ピアノをお持ちのご家庭が悩みがちなことに、ピアノの置き場所があります。存在感のあるピアノは置く場所によっては生活の妨げになったり練習がしにくくなってしまうことも。
今回は、ピアノを部屋に置くときのポイントを解説します。設置場所ごとのメリットや注意点、おしゃれな室内コーディネート例なども紹介します。
目次
- ピアノの種類とは?
- ピアノを置く部屋ごとのメリット
- ピアノを部屋に置くときの注意点
- ピアノを部屋に置く上での防音対策
- 部屋を狭く感じさせないピアノのレイアウト
- ピアノを部屋に置くときのおしゃれなコーディネート例
- 家づくりについて相談会で聞いてみよう
- まとめ
ピアノの種類とは?
ピアノと言ってもその種類はさまざまです。まずは自宅に設置されることの多いピアノの種類を解説します。
グランドピアノ
ピアノの中でもサイズが大きい種類。重量は約250~400kgあります。
高さはそこまでないものの、奥行きがあるので設置するためにはある程度広いスペースが必要です。
1室をほぼまるまる使用してグランドピアノを置くケースも見られます。
アップライトピアノ
グランドピアノの奥行きを縮めたような形のピアノです。重量は約200~250kg。
平らな面があり、壁際に寄せて設置しやすいことが特徴です。また、コンパクトなサイズであるため、それほど広いスペースがなくても置けます。
家庭に設置しているピアノはこの種類が多いでしょう。
電子ピアノ
アップライトピアノよりさらにコンパクトなサイズのピアノです。重量は約40~80kg。
大人数人の力で持ち運べる重さです。高さも奥行きも小さいため、狭い部屋でも無理なく設置できるでしょう。
ピアノを置く部屋ごとのメリット
ピアノは自宅内のどこに置くかも重要です。ピアノを設置した場合の部屋ごとのメリットを見ていきましょう。
リビング
リビングは家族が最も長い時間を過ごす部屋です。したがって、ピアノを設置すれば、自然とピアノに触れる機会が多くなると考えられます。
ピアノに多く接して欲しい場合、ピアノに取り組むきっかけづくりをしたい場合はリビングへの設置が効果的でしょう。
また、人が集まりやすい部屋なので、皆でピアノや音楽を楽しめることもメリットと言えます。
子ども部屋
例えば子どもが「上手になるまであまり人に聞かせたくない」「ほかの人がいる環境では練習しづらい」と考える場合もあり得ます。
子ども部屋は子どものプライベートスペースなので、集中してピアノを演奏する空間として便利です。
防音室
防音室にピアノを設置するメリットは、よりピアノ演奏に集中できることです。防音設備がある部屋なら、音漏れを気にすることなく練習が可能です。
ピアノを部屋に置くときの注意点
ピアノの置き場所を考える上で注意したいこともあります。具体的には次のようなことです。
ピアノありきで室内のレイアウトを考える
ピアノはサイズが大きく、インパクトの強いアイテムです。部屋に設置したとき、ピアノの存在感が突出し過ぎてインテリアから浮いてしまうというケースも見られます。
ピアノありきでレイアウトを考えれば、室内の雰囲気とマッチさせながら設置できるでしょう。
温度・湿度変化が激しい場所に置かない
ピアノは金属・木材が多く使用されている特性上、温度や湿度などの急激な変化に敏感でデリケートな楽器です。
部屋に設置する際は、その場所が1日や季節を通し、温度・湿度の変化がない場所かしっかり確認しましょう。
照明・電源との位置関係に気を付ける
ピアノを設置する際は、演奏しやすさを意識することも大切です。
例えば照明の当たり方によっては、楽譜や鍵盤が見えにくくなり、演奏し辛い可能性があります。
また、電子ピアノなど電源をとらなければならない種類の場合、電源が遠いと延長コードなど余分に機器を使用しなければならないことも。
快適に演奏ができるよう、演奏時の状況をイメージしながら設置場所を検討してください。
ピアノの重量に耐えられるか確認する
ピアノはかなり重量のある楽器なので、設置した後床がその重みに耐えられるかどうかもチェックが必要です。
設置直後は問題なくとも、時間が経つにつれて床がたわんだり沈んだりする場合も。
搬入が可能か調べる
ピアノは組立式の楽器ではありません。完成したそのままの状態で部屋に運び入れる必要があります。
ただし、サイズが大きいものになると、ドアを通せないという事態も起こり得ます。ピアノを設置する際は、ピアノの搬入経路を想定し、問題なく運搬できるか調べましょう。
なお、自宅内で搬入ルートをとるのが難しい場合は、窓からダイレクトに搬入する方法もあります(ただし、大型機械が必要なので費用は高額になります)。
音漏れに配慮する
室内でピアノを演奏したとき、どの程度音漏れが発生するかをチェックしておくことも大切です。
例えば外に面した部屋より、内側にある部屋に設置した方が、家の外への音漏れは少なくなるでしょう。ご近所トラブルなどに発展しないよう、配慮しておきたいところです。
ピアノを部屋に置く上での防音対策
ピアノを設置する際、防音対策は必須です。さまざまな対策があるので、設置する場所や建物の構造、周辺環境などを踏まえ、どのような対策がマッチするか考えてみてください。
防音カーペットを敷く
防音カーペットは敷くだけで床の下への音漏れを軽減できるアイテムです。
ピアノを2階以上の高所に設置する場合、カーペットを使用すれば階下への音漏れに配慮できるでしょう。また、ペダルを踏むときの音も防音カーペットでフォロー可能です。
カーテン・窓を二重にする
窓はピアノの音が漏れやすい箇所です。窓ガラスを二重にすれば、1枚の場合より音漏れを抑えることができるでしょう。
もし構造的に二重窓が難しいなら、防音カーテンなどを設置するのも1つです。
家具を使って音を抑える
室内に家具を設置し、外部への音漏れを防ぐアイテムとして利用する方法もあります。
例えば箪笥・ソファ・ベッド・じゅうたんなどはピアノの音を吸収したり、外へ音が伝わるのを遮ったりしてくれます。
部屋を狭く感じさせないピアノのレイアウト
ここではピアノを置いても部屋を狭く感じさせないレイアウトをご紹介します。
ピアノの空間を区画する
キッチンダイニング、またテレビを見たり勉強をしたりと毎日の生活の場であり、家族の行き来も多い場所にピアノを置くと空間を圧迫しがちです。
リビングの一角に置くとしても人の往来が少ない隅に寄せ、本棚やソファ、スタンドライトなどを置き、趣味やくつろぎに使う空間として区画しましょう。暮らしの中で頻繁に使う棚やテーブル、テレビはできるだけ離すように配置します。
壁を広くとる
家具が連続して並んでいると部屋が窮屈に見えがちです。そこに何もない壁があると、抜けが出て広がりを感じられるでしょう。水平方向に壁をとるのが難しい場合、垂直方向に余白を作りましょう。天井を高くしたり、吹き抜けになっていると圧迫感が減少します。
家具とのバランスをとる
種類にもよりますが、ピアノは他の家具と比べても存在感が大きいものです。どうしても場所をとってしまう分、他の家具をコンパクトにすることで有効に使える部屋の面積を増やすことができます。
大きなソファではなく、一人がけのソファを配置すると自由度が高く、模様替えもしやすいです。またコーヒーテーブルの代わりにサイドテーブルを置いても使い勝手がよいでしょう。
ピアノを部屋に置くときのおしゃれなコーディネート例
最後に、ピアノを部屋に設置する際の参考として、おしゃれな室内コーディネート例を紹介します。
グランドピアノは外の景色がよく見える部屋に
グランドピアノはピアノの中でも特に存在感があるため、どこに設置するか悩む人もよく見られます。
例えば窓が大きく外がよく見える部屋などであれば、グランドピアノの存在感が自然に景色となじみ、バランスがとれるでしょう。
ピアノの色と室内の色を合わせて一体感を
ピアノと部屋の一体感を出したい場合は、色味を合わせるのもおすすめです。
例えばウッド調のデザインのアップライトピアノは、木材をたっぷり使った部屋と好相性。白いピアノを置く場合、室内も白を基調としたデザインであれば、統一感が生まれます。
和室に設置してモダンな雰囲気に
ピアノは洋楽器ですが、和のものとの相性も悪くありません。
例えばピアノを和室に設置するのもおしゃれ。日本ならではの趣とスタイリッシュなピアノが絶妙にミックスされ、和モダンな雰囲気が楽しめます。
実例ショート動画を参考に!
以下は家にピアノを置いた3件のオーナー様のご自宅の様子です。間取りやインテリアデザインの参考にご覧ください。
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まとめ 自宅でピアノが最も活きる置き場所はどこか考えてみよう
ピアノは生活を豊かにしてくれるアイテムの1つ。置く場所との調和や快適に使用できる環境などを考えながら、ベストな部屋に設置したいものですね。
なお、ご近所への騒音にならないよう防音対策はお忘れなく。
ぜひこの記事を参考にしながら、自分の家のどこに置けばピアノが最も映え、楽しく演奏できるか、具体的に考えてみてください。
私たちは設計士や施工管理士といった建築のプロでありながら、全社員が「信州コンシェルジュ」として豊かな信州ライフをサポートしていきます。
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