夢のマイホーム、せっかくならおしゃれな家にしたいですよね。実現したいことがたくさんあるかもしれません。しかし家は一度建てたら長く住み継ぐものなので、おしゃれでありながらも流行に左右されず飽きのこないデザインにすることが大切です。どのようなポイントに気を付ければ良いのでしょうか。ここでは外観や内装の事例も踏まえ、コツをご紹介します。参考にしてみてくださいね。
目次
- 家のデザインでよくある後悔・失敗例
- 飽きないマイホームデザインの考え方
- 建築家によるおしゃれな家のデザイン事例5選【外観編】
- 建築家によるおしゃれな家のデザイン事例5選【内装編】
- おしゃれなデザインの家を作るコツ・ポイント
- おしゃれなデザインの家を建てる際の注意点
- 家づくりについて相談会で聞いてみよう
- まとめ
家のデザインでよくある後悔・失敗例
家のデザインでよくある失敗例に、外壁や屋根、窓など好みのものを選んだはずなのに、実際に完成した家をみるとなんだかチグハグになってしまったというケースが挙げられます。
おしゃれなデザインの家を叶えるにはバランスが大切です。外観・内装どちらも理想のデザインをイメージし総合的に決めていく必要があります。
デザインにこだわり、個性的な家にして飽きてしまった、好みが変わってしまったという後悔も多いです。家は建てて終わりではなく、長く暮らしていく大切な場所。いつまでも愛着をもって暮らせる、おしゃれだけど飽きがこないデザインの家を目指したいですね。
飽きないマイホームデザインの考え方
マイホームをデザインするとき、忘れてはいけないのが「長期的な視点」で考えること。年月が経っても色褪せず、飽きがこないかということがデザインを考える時の大切なポイントです。
一度建てた家のデザインを簡単に変更することはできません。建てた時は、気に入っていたとしても流行も自分自身の好みも変化していきます。せっかく建てた家が数年後に、古臭く感じるといったことがあると悲しいですよね。
奇抜すぎるデザイン、普通すぎるデザインはやはり飽きてしまう可能性が高いです。シンプルでスッキリとしたデザインをベースに、自分達のこだわりを入れることで流行に左右されない素敵なマイホームになりますよ。
また、シンプルな家は住む人のライフスタイルや好みの変化にもマッチする寛容さがあります。
建築家によるおしゃれな家のデザイン事例5選【外観編】
事例1
グレーの塗り壁と片流れ屋根がシャープな印象の平屋です。色味を限定し、ポーチタイルやカーポートの軒天まで壁と同じグレーで統一、玄関周りとカーポート側面のみブラウンの板張りを用いアクセントとしています。道路側は窓を絞り、視線を遮りながらすっきりとした表情とし、庭側にウッドデッキと大きな開口部を設けています。
事例2
外壁は全てスギの板張り。塗装も白木の風合いをそのままに生かすやすらぎ仕上げとしています。見る角度によってはタープのようにも見える屋根は表情豊かで、どこか小屋のような雰囲気も持ち合わせています。南側には10畳を超える広々としたウッドデッキが。北側とは打って変わって大きな開口部が目を引きます。
事例3
すっきりとした切妻屋根の平屋です。屋根は背後の山並みに調和する緩やかな勾配と、やや薄くスタイリッシュに見せる厚みにこだわり設計しました。カラーは周囲の自然環境から採ったようなアースカラーとし、環境に溶け込みつつも上品な色合いです。横に連なる掃き出し窓が開放的な室内空間を連想させます。
事例4
カーポートまで一体となった片流れ屋根が印象的な外観です。杉板深溝張りの木部は木本来の色味を活かすやすらぎ仕上げとし、周囲の木々に馴染むナチュラルな色味となっています。板張り部分にある玄関ドアや窓枠も木製にこだわり、外観にしっくりと馴染んでいます。
事例5
屋根勾配を緩くし北アルプスの山並みに調和する切妻屋根の家です。カラーは落ち着いたベージュを基調に、ダークブラウンを差し色としています。主張することなく、もとからそこに建っていたのように周囲の環境に馴染みます。三方に多く採用されたフィックスの窓がすっきりと洗練された印象となっていますね。
建築家によるおしゃれな家のデザイン事例5選【内装編】
事例1
北アルプスを望む土地を生かして、景色を楽しむ窓計画がこだわりの家。通常は板張りの窓まわりを三方珪藻土の塗りまわし仕様に、サッシもホワイトとしました。窓枠が目立たないすっきりとしたフィックス窓も随所に設け、白い珪藻土壁に切り取られた景色が絵画のようです。家自体が主張することなく、こだわって集めた手製の木製家具やインテリアが映えるキャンバスのような家となりました。
事例2
照明や小物で個性を出した可愛らしい内装の家です。赤をアクセントとしたキッチンタイルや、真鍮のドアノブが印象的な建具、ナチュラルな素材のキッチンツールなど温かみのあるものが多く採用されています。“好き”がぎゅっと詰まった空間。素材感やテイストに統一感があると物をしまわなくてもおしゃれな空間になりますね。
事例3
階段下にDJスペースを設けました。背後の壁は素朴ながら重厚感のある大谷石を採用し、趣味の空間がより特別感のあるものとなっています。アイアンの階段手摺やDJ盤、各所に飾られたアートがブラックで統一され空間が締まります。デッドスペースになりがちな階段下スペースも棚を設けて見せる収納に有効活用しています。
事例4
キッチン背面の壁を凹凸が目立つ珪藻土の引きずり仕上げとしています。同じ珪藻土でもカラーと塗り方により様々な表現ができますよ。間接照明に照らされることにより陰影が引き立ちます。一部の壁をブラックを基調としたタイル張りにし、洗練された大人な空間となっています。お気に入りのリキュールも素敵なインテリアとなっていますね。
事例5
薪ストーブに煙突、階段や手摺り、土間のタイルなど随所にブラックを採用し、シックでかっこいい印象の内装です。キッチン周りはタイル張りやペンダントライトを取り入れマニッシュな印象に。壁付けキッチンから振り向いた位置にあるダイニングは使い勝手良く、省スペースにもなります。
おしゃれなデザインの家を作るコツ・ポイント
後悔しない住まいづくりをするにはデザイン性も重要です。ここではおしゃれなデザインの家を作るためのコツやポイントをご紹介します。
外観のポイント
理想のテイストや建物の形をイメージする
外観のテイストは、その家の印象を決める重要なポイントです。
シンプルモダン・シンプルナチュラル・和モダン・プロバンス風・アメリカンなど様々な種類のテイストがあります。迷ってしまう場合は、実例写真などを参考に、理想の外観にあったテイストを選びましょう。形は、飽きのこないシンプルな形にして、窓や外構など他の部分でデザイン性を出すのがおすすめです。
家の印象を左右する外観は、家の顔と言っても過言ではありません。どうせなら、いつ見ても嬉しくなるような素敵な外観にしたいですね。
外壁のカラー選びは慎重に
外壁に色を使いすぎるとまとまらない印象になるので多くても3色程度に抑えるのが基本です。
色見本を見て好みの色を選んでも、実際に壁に塗ってみるとイメージと違うといったことがあります。屋外の自然光のもと、出来るだけ大きな色見本で確認しましょう。
品のある印象にしたければベージュ、高級感のあるシックな印象にしたければブラックなど、出したい雰囲気に合わせてカラーを選びます。汚れが目立ちにくいグレーは大通りに面している家におすすめです。
また、ベースカラーを決めて部分的にアクセントカラーを取り入れるとより華やかになりますよ。
ツートンカラーも人気です。配色は同系色を選び6:4〜7:3の比率にするとバランスが良く失敗しません。また、主な外壁部分と素材を変えることで、同系色でなくともまとまりがありながら印象的な外観にすることも可能です。
窓をバランスよく配置する
どんな窓をどこに取り付けるかは、外観のおしゃれさや住み心地に関わります。外観のテイストにあった窓を選び、全体のバランスを考えて配置することで建物のアクセントとなり、より魅力的な外観になりますよ。
窓といっても横にスライドして開閉する引き違い窓だけでなく様々な種類があります。窓の形や大きさ、開き方が違うだけでデザイン性にも差が出るので、こだわって選びたいですね。
お隣の窓の位置や通りからの見え方も考慮して、プライバシーが守られるかも確認しておきましょう。
周囲と調和するよう配慮する
街に馴染んでいることも素敵な外観づくりのためのポイントです。
せっかくおしゃれな外観にしても、周りの住宅や環境とあまりに違うと悪目立ちし、浮いてしまう恐れがあります。ご近所の人から反感を買わないためにも、街の景色や雰囲気と調和しているかにも配慮が必要です。
内装のポイント
おしゃれな間取りアイデアを取り入れる
間取りは、理想の内装を作るための大きな役割を果たすのでこだわりたいポイントです。
リビング階段で部屋にインパクトを出す、吹き抜けで開放的な空間を演出する、畳小上がりやロフトでデザイン性と実用性を両立させる……など部屋をおしゃれに見せてくれる間取りのアイデアは沢山あります。ぜひ、デザイン性を重視する場所と、使いやすさを重視する場所のメリハリをつけながら、お洒落で暮らしやすい間取りを取り入れてみてください。
また、部屋が散らかっていてはせっかくの素敵な内装も台無しです。そのため十分な収納が必要な場所に確保された間取りにすることも重要なポイントになります。
素材にもこだわる
内装で大きな面積を占める床、壁、天井は部屋の印象に大きく関わる部分になります。カラーや柄も重要ですが、使う素材の質感や風合いの違いで部屋全体のイメージが変わるので疎かに出来ません。
例えば床材だけでもフローリング、クッションフロア、畳、カーペット、フロアタイルなど、たくさんの種類があります。それぞれの素材にメリットデメリットがあり、メンテナンスの方法も異なります。デザイン性や耐久性などの特徴を踏まえて、ライフスタイルに合ったものを選びましょう。
素材にこだわれば、内装のお洒落さも格段に上がりますよ。
照明で部屋の雰囲気を演出する
照明は部屋に立体感を出したり、雰囲気を演出するのに一役買います。
従来は一つの部屋に一つの照明というのが主流でしたが、複数の照明を組み合わせる「一室多灯」というスタイルが人気です。
例えば、ダイニングではダウンライトで室内全体を照らし、テーブルの上にペンダントライトを設置すれば料理を美味しく見せることができレストランのような空間を演出できますよ。
また、テレビを見る、読書をする、子供たちが遊ぶというように思い思いに過ごすリビングで一室多灯を採用すれば、動作によって必要な明るさを確保することができるので省エネにも繋がります。
照明の形状や電球の色はリラックスしたいのか、集中したいのかなど部屋の用途に合わせて選ぶと良いですね。より効果的にライティングを取り入れられるように、どんな照明をどこに配置するのか慎重に考えましょう。
おしゃれなデザインの家を建てる際の注意点
誰もが憧れるおしゃれなデザインの家を建てる際の注意点を解説していきます。マイホームを検討するときに役立ててください。
収納スペースも十分に確保する
せっかくこだわってつくった素敵な部屋も、物が散乱していたり雑然としているとおしゃれさは半減してしまいます。すっきり整理された状態をキープするために、収納スペースは十分に確保しておく必要があります。
収納スペースを作る時はまず、どこで何を使うのかを考え、収納スペースが必要な場所を明確にします。そして、誰もが出し入れしやすい形状のものを設置することがキレイな部屋を保つコツです。
壁に収納棚を埋め込めば空間によく馴染み、すっきりとした印象で見せる収納にもぴったりです。普段使わないものの収納場所には、屋根裏などのデッドスペースを利用するのもおすすめです。生活空間を圧迫することなく、収納スペースを確保できますよ。
家事動線も意識する
家事動線とは料理・洗濯・掃除など家事を行う人が通る経路のことです。
家は生活をする場所なので、デザイン性にとらわれ過ぎて毎日の家事がストレスにならないように、家事をスムーズに遂行できるかどうかも重要視したいポイントです。
家事動線を意識しておしゃれで快適な間取りを目指しましょう。
例えば、洗濯機、干し場、収納スペースを一箇所に集約すれば、洗濯物を洗う、干す、畳む、片付けるまでの動作が効率的に行えるようになります。濡れて重たい洗濯物を持って移動せずにすむのはありがたいですね。
とにかく効率的に家事をしたい、子どもを見守りながら家事をしたいというようにライフスタイルによってベストな家事動線は異なります。生活スタイルにあった家事導線を考えてみてください。
テイスト・色を統一させる
おしゃれな家を目指すなら、テイストや色を統一させることは欠かせません。統一感のある部屋はセンス良く見えるだけでなく、落ち着いた居心地の良い空間になりますよ。
逆に、それぞれがどんなにおしゃれな家具やインテリアを選んでも、テイストや色が合わないと全体のバランスが悪くなり違和感のある空間になってしまいます。和風、洋風、ナチュラル、モダンなど……様々な種類がありますが、家を建てるとき目指すテイストを決めておきましょう。
一つの部屋に使用する色の数を抑える、色数が多くなる場合は色調を揃えるというように色の統一を意識するとまとまりのある印象になります。天然素材のアイテムは同じ素材でもメーカーによってカラーが変わるので注意が必要です。
部屋全体のバランスを意識する
前述のおしゃれな家に不可欠な統一感を出すためにも、部屋全体のバランスを意識しましょう。
一つの部屋だけでも、天井・壁・床・扉の材質や色、窓や照明の形状と設置場所、数といった内装に加え、部屋に置く家具などそれぞれ多くの選択肢があります。それら全てがまとまりのあるコーディネートになるようにするために、あらかじめ部屋のテーマとそれにあったカラーを決めておくと良いですね。
一つの部屋に使用する色はベースカラー、メインカラー、アクセントカラーの3色にして配色を70:25:5にするとバランスがいいと言われています。
また、選ぶ家具の高さでも部屋の統一感を出すことが出来ます。こちらも部屋全体を意識して、家具やインテリアが同じくらいの高さになるように設置すると美しく収まります。
予算に合わせて優先順位を決める
理想のマイホームを実現するために、予算に合わせて「絶対にここは譲れない」というような家に求める優先順位を決めておきましょう。
良い家にしたいという気持ちから、全てにおいて高品質、高性能なものばかりを選んでいるとどんどん高額になり予算がいくらあっても足りません。いくら理想の家が完成しても、今後のライフプランに弊害があっては困りますよね。
「料理が好きなのでキッチンの設備にはこだわりたい」「憧れの吹き抜けは譲れない」など譲れない部分を決めておけば、もし予算オーバーした時に妥協できる部分、削れる部分が見えてきます。優先順位を決めておくことで、理想が全て叶わなくても、満足度が高く後悔のないマイホームになりますよ。
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まとめ
家は一度建てたらデザインの変更は簡単ではありません。また長く住み続けることになるため、家づくりの段階で後悔しないデザインを考える必要があります。流行を取り入れすぎると後に古臭い印象になってしまいますし、後に好みが変化することも考えられます。長期的な視点に立って、飽きのこないデザインを取り入れましょう。また、予めテイストを決めておくと、統一感が出てまとまります。ここで紹介したポイントや注意点を参考に、年月が経っても廃れない素敵なデザインを考えてみてだくださいね。
私たちは設計士や施工管理士といった建築のプロでありながら、全社員が「信州コンシェルジュ」として豊かな信州ライフをサポートしていきます。
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