こんにちは!諏訪展示場の横地です。
先日の台風2号の接近による線状降水帯で全国各地で災害級の大雨が降りました。
ここ信州でも大雨警報や土砂災害警戒情報が発令されるなどしました。
梅雨が近づくにつれて雨の日が増えるので、引き続き注意は必要そうです。
少し前になりますが、八ヶ岳の「横岳」に登ってきました。
目的はある高山植物を見るため。
この時期に限られた場所でしか咲かない幻の高山植物を見たい!
ということでまだ雪の残る八ヶ岳は「横岳」に登ってきましたので、横岳と高山植物について紹介していきます。
~横岳ってどんな山?~
横岳は八ヶ岳連峰南部に位置する標高2830mの山です。
八ヶ岳連峰第二位の標高を誇る横岳は、茅野市街から見ると屏風のような形をしており、まさに横に広い山です。
八ヶ岳連峰にはもう一つ「横岳」がありますが、こちらは標高が低く、ロープウェイが通っているので、初心者向けの山です。
今回紹介する横岳は、標高が高く、鎖やはしごが登山上にあり、中~上級者向けです。
最高地点は奥ノ院というポイントですが、それ以外にも石尊峰や三叉峰、名無峰などのピークが続きます。
いくつものピークを越えて、稜線歩きを楽しめるのが横岳の最大の魅力です。
そんな横岳には大変珍しい高山植物が咲きます。
その名も「ツクモグサ」!
つづいてはそのツクモグサについてご紹介していきます。
~ツクモグサってどんな花?~
ツクモグサは高山植物の中では最も早く開花する植物のひとつで、黄色い花弁にふさふさの産毛が生えたかわいらしい見た目の植物です。
開花時期は5月下旬~6月中旬頃で、八ヶ岳ではすでに開花しています。
そしてこのツクモグサのどこが珍しいかというと、なんと本州では2か所しか咲かないんです!
山によって生える植物の傾向はありますが、ツクモグサは本当に限られた場所でしか花を咲かせず、まさに幻の高山植物なんです。
現存する個体は数百のみと推定されており、絶滅危惧種に指定されています。
現在個体が確認されている場所は北海道の山岳地帯と白馬岳、八ヶ岳(横岳周辺)のみです。
例年、高山帯はこの時期でも雪が多く残っているので、雪山を本格的にやっていない私にとっては八ヶ岳でもレベルが高く、見に行きたくても行けない状況でした。
しかし今年は雪解けが早く、登れそう!
ということで5月末に八ヶ岳に登ってきたわけです。
しかし残念ながら今回は前日に降った雪でツクモグサが隠れてしまい、1株しか見つけることができませんでした。
しかもまだ蕾の状態…
それでもとても貴重な植物を見れたことに興奮しました
また来年挑戦しようと思います。
~高山植物の本番はこれから!~
ツクモグサの時期は終わりましたが、まだまだこれからが本番の高山植物たち。
コマクサやウルップソウ、チングルマなどなど
今年もたくさんの高山植物に出会えることを楽しみに、高山歩きを計画しています。
登山を本格的にやらない方でもロープウェイやゴンドラでお手軽に楽しめるスポットが信州にはたくさんあるので、また改めて本ブログでご紹介していきます。
皆さんもぜひ信州へ遊びに来てください!