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注文住宅の間取りの考え方。失敗しないポイントは「二階から考える」

公開日:2021/11/05(金) 更新日:2023/09/13(水) 家づくり

世界に一つの建設地と、お客様のライフスタイルに合わせて設計する、注文住宅。
はじめは形の見えない注文住宅の間取りについて、興味はあるけれど何から考え始めたらよいか‥とお悩みではありませんか。

注文住宅の間取りづくりのプロである設計士のお話もふまえて、失敗しない間取りづくりのポイントをまとめました。

設計図

 

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「間取り」とは?

そもそも間取りとは、建物の「(部屋や区画)」の「取り」かたのこと。
つまり、住宅の部屋の配置のことを指します。

しかし、私たちが提案する「広がり間取り」では、それぞれの空間の機能を固めすぎない柔軟な設計をしています。

リビングはここから始まりここで終了!と、定規で引くように区切る考え方ではありません。
リビング、ダイニング、キッチン、和室、スタディコーナー、土間サロン、ウッドデッキ‥と、人が集まる空間に心地よいつながりが生まれる設計を心がけています。
言い換えれば、境界があいまいな空間であるともいえます。

そのため、よくお客様から「このリビングは何畳?」「この建物は何LDK?」と尋ねられてスタッフがまごつく場面がありますが、そもそもの考え方がちょっと違うのです。
(このときスタッフは、リビングってどこからどこまでだろう‥?壁できっちり区切っていないけど一部屋に数えていいのか‥?などと考えています)

間取りを話し合う家族

 

 

よくある間取りの失敗例

何LDKの間取りがいいかな‥と考え始めると、部屋数は多いほうがいい、という考えになりがちです。

しかし、部屋数が多いことが、快適でゆとりある暮らしとイコールになるかというと、そうとは限りません。

部屋数を確保することばかりに固執し、各部屋を独立させすぎると、暮らし方の可能性を狭めるリスクがあります。
たとえば、限られた床面積ではそれぞれのスペースが十分にとれずくつろげなくなったり、将来的に使わない無駄な部屋が生まれてしまうこと、よくあります。

 

失敗例1 数年で空き部屋になる「子ども部屋」

家づくりのきっかけとして一番多いのは、お子さまの成長です。
子どもが生まれるから‥、大きくなって自分の部屋を欲しがるから‥、といった理由で考えはじめる家づくりでは、子ども部屋が重要視されがちです。

もちろん大切なことですが、同時に考えていただきたいのは、その子ども部屋は何年使われるか?ということです。
お子さまが小学校高学年から高校まで個室を使ったとしても、その期間は十年足らず。子ども部屋が活用されない期間のほうが圧倒的に長いご家庭が大多数です。

お子さまが巣立ったあとに、こまごまと区切られた二階の個室は物置状態‥というケースをよくお聞きします。

将来的に、異なる用途でも使いやすい空間にするためには、可変性のある設計が望ましいでしょう。

 

失敗例2 普段使いできない「客間」

建替え前の私の実家は、よくある昔ながらの間取りでした。
家の中央で幅を利かせていたのは、二間続きの大きな客間。その空間が活用されるのは、数年に一度の親戚の集まりのときだけで、それ以外は薄暗い物置と化していました。
その一方、家族団らんを過ごす居間は六畳一間で、二世帯住宅の六人家族が集まると身動きがとれないほど。
延床65坪の大きな家にも関わらず、のびのびとした暮らしには程遠いものでした。

客間が必要なご家庭はもちろんあります。大人数が集まる場面があれば、それなりの広さも必要でしょう。
しかし、お客様が来た時にしか活用されない空間をつくるのは、あまりにもったいないことです。

お客様のためだけの部屋ではなく、普段使いにも活かせる多機能な空間づくりが大切です。

 

 

注文住宅の間取り、どこから考える?

ライフスタイルの変化に対応できる、柔軟な間取りづくりをしたい。
しかし、いざ紙とペンを前にしても、いったいどこから考え始めたらよいのか、途方に暮れてしまいます。

間取りづくりのプロ集団・工房信州の家のプランナーたちは、どんな思考回路でプランニングしているのでしょうか?
尋ねてみると、共通の答えが。

5人の設計士

「まず、二階から考える」

家族が集まる一階のファミリースペースを優先すると、二階は後回しになりそうに思いますが、プランナーたちは「いい家は二階から」と口をそろえます。
それはただ部屋を間取るだけではない、大切な4要素のバランスを考えるためなのです。

 

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プランニング 4つの要素

 プランニング要素の概念図

要素1. 構造 安心の家づくりの土台

間取りと切っても切れない関係の、構造体。
その構造はシンプルであるほど、強度が保て、見た目にも美しい建物になります。

間取りを二階から考えると、一階の枠組みがある程度決まってくるのと同時に、屋根の形状も見えてきます。
屋根もできるだけ単純な形状にすることで、雨を早く地面に落とすことができ、長寿命な家づくりにつながります。

構造はできる限り、シンプルに。

整った外観 

 

要素2. エアパスソーラー工法 自然エネルギーを活かす

工房信州の家はすべてエアパスソーラー工法でつくります。それは、信州の気候風土にぴったりの工法だから。

効率よく太陽エネルギーを受け止め、家じゅうを空気が滞りなく循環するように、空気の通り道(通気層)を考えます。
一階と二階で通気壁を一直線に揃えることで、空気だまりがなくスムーズに流れていくことはもちろん、外から見ると窓の位置がそろい見た目にも美しい建物になります。

整った通気壁をつくること。
これは要素1と合わせて考えやすいですね。

 エアパス工法のイメージ図

 

要素3.広がり間取り 暮らしをもっと豊かに

室内は広々と開放的で、光をたっぷり取り入れる大きな窓を設けたほうが、気持ちよく暮らせますよね。
しかし、これは要素1・2と真っ向から対立しがちな要素です。ここが難しい!!!

構造体の強度をしっかりと確保し、エアパスソーラー工法の十分な効果が見込める壁を確保したうえで、
光が届き、風通しがよく、伸びやかな広がりを感じる空間をいかに実現できるか。

「壁」と「広がり」のバランスが工房信州の家のプランニングの肝であり、腕の見せ所です。

 開放的な吹き抜け

 

要素4. コスト お客様のため、無駄のない施工のため

さらに考えなくてはいけない必須の要素、それが「コスト(費用)」です。

プランニングに入る前には必ず、ファイナンシャルプランナーや住宅ローンアドバイザーの知識をもつ営業スタッフが資金計画を行い、お客様にとって無理のない建物予算を明確にしておきます。

プランナーは、限りある予算内で最大限のパフォーマンスを計画していきますが、これは「お客様のため」であるとともに「無駄のない施工」を考えることにつながります。
構造がシンプルで明快であるほど、材料も無駄が少なく、大工さんの手間も少なく、施工性が良くなりコストダウンにつながる。

コストを意識することは、より良い設計のためにも欠かせない視点なのです。

 コストを計算するスタッフ

 

 

工房信州の家プランナーの強み

お客様からお聞きする要望は主に3と4の要素にかかわることが多いので、それは自由にお話しいただいたうえで、要望を実現しながら4つの要素のバランスを整えたご提案をする。それがプランナーの使命です。

工房信州の家プランナーの強みのひとつは、全員が営業職を経験していること。

家づくりの初期段階からいちばん近くでお客様の思いに寄り添い、家づくり全体をマネジメントする視点が身についているからこそ、ひとりよがりではなくバランス感覚に優れたご提案ができるのだと思います。

 

建築家や設計士と聞くと近寄りがたいイメージを持つ方もいるかもしれませんが、ベースプランを無料でご提案できる「プランニング相談」が好評です。
どうぞお気軽に、お声がけくださいね。

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