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~summit to sea~ 2900mの稜線から海抜0mの日本海へ! ー 登山編 2 ー

公開日:2024/09/07(土) 更新日:2024/09/07(土) 安曇野・松本横地の山ブログ

 

こんにちは!諏訪展示場の横地です。

今回も栂海新道の縦走の様子をお伝えします。

いよいよ縦走登山記の最後になります。

 

~いよいよ夢の栂海新道へ!~

【3日目】

ここまで2日間かけて歩いてきた道はまだ栂海新道ではなく、今日から歩く道が栂海新道になります。3日目が18㎞離れた白鳥小屋まで一気に歩くため、行動も深夜2時半開始!

 

さすがに夜中に山道を歩くのは怖かったですが、朝日町の夜景が見えてほっこり。ゆっくり歩いて3時半頃朝日岳登頂です。

 

一旦下って、いよいよ栂海新道へ!日本海という文字が期待を高めます!

 

出発してから2時間半ほどで日の出を迎えました。太陽が出ると安心感がありますね!

 

6時半頃、栂海新道の稜線に取り付きます。すっかりガスガスでした。

 

その後はたまに晴れて稜線がチラリ。稜線に忠実に作られた登山道のため、アップダウンが激しく体力を奪われます。木の根も出ているため転倒に注意です。

 

3日目は水の確保もマストとなるため、途中で2か所水場に寄りました。犬ヶ岳手前の北俣の水場↑はしっかり出ていましたが、栂海山荘を過ぎた後の黄蓮の水場はちょろちょろでした。そちらは夏に枯れることが多いようです。

 

10時に栂海山荘に到着。この時点でHPは残20%... あと4時間歩けるかな...

 

白鳥小屋に向けて再出発!下駒ケ岳の急登が本当にきつかったです!ロープが連続するので転倒・滑落に要注意です!

 

出発から約12時間!ようやく白鳥小屋に到着!相当な健脚でなければ栂海山荘に泊まることをお勧めします。

 

【4日目】

白鳥小屋の中は奇麗なのですが、夜になると大き目の虫(カマドウマなど!!)がガサゴソしていてなかなか寝付けず...寝不足のまま出発しました。

 

最終日もアップダウンが続きますが、白鳥小屋までのアップダウンよりは落ち着いていました。朝方は地面がぬかるんでいるので、転倒に注意です!シキ割の水場では給水&洗髪!冷たくて気持ち良いです!

 

6時20分、坂田峠に到着!久しぶりにアスファルトを見ました。感動です!ゴールした気分になりますが、ここからはなんの見どころもない樹林帯が続きます。

 

入道山を過ぎたら登りはほとんどなし。ついにゴールの日本海が見えました!!

 

9時14分、ゴール!!しかしここから海岸線を目指してもう少しだけ歩きます。

 

登山口目の前の公衆トイレの横に海岸に下りる階段があります。その階段を降りていくと...

 

この景色は一生忘れません!本当に感動しました!!

 

~栂海新道を振り返って~

何度も尻もちをつき、熊の気配におびえ、誰とも話さない時間を過ごし、、

振り返ってみればつらく険しい道のりだったことは間違いありません!

もう一度歩きたいか聞かれたら...ちょっと考えます。

それでもゴールした瞬間は疲労感よりも達成感の方が多く、本当に感動しました。

自分で水を汲んだり、4日分の衣食住を背負ったり、無人小屋に泊まったり、

サバイバルは言い過ぎですが、今までの自分の登山経験からは考えられないような濃密な4日間でした。

また、栂海新道は地元の方々によって切り拓かれた道であり、とてつもない努力によって生まれた登山道と聞きます。

普段自分が何気なく歩いている登山道も誰かの力により作られていることを改めて知れたことは、自分の登山に対する価値観を大きく変えてくれたと思います。

もっと自然に、関係者に感謝の気持ちを持って、歩こうと思います。

皆さんもぜひ栂海新道にチャレンジしてみてください!

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