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ワークスペースのある家づくりのポイントは?実例7選もご紹介

公開日:2023/07/03(月) 更新日:2024/07/11(木) 家づくり間取り

ワークスペースのある家づくりのポイントは?実例7選もご紹介

テレワークが普及し、人によっては家で仕事をすることが日常となりました。
感染症の流行により、家が生活だけでなく仕事の場、遊びの場とその役割が多様化し、求められる空間も変わってきました。
ここでは注目されるワークスペースについて詳しく解説していきます。ワークスペースとはどんな場所なのか、設置する際のポイントや施工事例もご紹介します。様々なパターンがありますので、ご自身に合ったものを見つけてくださいね。

 

目次

 

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ワークスペースとは?

ワークスペースとは、仕事や作業をする場所のこと。仕事はもちろん、勉強や読書、家計簿をつけたり趣味を楽しんだり大人から子どもまで様々な用途で使うことができるスペースです。
働き方の多様化に伴いテレワークや副業などで自宅で仕事をする人が増えました。そのため自宅で仕事をする環境を整える必要があり、注目されている間取りです。

ワークスペースと一口に言っても、様々なタイプがあり使う方のライフスタイルやワークスタイルに合わせて自由なレイアウトで取り入れられています。

 例えば、家族の声や生活音の影響を受けることなく仕事に集中できるように個室のワークスペースを設ける方もいれば、家事と仕事が両立しやすいようにリビングの一角にワークスペースを設ける方もいます。その他、キッチン横にデスクを置いたり、パーテションを設けて半個室にしたり様々な方法があります。

 ご家庭にあったワークスペースを設けるとテレワークもより快適になりますよ。

漆に麻布の書斎

 

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ワークスペースを設置するメリット・デメリット

メリット

ワークスペースを設置する1番のメリットは、やはり仕事に集中できること。
パソコンやその他の仕事の道具を管理しやすくなり、作業途中に仕事の道具をそのままにしておく事ができ、その都度デスクを片付ける必要もありません。オンライン会議が多いという方は、個室のワークスペースを設けると生活音に気を遣うことなく静かな環境で行えます。

 

デメリット

家族がリラックスする空間にワークスペースを作ると、仕事とプライベートとのメリハリがつけにくい、というデメリットがあります。
人によっては、ワークスペースが目に入るとリラックスしたい休日でも、仕事のことを思い出してしまうかもしれません。また、仕事の道具が出しっぱなしになると部屋が雑然とした印象になってしまいます。

 快適な作業環境をつくるためには、ワークスペースをどのように使用したいかを明確にして、レイアウトを決める必要があります。

 

 

快適なワークスペースの取り入れ方とポイント

せっかく自宅にワークスペースを設置しても、使い勝手が悪いと使用頻度が下がり、スペースを圧迫するだけになってしまいます。そのようなことにならないように、快適なワークスペースの取り入れ方と、ポイントをご紹介します。

 

使用する人・目的を意識する

快適なワークスペースのスタイルは仕事内容や家族構成によって異なります。そのため、1番大切なことは、使用する人と目的を意識すること。

・静かな空間でとにかく仕事に集中したい
・子供を見守りながら作業をしたい
・大人から子どもまでフレキシブルに使えるスペースを作りたい

など、ワークスペースをどのように使用したいのかを明確にすることで、自分たちにあった最適な空間を作ることができますよ。

 階段下のオープンなワークスペース

 

自分に合ったタイプを選ぶ

ワークスペースのタイプは大きく分けて、完全個室タイプ、オープンタイプ、半個室タイプがあります。より快適なワークスペースにするためには、それぞれのタイプの特徴を踏まえて自分に合った間取りを選ぶことが大切です。
例えば、在宅ワークが中心で集中出来る空間が必要なら完全個室タイプ、家族で使える開放的なスペースにしたければオープンタイプが適しています。

 

周囲に収納を充実させる

周囲に収納を充実させることで、ワークスペースの使い勝手が格段によくなります。
特にワークスペースでしたい作業に関する道具や資料などが多い場合は、作業効率が上がるように、収納の使いやすさにもこだわりましょう。手が届く範囲に仕事に使用する書籍やパソコン周辺機器などがまとまっていると、すぐに仕事に取り掛かれますよ。

本棚を備えたワークスペース

 

防音対策を行う

静かな空間で作業や仕事に集中したい、オンライン会議の時に生活音や家族の声が気になるという場合は、必要に応じて防音対策を行いましょう。

 完全個室タイプのワークスペースであれば、家族が生活をしている部屋から離れたところに設置するのも一つの手です。簡易的な防音方法としては防音カーテンを用いる、ノイズキャンセリング付きのイヤホンを活用するなどがあります。特にノイズキャンセリング付きのイヤホンは手軽に周囲の音を遮断できて、オープンタイプのワークスペースにも取り入れやすいです。
更なる防音効果を求めるなら壁に遮音に優れた素材を採用する、吸音パネルや二重窓を設置するなど住宅の建設時やリフォームの時に防音プランを相談してみましょう。

 

使いやすいコンセントの位置と数にする

ワークスペースで使用するパソコンやデスクライト、その他コンセントが必要になる機器を想定し、使いやすいコンセントの位置と数を考慮して作業台の位置を決めましょう。

 コンセントの位置や数が適切に備わっていれば、煩雑になりがちな配線を整理することができてワークスペースがすっきりと気持ちの良い空間になります。
トラッキング火災や、延長コードで掃除がしづらい、足をひっかけてしまうなどのトラブルも防げます。 デバイスの充電器、季節によってはサーキュレーターや電気マットなどワークスペースで過ごす時間が長くなればなるほど、コンセントが必要になる場面が多くなります。
新築やリフォームでワークスペースを設置する場合は、コンセントは多めに用意しておくのがおすすめです。

 

別の用途としても使えるようにする

ワークスペースを設置する時には、仕事以外の用途にも使えるようにしておくと安心です。転職や部署の移動など、将来ワークスペースで仕事をしなくなる可能性もあります。
そんな時、ワークスペースの汎用性が高ければ趣味に没頭するスペースや子どもの勉強スペース、家事部屋として有効活用することができ、空間が無駄になりません。

例えば、オープンタイプのワークスペースなら、仕事に使っていない時には他の家族も読書をしたり書き物をしたり、様々な用途に活用しやすいです。また、個室タイプなら、部屋のレイアウトを手軽に変えられる間仕切り壁にしておくと、個室のワークスペースが必要なくなった時に解放してひとつの大きな部屋にすることも可能です。

長く快適に活用出来るようなワークスペースを作りたいという方は、汎用性の高さも意識してみてください。

 階段踊り場のワークスペース

 

 

ワークスペースのタイプと施工事例7選

オープンタイプ

ダイニング背後のワークスペース

ダイニング横のワークスペース

こちらはダイニングの背後にカウンターを設け、ワークスペースをとっています。グリーンのタイルがアクセントとなって素敵ですね。
家族が集まるLDKの一角にあるためお子さんの様子を見ながら、また話をしながら書き物やちょっとした作業をすることができます。家事をしながら作業するような場面でも便利です。
またオープンタイプの一番のメリットは家族みんなで空間を共有することができる点です。
お子さんが園や学校に行っている間は仕事を、お子さんが帰宅した後は宿題をするための場所として多目的に使うことができます。家事の合間に宿題をみることができて安心ですよね。
またこのタイプはワークスペースのために大きな空間を必要としないため、コンパクトな家でも作ることができます。

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二階斜天井のワークスペース

二階共有スペースの書斎

こちらは二階の共有スペースに作ったワークスペースです。
片流れ屋根の勾配に沿うような斜天井の低くなっていく部分に木の表情が豊かな耳付きのカウンターを造り付けました。籠るように低い天井と三方に設けた壁でオープンなスペースながらも落ち着く空間となっています。
サイドには小窓を設け、明るさと風通しを確保。快適に仕事ができるよう環境を整えました。
向かって左側はリビングに通じる大きな吹き抜けがあります。一階のLDKで家族が過ごす気配を音で感じ取りながらも視界を遮断し仕事に集中することができます。
無駄のないすっきりとしたインテリアに木部の温かみとシックなブラックが絶妙なバランスのワークスペースです。

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半個室タイプ

寝室から出入りするオープンワークスペース

腰壁仕切りの半個室書斎

北アルプスを望む書斎

二階の吹き抜けに面した開放的な空間に腰壁で囲われたワークスペースを作りました。景色の良い二方向に設けた窓からは北アルプスを正面に、田園風景を左に望むことができます。
テレビとソファを置いたサブリビングと繋がりつつも、出入りは寝室を通して行う特別感のある特等席です。眺望を望み開かれた空間でありつつも、囲った腰壁がほっと安心する空間を作り出しています。足元に収納を置いてもすっきりと見えて便利ですね。
サイドには珪藻土の壁を美しく照らすブラケットライトを。各所に取り入れたブラックで引き締まったインテリアと調和するアクセントとなっています。
仕事をしてもよし、一人で読書を楽しむもよし、ゆったりと過ごせるワークスペースです。

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リビングダイニングと繋がるワークスペース

半個室の書斎

本棚と土間サロン

ダイニングの横にカウンターと収納棚を造りつけたワークスペースです。
立ち上げた壁は上部をオープンにしたことでコンパクトながらも閉塞感を取り払いつつ、三方向を壁で囲っているため座っていると個室に籠っているように集中できる環境です。
収納棚があることで物をすっきりと片付けることができ、仕事や勉強に取り掛かりやすくなりますよ。壁の反対側には大容量の本棚も設けました。
こちらのワークスペースも仕事に勉強におたよりやアルバムの整理などの家事に、家族みんなで共有することができます。入れ代わり立ち代わり、様々な用途で有効活用できる空間は便利で作り甲斐がありますよね。

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垂れ壁でほどよい仕切りのワークスペース

ダイニング横の半個室書斎

ダイニング横の半個室書斎

ダイニングと水回りの間にワークスペースを設けました。
腰壁と垂れ壁が視覚的に空間を仕切るために一役買っています。立ち上げた腰壁にカウンターを造り付け、壁に取りつけたブラケットライトで手元を照らします。
カウンター側から見る壁には工事中、珪藻土が固まる前に家族みんなで付けた手形が。
仕事はもちろん、視線や声が届くこの場所は、家族がお子さんを見守ることができ、またお子さんにとっても分からない時にすぐに質問でき安心感を感じられるリビング学習と、気が散るものがなく集中できる個室学習のいいとこどりができます。
ダイニング側からは壁の厚みを使って小物を置ける棚とルームヒーター置き場を作りました。すっきりと収まり足元がごちゃつきません。

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完全個室タイプ

キッチンと食品庫に挟まれたワークスペース

L字カウンターの書斎

二方向に扉のある完全個室タイプのワークスペースです。一方の戸はキッチンへ、もう一方の戸は食品庫に繋がります。奥まったこの場所は窓に面し、自然光で明るい空間です。
L字に作ったカウンターはパソコンや資料を広げても十分で、広々と使うことができます。LDKから離れた場所に位置しているため、家族の声や生活音を気にせず仕事をすることができ、会議や電話の際にも気兼ねなく話すことができます。
窓の上部には棚を二枚取り付けました。好きなリキュールやボトルに囲まれ、自分だけの贅沢時間を過ごせます。横のキッチンからお酒とおつまみを持ち込んで、籠って晩酌しても良いですね。

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ギアに囲まれる土間のワークスペース

土間の趣味ワークスペース

中庭と完全個室書斎

コの字型の家の一辺がキャンプギアの収納を兼ねた趣味のワークスペースとなっています。
板張りの壁に土間はモルタル仕上げ、土足で上がります。L字に設けた棚に整然と並ぶお気に入りのキャンプギアは秀逸なインテリアに。一角に設けたテーブルは仕事や読書、メンテナンス作業をするのに便利です。
隣にはミニ冷蔵庫を設置。お酒を冷やし、ここに仲間を呼んで団らんするひと時が最高の楽しみです。
テーブル背後には大きな開口部が。芝生の中庭と通じて、ギアを出し入れしやすく思い立った時に庭でおうちキャンプをするにも便利です。
ご主人の籠れる隠れ家、たまには気分を変えて、仕事をしてみてはいかがでしょう。

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まとめ

仕事はもちろん、趣味を楽しんだり家事や勉強など様々な用途に使うことができるワークスペース。個別に場所があると作業が捗りますし、家族みんなが気兼ねなく過ごすことができますよね。
先述のとおりワークスペースも様々なタイプがあります。オープンタイプから個室タイプまで特徴が異なるため、ワークスペースを計画する際には、誰がどのように使うのか場面を明確にしておくと良いでしょう。また長い目で見た時に汎用性の高い空間であることもポイントです。
ここでご紹介した事例やポイントを参考に素敵なワークスペースを計画してみてくださいね。

 

 


 

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