早い時間や夜遅くに騒ぐようなことがないようにしましょう。
ベランダでの声は思っている以上に響くので、いつも以上に気を配りたいですね。
近隣からの目隠しをする
近隣のベランダや窓が近いと、お互いに視線が気になるものです。
そこで、住宅密集地やマンションでのべランピングでは、周囲から目隠しができるアイテムが欠かせません。
目隠しをしておけば、周りの視線が気にならなくなり、落ち着いて過ごすことが出来、プライバシーも守られますよ。
サンシェードやタープがあれば日除け、雨除けにもなり便利です。
ガーデニングフェンスを用いれば、無機質なベランダもナチュラルな印象になり、お洒落な雰囲気を出すことが出来ます。
家にあるものでやってみる
上記のコツを抑えたら、とにかくべランピングを体験してみましょう。
本格的にアイテムを揃える前に体験してみることで、理想のべランピングの過ごし方や空間づくりへのイメージが膨らみますよ。
実際のキャンプとは違い、家にあるもので代用できるグッズもたくさんあります。
ベランダに椅子かシートを設置して座る場所を確保することから始め、家にあるインテリアグッズで飾り付けしてみましょう。
段ボールに布をかけて目隠しすれば、テーブル代わりになりますよ。
ベランピングを広く見せるポイントは?
明るい色味のアイテムを使う
アイテムを明るい色味で揃えると、明るく開放感のある空間を演出できます。
圧迫感のない、軽さを感じられる色を選ぶのがポイントです。
床と壁を多く見せる
床や壁をできるだけ多く見せることで空間が広く見えます。
チェアやテーブルは足が細いものを選ぶなど、抜け感のあるアイテムがオススメです。
背の低いアイテムを揃えることで視線を遮らない
チェアやテーブルをおくなら背の低いものを選びましょう。
視線が遮られることを防ぎ、壁面をひろく見せることができて、スッキリとした印象になります。
極力ものを置かない
どうしても窮屈さを感じてしまうなら、できるだけアイテムを置かないようにするのも一つの手です。
お気に入りのシートやラグをひいてクッションを置くだけでも非日常を感じられますよ。
ベランピングの注意点は?
キャンプ場とは違い、自宅のベランダで行うべランピングでは周辺住民への配慮が重要です。すぐそばで、日常生活を送っている人がいることを忘れてはいけません。
騒音や煙は不快に思う人も多く、トラブルになりやすいので対策を怠らないようにしましょう。
特にアパートやマンションのベランダでは、事前に物件の管理規約を確認し、規約の範囲内で行うようにしてください。
集合住宅のベランダは、共有部分である、という意識を持って使用します。
非常時には避難経路になるので、通路を塞がないようにべランピンググッズは常設せず、終わったら撤去しましょう。
また、ベランダを使用したあとは臭いや虫の発生を防ぐため速やかに清潔にする、DIYをするなら原状回復が可能な範囲で行うなどの注意も必要です。
トラブルが起きてしまってはせっかくのべランピングも台無しになってしまいます。
住宅街や集合住宅でべランピングを行う時は、節度を持って楽しみたいですね。
まとめ
べランピングとは、自宅のベランダにアウトドア空間を作りキャンプ気分を味わう注目のレジャーです。
一歩ベランダに出るだけで、外の空気を感じながらリラックスしたひと時を過ごすことが出来ますよ。
初心者でも手軽にはじめられるので、ぜひ新たな憩いの時間としてお試しください。
ただし、気持ちよくべランピングを行うためには近隣住民への配慮、安全面への対策は必須です。
ルールを守って、べランピングで充実したお家時間を過ごしてみませんか。
私たちは設計士や施工管理士といった建築のプロでありながら、全社員が「信州コンシェルジュ」として豊かな信州ライフをサポートしていきます。
移住関連の人気記事
22/02/01 別荘地のおすすめランキング11選!別荘地選びのポイントもご紹介!
21/09/05 セカンドハウスとは?注目される理由や別荘との違いについて解説!
21/03/18 軽井沢移住の利点や失敗例、人気エリアのまとめ
21/03/01 長野県への移住がおすすめ・人気な理由!支援制度や就業、注意点についても解説
23/06/07 政府が推進する転職なき移住とは?メリットや実現するためのポイントを解説!