こんにちは!諏訪展示場の横地です。
先日、とても興味深いニュースが飛び込んできました。
それは、「伊藤新道復活プロジェクト」
何のことやらという方も多いかと思いますが、簡単にご紹介します。
~伊藤新道復活プロジェクト~
伊藤新道とは北アルプスの奥地にある湯俣と三俣山荘をつなぐ登山道の名称。
60年程前に開通したものの度重なる地形崩壊などで現在は荒廃してしまい、沢登り経験のある方しか通行できない状態でした。
そんな中、伊藤新道を復活させようという動きが出てきました。
そして先日、2023年の開通を目指す第一歩となる、一つ目の吊り橋が完成したそうです。
伊藤新道が開通すれば北アルプスの秘境と呼ばれる雲ノ平などへのアクセスがしやすくなり、より多くの登山者が秘境を目指すことができるでしょう!
さて、そんなニュースが届いたので、今回は少しマニアックですが、伊藤新道以外に北アルプスにどんな「登山道」があるのか?
北アルプスにある登山道にフォーカスしてご紹介していきます。
~まずは王道「表銀座縦走路」~
以前も少しご紹介した表銀座コースはやはり北アルプスの中でも絶大な人気を誇ります。
燕岳の登山口でもある中房温泉から、大天井岳や水俣乗越を経て、槍ヶ岳を目指すコースです。
稜線歩きを楽しめて、段々と槍ヶ岳が近づいてくることがこのコースの魅力でしょう。
ハイマツの稜線上を歩くので、雷鳥との出会いもあるかもです!
~健脚の方向け「北アルプス三大急登」~
急登とは、読んで字のごとく急な上り坂のこと。
北アルプスには多くの登山道がありますが、その中でもトップ3の急坂を「北アルプス三大急登」と呼びます。
ブナ立尾根(烏帽子岳)、合戦尾根(燕岳)、早月尾根(剱岳)の3つを指し、どれもなかなかえげつない上り坂です。
脚に自信のある方はぜひチャレンジしてみてください!
~山から海を目指す栂海新道~
栂海新道(つがみしんどう)は、朝日岳から新潟県の日本海沿いの親不知までをつなぐ登山道です。
コース途中にエスケープルートがなく、山小屋も無人のため、登山熟練者しか足を踏み入れることができない栂海新道。
しかし、山から海へ、海から山へ向かうというのはなんだか面白そうですよね!
私もいつかテントを担いで行ってみたいです。
~レアな体験ができる読売新道~
読売新道は、奥黒部ヒュッテから赤牛岳を目指す登山道。
登山道の名前の由来はズバリ読売新聞社。
読売新聞社が開設したことから読売新道と名付けられた全国的にも珍しい企業名が入った登山道です。
そしてもう一つ珍しいポイントが、「平の渡し」というコース上にあるポイントです。
ここは黒部湖により登山道が閉ざされているため、船で対岸に渡ります。
登山中に船に乗るというとても珍しい体験ができます。
~千里の道も一歩より~
さて、今回はかなりマニアックな内容で書いてきましたが、いかがだったでしょうか?
マニアックと言いつつも、登山道がなければ始まらない山登り。
今回登山道について調べてみて、山頂や山小屋ではなく登山道を目的に山に行くのもいいかもなと思いました。
皆さんも登山という深~い沼の世界にはまってみてはいかがでしょうか。