北欧というとどのようなイメージをお持ちでしょうか?シンプルながらもおしゃれで飽きのこないデザインがお好きな方も多いですよね。
家づくりにおいても北欧風デザインが人気を集めていますが、決めることが山ほどある家づくりの中でどのようなポイントに気を付けて選んでいったら良いのか悩みますよね。ここでは北欧風デザインにするためのヒントを画像を用いてご紹介します。家づくりの参考にしてみてくださいね。
目次
- 北欧風の家とは?
- 北欧風の外観の特徴
- 北欧風の内装の特徴
- 北欧風の設備の特徴
- 北欧風家を作るには?外観の作り方
- 北欧風家を作るには?内装の作り方
- 北欧風の家を作る時のポイント
- 北欧風の家を実現した施工事例4選
- 家づくりについて相談会で聞いてみよう
- まとめ
北欧風の家とは?
寒さが厳しくても快適な生活ができるように、さまざまな工夫がされているのが「北欧風の家」の特徴です。家の中が暖かく保たれるように、断熱性、気密性に力を入れているほか、寒さ対策のための設備が導入されています。
また、外観や内装などにも特徴があり、自然素材がたくさん使用されているといった特徴もあります。日本では、おしゃれで暖かいといったイメージを持つ方も多いようです。
北欧風の外観の特徴
大きめの三角屋根と、壁や屋根にあまりデコボコ感がなく、全体的にすっきりとした印象を感じさせるのが特徴です。また、木材がたっぷり用いられており、ナチュラル感もあります。窓が大きくなっている家が多く見られるのですが、これは寒い季節や日照時間が短い期間でも太陽の光を取り入れることを目的にしています。イメージ的には、窓が大きくてシンプルなデザインになっており、屋根は三角で大きめです
北欧風の内装の特徴
内装も、外観同様にシンプルになっています。特徴は、やはり木材をたくさん使用していることです。窓から入り込む自然光がうまく活かされた間取りになっていたり、照明の位置に工夫が見られたりする場合も多いです。また、白色をベースにして、アースカラーを取り入れたデザインも多く見られます。そこにビビットカラーを取り入れる場合もあります。これは外観にも見られる特徴ですが、どちらも全体的に落ち着くおだやかなカラーでまとめられる場合が多いです。ちなみに、アースカラーとは少々くすみがかったグリーンやブルー、ベージュなど自然を感じさせる色のことです。
北欧風の設備の特徴
現地ではサウナを設置することが多いですが、日本の北欧風の家づくりではそれが難しい場合も多いかもしれません。また、暖炉なども多いですが、やはり導入するのに抵抗がある方もいるでしょう。こういった理由もあって、日本の北欧風の家では、家全体を暖められる暖房システムを取り入れる場合が少なくありません。蓄熱式の温水床暖房などを取り入れることもあります。こちらは、ガスを使用するタイプと電気を使ったものがあります。
北欧風家を作るには?外観の作り方
機能性はもちろん、デザイン的にも北欧風の家は魅力的です。次に、外観の作り方について詳しくご紹介します。
① 形状・デザイン
全体的に凹凸がなく、すっきりとした印象がある形状になっています。外観を一言で表現すれば、ムダがなくシンプルなイメージです。二階建てと平屋の両方が可能なので、お好みに合わせて家づくりを進めていきましょう。バルコニーやベランダを設置することももちろん可能です。ツートンカラーも多く見られますが、一色で統一して雨どいなどの付帯部分のみ別のカラーを選ぶ方もいます。
② 屋根
北欧は雪が多いこともあり、その対策を考えた家づくりがされています。屋根は三角になっており、一般的な住宅と比較して急な傾斜になっているのも特徴です。また、屋根は大きめにつくられていることが多いです。大きくて急な傾斜の屋根を用いることで、雪が屋根の上に長く残るのを防ぐことができます。
③ 外壁
天然素材を用いた外壁が特徴です。ぬりかべ、板張りなどが多く、自然に調和するような落ち着いたアースカラーになっています。外壁すべてが一色の場合もありますが、一階部分と二階部分で色分けされていることもあります。また、外壁にあえて明るめのカラーを取り入れる方もいます。基本的にどんな色でも良いので、お好きなものを選ぶと良いでしょう。
④ 窓
日差しによって室内が明るくなるというメリットもあるため、大きな窓を設置する場合も多いのですが、窓から入り込む冷たい空気によってお部屋が寒くなることも少なくありません。寒さ対策として、断熱性の高い窓を選ぶ場合が多いようです。2枚で構成されている「ペアガラス」や、3枚で構成されている「トリプルガラス」などもおすすめです。
⑤ サッシ
北欧風の家と言えば、サッシにこだわりがあるのも特徴だと言えるでしょう。多くの場合、木製のものが設置されています。ウッドテイストや白色などが多いようです。外壁との相性を見ながら選んでみると良いでしょう。また、木製のサッシは、断熱性が高いといったメリットもあります。
⑥ 外構
おしゃれな雰囲気にしたい方は、オープンタイプの外構がおすすめです。また、木材との相性も良いので、ウッドデッキを設置するのも良いでしょう。サイズもいろいろありますので無理なく取り入れることができます。門扉は、アイアンを選ぶとさらにおしゃれな雰囲気になります。また、玄関まわりには芝生も似合いますので、是非ご検討ください。
⑦ 玄関
やはり、玄関部分も自然素材がおすすめです。木製を選ぶメリットは、見た目がおしゃれで美しいだけではありません。断熱性も高いので、寒さが厳しくなる季節も安心して暮らすことができます。玄関は、昔から家の顔と言われていますので、デザイン性と機能性を理解したうえで慎重に選ぶことをおすすめします。
北欧風家を作るには?内装の作り方
外観はもちろん、家の中も素敵に仕上げたいものです。ここでは、内装を検討する際のヒントをご紹介します。
① 素材・デザイン
自然素材を使用しており、木の暖かなぬくもりが感じられます。床、階段、手すりなどに木材を使用することも多いですが、特に床材は無垢材を使用するのがポイントです。木目を活かしたデザインも素敵ですが、好みのカラーに着色する例もあります。リビングは、自然光をうまく取り入れて明るく仕上げましょう。
② 色使い
白色をベースに、アースカラーを取り入れた色使いも多いですが、モノトーンにまとめたシックな内装も人気があります。また、基本的に白色でまとめつつ、部分的に目を引くような目立つカラーや柄を取り入れたデザインもおすすめです。派手な色は抵抗があるという方は、ブルーグレーを上手に取り入れてみても良いでしょう。
③ 家具
たっぷり収納できるウォークインクローゼットを設置して、家電や洋服類などが隠せるように仕上げることも多いようです。また、ダイニングテーブルや椅子、ソファ、チェストなど、その多くにチーク材やオーク材などの木材が使用されています。家具も、ベースは明るめの木材の色味がおすすめですが、より北欧らしい空間にしたい方は、ヴィンテージ家具を選んでみてはいかがでしょうか。
④ 照明
お部屋を素敵に演出してくれる照明は、是非吟味して選びたいところです。北欧風の家では、間接照明やペンダントライトを導入する方も多く、灯りにこだわる方も少なくありません。昼光色や昼白色などすっきりした光よりも、やわらかな印象の電球色のほうが雰囲気に合わせやすいかもしれません。北欧デザイナーの照明をポイントに取り入れるのもおすすめですよ。
⑤ キッチン
オープンキッチンなど、ゆったりとしたスペースに、広めのキッチンを設けることも多いようです。アイランドキッチンも人気があり、友人を招いて一緒に食事やドリンクを楽しむ方も少なくありません。こちらも、白色をベースにしてアースカラーを取り入れることが多いほか、木材などを使用してナチュラル感がある空間にする場合もあります。おしゃれなカフェのように仕上げるのも素敵です。
⑥ 建具
自然素材をたくさん用いた北欧風の家は、ドアや扉などの建具もやはり木材などの自然素材が似合います。木目を活かした建具も多いですが、木材をお好きな色で着色したものを設置する方も多いです。木目がきれいな樹種を選び無垢材そのままに建具とするのもおすすめです。ただし、無垢材は柔らかいので、傷がつきやすいといったデメリットもあります。
⑦ 間取り
リビングなど家族が集まるスペースが広めになっており、キッチンやダイニングが一緒になっているのも大きな特徴だと言えるでしょう。これは、ホームパーティーを楽しむことが多いことも理由になっています。天井を吹き抜けにするなど、空間を広くゆったり見せるよう家づくりも多いです。また、収納は一つにまとめて、それぞれの部屋に収納スペースを設けないつくりもあります。
北欧風の家を作る時のポイント
おしゃれで開放的な北欧風の家を作る際に、抑えておきたいポイントがいくつかあります。是非、参考にしてみてください。
木材を使った心地よいキッチン
木材を用いたり、ウッドテイストを用いたりするなど、キッチンもナチュラルな空間にするのもおすすめです。木目を活かしたデザインもありますので、検討してみてはいかがでしょうか。木材を使用した食器棚も併せて用意するのも素敵です。大きめのアイランドキッチンやペニンシュラキッチンを選べば、食事もできます。
空間にマッチする薪ストーブ
薪ストーブは、そこにあるだけで癒しをもたらしてくれます。北欧風住宅には、このタイプの暖房がよく似合います。暖房設備としてはもちろん、素敵なインテリアとしても存在感があります。炎が揺れる様子を眺めたり燃える音を楽しんだりしながら、寒い冬も楽しく過ごせそうです。
白色と木材で統一したリビング
北欧風と言えば、壁が白く床に木材を使用しているイメージが強いかもしれません。また、家具も木製を選んでまとめると、温かみがある優しい印象になります。高さを抑えた家具を選ぶようにすれば、さらにお部屋が広々と見えるほか、窓から差し込む光がよく映えます。天窓を付けるのもおすすめです。
アクセントカラーを取り入れたベッドルーム
壁の一部分だけお好きなカラーを取り入れ、全体を白色でまとめたベッドルームは、個性を活かしつつおしゃな雰囲気を感じさせます。シックなカラーを選ぶとスタイリッシュな空間になりますし、可愛い色を取り入れるとキュートな印象になります。窓を大きくすれば室内が明るくなりますし、小さめにして棚を設置すればインテリア雑貨を飾ることができます。
北欧風の家を実現した施工事例4選
事例1
思い切って土間にダイニングテーブルを置いた間取りの家です。
壁天井はホワイトの珪藻土、床は無垢材とし、北欧の代表的なデザインです。ダイニング上部のペンダントライトやテレビ横のスタンドライト、革張りのチェアなどところどころにブラックを使うことで木の温かみの中にエッジが効いたスタイリッシュな空間となっています。アクセントカラーは土間のタイルや外の景色とも自然に馴染むブルーグレー。壁の抽象画も印象的ですね。
事例2
リビングダイニングから土間サロン、庭までが広々と繋がった開放的な家です。土間サロンに設けた大きな窓からは見渡す限りの田園風景が。
室内は床だけでなく天井にも一部無垢材を使い温かみのある空間となっています。キッチンも木目調のパネルとし、統一感のあるデザインです。
ダイニングテーブル上部のペンダントライトが柔らかな印象のアクセントとなっています。
事例3
大きくとったリビング上部の吹き抜けが開放的で、二階窓からの光が差し込む明るい家です。LDKから土間サロン、吹き抜けを通して二階まで広々と繋がり家族がどこにいても気配を感じられるようになっています。
北欧デザインのスタンドライトや薪ストーブ前のギャッベが心地よいくつろぎの空間を演出しています。一方で階段やキャットウォークの手摺りにはアイアンを採用し、薪ストーブと共に空間を引き締める役割を担っています。
事例4
建具や天井、キッチンの腰壁に節のある板張りを採用し、ウッディな温かみのあるデザインの家です。平屋の斜天井のため、見えてくる梁も印象的ですね。
クッションやテーブルのカラー、曲線が北欧的です。大きな窓付きの薪ストーブで火を眺めながらくつろぎの時間を過ごします。
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まとめ
ここまで北欧風の家づくりのポイントをご紹介しました。北欧風のデザインには寒い自然環境の中でも快適に過ごすヒントが詰まっています。室内で温かく過ごすための機能面から、自然素材を使った見た目にも肌触りにも優しいデザインなど、北欧ならではの外観や内装はここ日本の住宅にも通じるものがあります。和のデザインと馴染む家具や照明も多いので取り入れてみてはいかがでしょうか。
私たちは設計士や施工管理士といった建築のプロでありながら、全社員が「信州コンシェルジュ」として豊かな信州ライフをサポートしていきます。
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