外観はまさに家の顔。家の中と異なり、常に周囲から見られるためとても大切ですよね。
外観のイメージを構成する要素は屋根のかけ方から色味、素材、窓まで多岐にわたります。せっかくの家づくり、かっこいい外観にしたいと思ってもどうこだわったらいいか考えるのは難しいですよね。ここではおしゃれな外観にするポイントを事例と共にご紹介します。参考にしてみてくださいね。
目次
- おしゃれな家の外観デザインとは
- おしゃれな外観の家にする色選び
- おしゃれな外観の家にするポイント
- おしゃれな外観のお家例16選
- おしゃれな外観の家づくりにおける注意点
- 家づくりについて相談会で聞いてみよう
- まとめ
おしゃれな家の外観デザインとは
家の外観は、その家の「顏」ともいえる部分であり、イメージを左右する重要なポイントです。まずは外観デザインの種類をご紹介します。
①ナチュラル
ナチュラルスタイルの外観は、木やタイルなどの自然素材を用いたデザインが特徴です。白やベージュなど淡いカラーをベースにすることで、温かみのある柔らかい雰囲気がつくれるでしょう。幅広い年齢層に好まれる、人気のスタイルです。
②モダン
最近増えているのが、モダンスタイルの外観です。モダンとは「現代的」という意味で、スタイリッシュでかっこいいデザインが多く用いられます。黒やグレーといったモノトーンカラーを中心に、配色や素材で個性をプラスすることもできます。
③和モダン
和モダンスタイルの外観とは、現代的なモダンスタイルと伝統的な和のテイストを融合させたものです。白や黒、茶系など落ち着いた色調に、漆喰や瓦など和の素材を取り入れることで、趣のある雰囲気に仕上がります。
④洋モダン
スタイリッシュなモダンテイストに洋風のデザインを取り入れた洋モダンスタイルは、シンプルな外観が周辺の景観によく馴染みます。取り入れるデザインによってさまざまな表情を演出できることも魅力の一つでしょう。
⑤洋風
海外ドラマで多く見られるような洋風スタイルの外観は、アーチ型の窓やレンガ造りの壁など、凝ったデザインと柔らかい雰囲気が特徴です。上品で華やかなテイストは、憧れる方も多いスタイルです。
⑥アーリーアメリカン
アーリーアメリカンスタイルの特徴は、材を重ね張りするラップサイディングや可愛らしい三角屋根で、どこか懐かしく素朴な印象を与えてくれます。シンプルな色づかいとおしゃれなデザインがしっくりと調和しています。
⑦リゾート
海外のリゾートホテルのような雰囲気が漂うリゾートスタイルの外観は、シンプルかつおしゃれなデザインが魅力です。お好みの木やグリーンを取り入れると、よりリゾート感がアップします。
【関連記事】
おしゃれな外観の家にする色選び
同じデザインの家でも色の違いによって、その印象は大きく異なります。
①ホワイト
爽やかで明るいイメージのあるホワイトは、多くの人に好まれる人気色です。どんな色とも相性が良く、デザインを選ばないため、さまざまなスタイルの家に採用できます。ホワイトは膨張色なので家を大きく見せる効果も期待できるでしょう。汚れが目立ちやすい面もありますが、色褪せがしにくい特徴もあります。
②ブラック
ブラックは、スタイリッシュな雰囲気が魅力です。デザインや外壁の素材によって、クールでかっこいいイメージも、高級感がある落ち着いた雰囲気も演出できます。他の色を引き立たせるために使うのも効果的です。ブラックは熱を吸収しやすいため、室内温度への影響を考慮する必要があるかもしれません。
③グレー
落ち着いた印象のグレーは、シックで上品な雰囲気にしたいときにピッタリの色です。グレーといっても、ライトグレーやダークグレーなど、トーンによって印象はまったく異なるので、幅広いデザインに取り入れることができます。あまり主張が強くないグレーなら、どんな色とも調和が取れ周辺の景観にもうまく溶け込むでしょう。
④ベージュ
ベージュは、優しく温かみのある印象から、高い人気を誇っています。どんなデザインの家でもよく合い、庭の草木のグリーンや木製建具のブラウンなどともしっくり馴染むでしょう。他の色に比べて汚れが目立ちにくいこともメリットといえます。無難になりがちなベージュですが、素材や合わせる色によって雰囲気の変化を楽しむのもいいですね。
おしゃれな外観の家にするポイント
おしゃれな外観の家にするには、押さえておきたいいくつかのポイントがあります。
屋根の形や素材
屋根は外観のイメージに大きく影響を与えます。とくに平屋では屋根がよく見えるため、その影響はより大きく関係してくるでしょう。屋根の形にはさまざまな種類があり、素材も瓦だけでなく、セメントが主成分のスレートや金属製のガルバリウム鋼板などがあります。それぞれ特徴が異なり、印象も大きく変わります。また、屋根は風雨や紫外線から家を守る役割もあるため、機能性とデザインの性のバランスを考えて決めることが大切です。
外壁・窓・ドアの素材やサイズ
おしゃれな外観の家にするためには、外壁や窓、ドアも重要な要素になります。外壁の素材は現在主流となっているサイディング、モルタルや漆喰、タイルなどいくつかの種類があり、それぞれが違った性能を持っています。価格や工法も違うので、外壁を決めるときはそれらも考慮して検討しましょう。窓やドアは出入り口としての利用や採光・通風が主な役割ですが、内側だけではなく外観とのバランスも考えながら、形やサイズ、配置を決めると、ぐっとおしゃれな雰囲気がアップします。
【関連記事】
家を彩る植物や花
外観を一層おしゃれにするためには、家を華やかに彩る植物や花も欠かせないポイントでしょう。自然との調和が特徴の北欧スタイルや庭との一体感がある平屋では、より効果的に感じられるかもしれません。自然の美しさと温かみのある空間をつくりながら、日射しを和らげたり周囲からの視線を遮ることもできます。また、さまざまな植物や花を育てることで、季節の移ろいとともに、外観の表情豊かな変化が楽しめるでしょう。
【関連記事】
平屋の外観をおしゃれにするポイントとは?よくある失敗の原因や事例を3選ご紹介
おしゃれな外観のお家例16選
グレーの塗り外壁を基調とした片流れ屋根の平屋
全面グレーの塗り壁がシックな平屋の家です。急勾配の片流れ屋根と色味が相まって、シャープな印象です。窓枠やフェンスをブラックで引き締め、玄関周りやガレージの木部にはダークブラウンを差し色に。すっきりとまとまりつつも、木部の温かみを感じさせる調和が素敵な家です。
ホワイトを基調とした平屋
真っ白な塗り壁とブラウンの板張りのコントラストが目を引く外観です。下屋部分は広々とした土間となっています。特別規格の大きな開口部はカフェやショップのようにも見えるおしゃれな外観ですね。
板張りと三角屋根が印象的な小屋っぽい平屋
こちらは全面板張りの平屋の家です。屋根は片流れのようにも見えますが、背後の山の方角にもふき下ろすタープを張ったような特徴的な屋根となっています。見る角度によって家の表情が異なって見える不思議な感覚があります。
アースカラーでまとめた伊那谷の風景に馴染む平屋
こちらの平屋は切妻屋根として、階高を抑えどっしりと構えた家です。ベージュの塗り壁と明るいカラーの板張り、グレーの軽やかな屋根、そしてシンプルな家の形が周囲に溶け込む優しい印象の家です。
蔵と調和する和モダンデザインの平屋
敷地内にある蔵と、元々あったかのように調和するデザインの平屋です。色合いは蔵と合わせホワイトとダークブラウンを基調に。縁側や腰壁、壁の面格子など和の要素を取り入れ、庭木の松や背後の竹林ともマッチする、新しくも懐かしい家となっています。
浅間山の稜線と調和する落ち着いたデザインの片流れ屋根の家
浅間山を背に木立の中に佇む片流れの家です。ホワイトとダークブラウンの、周囲に馴染む落ち着いたカラーを採用。一二階で位置を揃えた窓やウッドデッキからガレージまで伸びた下屋がアクセントとなっています。
2台分のカーポートがアクセントに、こぢんまりとした片流れ屋根の家
ウッドデッキからポーチ、カーポートまでひと続きの下屋が印象的な片流れの家です。家と一体となった一直線の下屋は家を大きく見せる効果もあります。ホワイトの外壁とライトグレーの屋根がすっきりと軽やかですね。
グレーのガルバリウム鋼板が軽やかな印象の片流れ屋根の家
南面をグレーのガルバリウム鋼板を全面に、一部ホワイトの塗り壁がアクセントになっています。素材とカラーが相まって軽やかな印象ですね。玄関のある東側側面はホワイトの塗り壁になっており、見る方角によって印象ががらっと変わります。
木々の中に佇む木材をふんだんに使った片流れ屋根の家
木々に埋もれるように佇む片流れが美しい家。玄関周りは全てナチュラルなカラーの杉板張りにし、周囲に溶け込むような外観です。窓枠も木製とし、周囲や外壁と調和がとれています。
街中のモダンデザインの片流れ屋根の家
住宅街に建つすっきりとした片流れ屋根の家です。カラーは一階をブラックの板張り、二階をホワイトの塗り壁のツートンカラーとしました。上下で位置を揃えた窓もまとまりがあります。
ダークグレーのぬりかべと木部アクセントが印象的な大屋根の家
ブラックに近いダークグレーの塗り壁が目を引く外観です。明るいカラーの木部がアクセントとなり、重くなりがちなダークトーンに軽やかさをプラスしています。
カーポートのある和モダンデザインの大屋根の家
山並みに溶け込むような大屋根の家です。玄関ポーチからカーポートに続く大きな下屋は使い勝手はもちろんのこと、家の顔に重厚感を出してくれています。植栽や門柱、アプローチも外観に華を添えています。
ブラックの板張りがアクセントとなる大屋根の家
ホワイトを基調に、ブラックの板張りがアクセントとなっています。布団干しや縁側には明るいカラーの木部を採用し、ナチュラルながらも色合いが楽しい外観です。連なる峰のような屋根も特徴的ですね。
山裾に佇む切妻屋根の家
ホワイトとダークブラウンのシンプルな切妻屋根の家です。階高を抑え、軒を少し伸ばすことで落ち着いた印象となっています。自然に溢れた環境で家自体が主張することなく、周囲の景観と調和していますね。
ホワイトを基調に窓まわりが印象的な切妻屋根の家
すっきりとした切妻屋根の家です。壁や窓枠、格子をホワイトで統一し洋風なデザインに。家の側面は板張り部分に大きさの異なる複数の窓を収めています。窓配置も家の表情を左右する大切なポイントですね。
石張りの玄関ポーチが高級感を出す切妻屋根の家
玄関ポーチからカーポートに続く下屋と石張りのデザインが高級感を出しています。木部はダークブラウンで統一し、落ち着いた雰囲気が石張りとよく合いますね。
門柱や植栽、アプローチが整うと家の印象が一変します。特に家の顔、玄関周りは周囲からよく見える場合が多いため重要です。
おしゃれな外観の家づくりにおける注意点
最後におしゃれな外観の家を考えるうえで、気を付けたい注意点をご紹介します。
周辺住宅とのバランスを考える
せっかく家を建てるなら、自分の好きな色やデザインなどこだわりたいですよね。ただ、周辺環境をチェックし、周囲の住宅に配慮することも忘れてはいけません。家の外観が周囲の雰囲気と異なることで浮いてしまい、景観を損ねることにもなりかねないからです。思い描く希望の外観と街並みとの調和、お互いのバランスを考えることが大切です。
素材は実物を確かめる
外観を決める際にさまざまなサンプルを参考にすると思いますが、実際に家が建てられて「イメージと違った」となることも少なくありません。小さなサンプルと大きな壁面では色の見え方や素材の質感も異なり、日光の当たり方によっても違うでしょう。大きめのサンプルを確認するか、できれば実際に建てられている家で実物を確かめられると安心です。
耐震など安全性も重視する
おしゃれな大きな窓は明るい日差しや心地よい風を取り込めますが、耐震性や防犯の面から考えると決してメリットばかりではありません。地域や立地によっては、積雪や強風、採光などに工夫が必要なことも考えられます。おしゃれな外観にこだわり過ぎることなく、家族が快適かつ安全に暮らせる家づくりを目指しましょう。
家づくりについて相談会で聞いてみよう
工房信州の家では、家づくり相談会を随時行っています。
経験豊富なスタッフがあなたの家づくりをお手伝いします。
家づくりに関するお悩みをお気軽にご相談ください。オンラインでもご相談いただけます。
まずは県内各地の展示場をご覧いただくのもおすすめです。
信州での暮らしを豊かにする様々な提案や、信州の森に抱かれるような空気感、心地よさをぜひご体感ください。
また、家づくりや土地探しセミナーや完成見学会、入居宅内覧会、様々な体験会など各種イベントも随時開催しています。
実際の完成宅を見に行くのもよし、オーナー様の話が聞けるイベントに参加するもよし。
あなたの家づくりにピッタリなイベントもご紹介できます!工房信州の家のイベントにぜひご参加ください。
まとめ
たくさんの事例をご紹介しましたが、お気に入りのデザインは見つかったでしょうか。外観はカラーや屋根の形、窓や素材など、印象を左右するポイントがたくさんあります。まずは実例集などを参考に、どんな家が好みかイメージを膨らませてみて下さいね。また、外観の計画は間取りや予算にも大きく関わるため、早い段階で希望を建築会社に伝えると良いでしょう。記事で取り上げたポイントや注意点も参考に、素敵な外観を検討してみて下さいね。