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田舎暮らしの費用はどのくらい?予算別の田舎暮らしの始め方をご紹介

公開日:2021/05/25(火) 更新日:2024/01/10(水) 移住トレンド

田舎の風景

都会での生活に区切りをつけて、田舎に移住する方が近年増えています。

「田舎へ移住したいけど、予算はどれくらいかかるの?」
「田舎ではどんな生活スタイルになるのだろう?」
今日はそんな疑問に答えるべく、田舎暮らしの費用について徹底解説していきます!

 

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田舎暮らしにかかる費用はどのくらい?

田舎は都会暮らしよりも生活費が安いというイメージをお持ちの方は多いでしょう。

しかし田舎ならではの出費が必要になることもあり、実際に生活するとなるとどのくらいの費用感になるのかはなかなか分かりにくいですよね。
ここでは生活費の大半を占める、家賃や光熱費、食費について見ていきます。

 

家賃

都会と比べて圧倒的に安くおさえられるのが家賃でしょう。
東京都世田谷区の家賃相場が1LDK~2DKで約14万円、家族向け3LDKだと約24万円なのに対し、長野県の家賃相場平均は1LDK~2DKで約7万円、3LDKで約8万円と、およそ2~3分の1も相場が安くなっています。

家賃は生活するうえで必要経費になりますので、これほどまでに差があるのは魅力ですね。

家賃相場の比較表

参考元:
土地価格相場が分かる土地代データ
LIFULLHOME'S 家賃相場

 

食費

家庭菜園の採れたて野菜

田舎では、採れたての食材を安く仕入れることができます。
自分で農業や家庭菜園をするという方は、さらに食費をおさえることができるでしょう。
また、田舎はご近所さんから野菜をもらったりお裾分けをもらったりすることが多くあります。
こういったことから、都会よりも工夫次第で安く食費をおさえられます。
ただし、スーパーなどでしか手に入らない食材については、都会の値段とそれほど差はありません。

 

光熱費

光熱費については、都会とそれほど差はありません。
むしろ地域によっては寒い場所も多いため、冬は暖房費が都会よりかかるケースもあるでしょう。
ただし山間部など夏は都会よりも快適に過ごせる地域も多いです。常にクーラーが必須な都市部と比べると冷房代は抑えられるでしょう。
冷暖房を使う頻度で費用は異なりますが、一年を通して平均で見ると、それほど差はないといえます。

 

交通費

田舎のデメリットとして挙げられるのは、公共交通機関の少なさです。
田舎は交通インフラが整っていないエリアも多く、また電車やバスがあったとしても本数が少ない場合も多いため、車を所有している世帯がほとんどです。
車を所有する場合、購入費用はもちろん、毎月のガソリン代・保険費用・税金・車検代・駐車場代・オイルやタイヤなど消耗品の交換費用などさまざまな経費が発生します。
田舎で暮らす場合は車に充てる費用をしっかりと見積もっておく必要があるでしょう。

ただし駐車場代などは都会と比べて安いところも多く、市街地から離れれば無料の場所もあります。
こうした点を踏まえれば、都会よりも車を所有するハードルは低いと言えます。

 

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田舎に移住するのに貯金はどのくらいあるといい?

貯金の計算をするご主人

田舎への移住でまず必要となるのが、引越し費用。
これは荷物の多さや移動距離によって大きく変わってきますが、大体10~30万円ほどが平均的です。
それほど荷物を所有しておらず、自分の車で移動できるという場合は大幅に費用をおさえることができますね。

次に必要となるのは居住費用。
これは購入か賃貸かで費用が大きく異なります。
住宅購入の場合、空き家か新築かといった場合で費用は大きく変わりますが、頭金として大体50~100万円程度は必要になるでしょう。
住宅ローンを組む方や賃貸住宅で生活するという方は、月あたり3~10万円の支払いを見積もっておくのがよいでしょう。
一概にはいえませんが、少なくとも約50~100万円程度の貯金を用意しておくのがおすすめです。

 

 

【予算別】田舎暮らしを始める方法

田舎暮らしに喜ぶ子供

田舎暮らしの住まいを考えるときには様々な選択肢があります。
空き家とのマッチングや、住まいが完備された仕事を見つけることもできますし、費用を安く抑えたいのであれば格安物件を自分でリフォームするという手もあります。

ここから田舎暮らしでの住まいのパターンをご紹介していきます。

 

予算0円から田舎暮らし!家付きの仕事に就こう

予算0円で田舎暮らしをする方法は、寮や住まいが完備されている仕事に就くことです。
社員寮や社宅を提供してくれる職場であれば、家を探す手間や毎月家賃を払う必要がなくなります。
水道光熱費や食費を負担してくれるよう職場もあるため、予算をとにかく抑えて田舎暮らしをはじめたいという方にはおすすめです。
寮や社宅といっても家族や夫婦で住めるように施設が完備されている場所もあるため、すぐに移住を始めたい方や、家族で移り住みたい方にもおすすめの方法です。

 

予算50万円以下の田舎暮らし!修繕不要の貸家

なるべく安い予算で移住したいという方は、やはり賃貸住宅がおすすめです。
田舎は人口が少ないため都会に比べて賃貸物件の数は少ないですが、ここからは移住者の方でも比較的物件を見つけやすい探し方をお伝えします。

 

公営住宅を借りる

自治体が主体となって運営している、公営住宅。
一般的な賃貸物件に比べて家賃が格安で設定されているうえ、敷金礼金・仲介手数料といった初期費用もかからないため、予算を安く抑えることができます。
住むためには所得上限や居住歴といったさまざまな条件がありますが、移住者でも借りられる物件もありますので、気になる方は移住希望先の自治体に相談してみましょう。

長野県 県営住宅のご案内 

 

定住促進住宅を借りる

定住促進住宅とは、自治体が定住を促進するために移住者向けに建設や整備をして運営している住宅です。
公営住宅と比較すると、所得上限がない場合も多く、移住後に収入が上がったとしても住み続けることができるのが特徴です。

特に自治体は若者の定住促進に力を入れているため、若年層や子育て世代向けにリフォームをしたりして魅力的な住宅づくりに力を入れていることもあります。

 

空き家バンクを利用する

古民家

空き家バンクとは、自治体が運営するもので、空き家所有者と希望者を結びつけてくれるサービスを指します。
今は移住や定住促進のために空き家バンク利用者に対し補助金を出してくれる自治体も多く、非常にお得な制度といえます。

ただし、あくまでも空き家となった物件が対象であるため、リフォームがされていなかったり設備が整っていない場合も多く、すぐに住み始められる物件が多くはないのが実情のようです。
インターネットでも空き家情報は見られますが、意思決定をするまえに必ず現地を確認しておきたいですね。

長野県 移住者向け空き家ポータルサイト「楽園信州 空き家バンク」

市町村別 空き家バンク

 

予算100万円以下の田舎暮らし!賃貸を自分でリフォーム

セルフリフォーム

田舎暮らしで時間にゆとりができるという方は、自分でリフォームする楽しみを味わってみるのはいかがでしょうか。
特に空き家バンクなどで見つける物件は、破格の初期費用であっても修繕が必要な場合が多くあります。
そのため、快適な住まいを目指して自分でリノベーションしてみるのもおすすめです。

ここでは、修繕をするときお得な方法を2つご紹介します。

 

空き家バンクで見つけた家をリフォーム

空き家バンクで見つけた家を購入・貸借するとき、リフォーム費用や改修費用を自治体が助成してくれる場合があります。
自治体によって費用はさまざまですが、50万円~数百万円まで出してくれる自治体もありますので利用しない手はありません!
ただし賃貸で物件を借りる場合は、改造可能と明示されているものを借りましょう。
一般的な賃貸物件には原状回復をおこなう義務があるため、注意が必要です。

 

大家さんにリフォーム費用負担を相談する

大幅な修繕費が必要な場合、思い切って大家さんにリフォーム費用の負担を相談をしてみるのもひとつの手です。
大家さんにとっても、借り主が住み心地のよい空間にしてくれれば、その後の買い手も見つかりやすくなるため、前向きに考えてくれる大家さんもいることでしょう。
交渉の難易度は上がりますが、少しでも価格を抑えたいという方はいちど相談してみてもよいのではないでしょうか。

 

予算300万円以下の田舎暮らし!中古のトレーラーハウスを購入

トレーラーハウス

トレーラーハウスとは、タイヤのついたシャーシの上に小さい建物が乗っているものです。
移動には車でのけん引が必要であり、店舗や簡易住宅として用いられることが多く、外見も内装も普通の住宅と遜色ありません。

このトレーラーハウスは車両とみなされるため、固定資産税など建築物の税金がかからないといったメリットがあります。
中古であれば費用を抑えられるため、初期の予算を抑えたい方にもおすすめです。
ただし運搬に高額な費用が必要となったり、トレーラーハウスを設置するための場所の確保、条件によっては建築物と見なされ税金がかかる場合がありますので、気になる方は事前に情報収集をしておきましょう。

 

予算500万円以下の田舎暮らし!中古の売家を自分でリフォーム

ペンキを塗るご主人

せっかく田舎に暮らすのであれば、思い切って物件を購入するというのも一つの手。
ただし予算500万円以下であれば、中古物件の購入に限ります。
今は古民家を改造して自分好みの家に住む方も増えているため、こういった方法をとるのもよいのではないでしょうか。

ここではさらに予算をお得に抑えられる方法を2つ紹介します。

 

無料で古民家をもらう

空き家であっても持っているだけで税金や維持費がかかるため、無料でも手放したいと思う所有者は実はたくさんいます。
条件によっては、0円で古民家を譲ってもらえるケースもあるのです。
ただし購入費用がかからなかったとしても、修繕費や残存物の撤去費用、税金などの費用が加算されることはきちんと把握しておきましょう。

 

助成金を利用してリノベーション!

地方自治体のなかには、移住や定住を促進するために購入物件の修繕費用の一部を助成してくれる制度を設けているところが多くあります。
価格や上限は自治体によって異なりますが、大体50万~数百万円程度助成してくれるような自治体もありますので、自分の移住希望先の自治体が出している条件をチェックしておきましょう。

 

予算700万円以下の田舎暮らし!中古の売家を業者がリフォーム

リフォーム業者

前段までは主にリノベーションを個人でおこなう場合についてお伝えしてきましたが、予算700万円程度まで広げるとさらに選択肢が広がります。
予算に余裕があるという方は、専門業者にリフォームを依頼することも考えてみましょう。

リフォームを業者に頼んだ場合のメリットについて、主に2つご紹介していきます。

 

自治体の補助金を利用

自治体によってはリフォーム費用に補助金を出してくれる場所もあります。
条件として、地元の建設会社や工務店に依頼することなどが設定されている場合もあります。
自治体によっては申請期間が設けられている場合もありますので、しっかりと把握しておきましょう。

 

移住先でのコミュニケーションが広がる

地元のリフォーム業者であれば、現地の住民との関係が深かったり、地域のさまざまな情報を知っていることでしょう。
ぜひ地元の業者さんにリノベーションを依頼して、そこから地域との関係を築いていってみてはいかがでしょうか。

地元住民との交流

 

予算に余裕がある場合は注文住宅もご検討を

ここまで予算別に様々な田舎暮らしの始め方を紹介してきましたが、予算に余裕がある場合には注文住宅を建てるというのも一つの形です。

注文住宅であれば、一から自分の生活スタイルや好みに合う家を作り上げることができるため、思い描く理想の田舎暮らしが実現できるでしょう。

とはいえ、馴染みのない土地に来ていきなり家を建てるのは勇気がいるものです。
そんな場合は試しに賃貸暮らしからスタートし、その地域での暮らしに慣れた上で家を建てるという選択が現実的です。実際に、移住のタイミングと家を建てるタイミングをずらす例は多くあります。
お試し移住をしてみることで、気候風土や土地感覚を掴むことができ納得の上で住まいを持つことができますよ。土地探しもスムーズです。

 

 

田舎暮らしのメリットとは?

ここまで田舎暮らしを始める方法を見てきましたが、ここで改めて田舎暮らしのメリットを確認してみましょう。

 

自然が多い

田舎は都会に比べて、自然豊かで農業が盛んな場所が多いです。
そのため、新鮮でおいしい野菜や地域の特産品を年中味わうことができます。
また自然豊かな環境を生かして、スキー場やキャンプ場、温泉といったアクティビティフィールドが充実しているのも魅力の一つです。

 

家賃が安い

賃貸住宅に住む場合も、家賃が圧倒的に安く抑えられます。
例えば東京都世田谷区の家賃相場が1LDK~2LDKで14万円なのに対し、長野県の県庁所在地の長野市だと7万円となっており、およそ半分の値段で同じ広さの物件に住むことができます。

 

ストレスが軽減される

仕事帰りに気軽に温泉に立ち寄ったり、休日は家族でアウトドアを楽しんだりと、田舎ならではの体験を楽しむことができます。
通勤で満員電車に乗る必要もなくなるため、ゆとりあるライフスタイルでストレス軽減が期待できます。

 

人とのつながりが増える

都会では希薄になりがちな人間関係も、田舎に移り住むとご近所付き合いなどで関係を深める機会が多くなります。
近隣の方から野菜を貰ったり、地域ならではの行事に参加できるなど、地方でしか味わうことのできない体験がたくさんすることができます。

 

都会ではあまり見かけない仕事がたくさんある

田舎には、農業・漁業・きれいな空気を生かした精密機械業など、都会ではあまりない職業がたくさんあります。
それ以外にも、地域おこし協力隊という仕事もあり、ここで地元の仕事を手伝うことで国から16万円~20万円ほどの金額が支給されます。
このように、都会にはないさまざまな選択肢があるのも田舎暮らしの魅力です。

 

 

まとめ

田舎暮らしの費用や現状をお伝えしてきましたが、いかがだったでしょうか?
人によって生活の価値観はさまざまなので、田舎暮らしに向いている人もいれば、そうでない人もいます。
これからのライフプランでの優先順位を決めた上で、納得のいく田舎暮らしができるとよいですね。

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