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二地域居住とは?意味やメリット・デメリット、成功事例をご紹介【体験談あり】

二地域居住とは?注目の理由や暮らし方、メリット・デメリットを解説

昨今のコロナウイルスの影響により、場所にとらわれない働き方が普及したことで、移住を検討する方が非常に増えています。
特に近年は、様々な移住のスタイルが誕生しているため、自分の生活様式に合ったライフスタイルを選択できるようになりました。

今日は、近年人気の「二地域居住」という移住スタイルについて詳しく見ていきましょう!

 

目次

 

 

二地域居住とはどういう意味?

二地域居住という言葉をご存じでしょうか?

別名デュアルライフとも呼ばれ、都市部と地方の二ヶ所に生活拠点を設ける、近年注目されている新しい移住スタイルです。
平日は都市部で働き、週末は田舎で生活をするなどで、徐々に地方の暮らしに慣れていくことができます。

庭のある家

 

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二地域居住と移住の違い

より耳にすることの多い移住と混同しがちな二地域居住ですが、明確な違いがあります。
移住は読んで字の如く、住まいを完全に移すことを指し、住む地域を変えて生活をします。

一方で二地域居住は二つの地域に住まいを持ち、二つの住まいを行き来して生活することを指します。
その頻度や目的は家庭により様々です。職場のある都市部をベースに週末や休暇を地方の家で過ごすパターンや季節ごとに住まいを移るパターンなど、自由な在り方が特徴でもあります。

 

 

二地域居住と二拠点生活の違い

二地域居住とよく似た言葉に二拠点生活があります。二つに明確な定義があるわけではなく、時には同じ意味として使われることもありますが、それぞれの言葉に特徴があります。

二地域居住は政府も使用する政策的な意味が含まれた言葉です。
地域に焦点を当て、地方創生や地域活性化を目的とした政策の中で使われることが多くなっています。

一方、二拠点生活とはその生活スタイルや住居に焦点を当てて使われることが多く、不動産屋や住宅会社をはじめ、メディアなどでも取り上げられるため大衆の間で一般的となっています。

【関連記事】二拠点生活(デュアルライフ)とは?注目の理由やメリット、始めるポイントを解説

 

 

二地域居住のメリットや注目される理由

都心の勤務先はそのままに、住環境の良い地方に生活の軸足を移すことができる二地域居住。
仕事から暮らしまでの生活拠点をいきなり地方に100%変えることになる移住と比べて、これまでの生活スタイルを守りながら自分の理想のライフスタイルに近づけることができるので、リスクが低い居住のスタイルであるということがいえるでしょう。

 

地域の人とつながりを生む

地方にも拠点を設け、定期的に行き来し住まうことでその地域の人々との交流が生まれます。
都心とは違った地方の人々の関係性、距離感に新鮮さを覚えることもあるでしょう。
普段接する職場や学校、家族とはまた違った人間関係が出来ることで、そこが新たな居場所となり心にゆとりができます。

また新たな人との出会いは生活に刺激を与えます。気づきや新たな発見もあるでしょう。そうしたことが日々の仕事にも活かされ、良い循環が生まれます。するとますます地域に愛着が湧き、第二のふるさととなる人もいるようです。

 

生活の基盤を変えずに田舎暮らしを始められる

二地域居住の方法をとれば、現在の仕事を変える必要がありません。
平日は都市部に通勤して生活の基盤を確立している方でも、地方への転職について考える必要がないため、リスクを負わずに手軽に始めることができます。

仕事も生活の場もいきなり田舎に移動するといった負担を抑えられ、徐々に田舎暮らしに慣れながらゆっくり楽しめるおすすめの方法で、近年人気を集めています。

 

将来の移住先としての準備

地方移住では、生活をする上でそれまでの都市部での生活と大きく異なる点が多数あります。
情報収集をしていても、実際に地方に住み始めてはじめて気づくギャップについていけず、後悔を感じる方も少なからずいます。

二地域居住であれば、現在の自分の生活と地方での生活の拠点を行き来するような形をとれますので、自分にとってどんな環境が最適なのかなどを見極めながら、最終的な移住先を確定していくことができます。

 

災害の避難場所としての機能

首都圏では、直下型地震の危険性が指摘されています。
日本は地震の多い島国でもあるため、全国各地でいつ大きな地震が来てもおかしくない状況にあります。
そんな中で、生活の拠点をもう一つ設けておくと、地震や水害、台風などの災害に見舞われた時など、避難場所としても利用することができます。

生活の拠点が一つしかないと、災害がきてもその場所に居続けなければならない、という不安がつきものですが、もう一つ田舎に避難先があるだけでかなり安心感が違ってくるのではないでしょうか。

 

新たな価値観を生む

普段都心で生活を送っている人にとって、地方で過ごす時間は癒しの時間であり、刺激を受ける場でもあるでしょう。
都心とは流れる時間が異なる地方での生活、豊かな自然環境に身を置いてみると、新たな価値観が生まれることもあります。

 

 

二地域居住のデメリット

ふたつの生活の拠点をもつことで、都会と田舎それぞれの良さを享受できたり、柔軟な暮らしができる可能性が広がったりと、メリットはたくさんあります。
一方で、二拠点分のコストや維持管理など負担が増える面は少なからずありますので、デメリットもしっかりと吟味しておきましょう。

頭をかかえる男性

 

家を2つ所有することによるコストの増大

家を所有するということは、物件購入費や賃貸の家賃はもちろんのこと、それに付随する維持管理費用や清掃費といったお金もかかってきます。

また、二つの場所を行き来しなければならないため、田舎に行く頻度にもよりますが、毎週末移動するといった方にとってはその際の交通費などもかかってきます。
あらかじめこうした費用がどのくらいかかってくるのか、しっかりとシミュレーションしておくことが大切です。

バス停写真

 

生活の利便性が下がる

平日の都会暮らしと比べて、田舎は商業施設等も少なく交通の便も悪いため、便利な暮らしを重視したい人にとってはデメリットとなってきます。

都市部と田舎の生活基盤の差について予め知っておき、いざ田舎で生活するとなって困ることがないように、こういった環境も理解しておく必要があるでしょう。

山の景色と家の置物

 

 

二地域居住の暮らし方

ひとくちに二地域居住といっても、その暮らし方は様々です。
どんなタイプのスタイルがあるのか、実際にみていきましょう。

 

セカンドハウス型

自分の主な生活拠点を変えず、田舎に新たな生活拠点「セカンドハウス」を設けるスタイルです。
セカンドハウスの中にも、賃貸物件を借りる方法や、空き家を購入する方法、シェアハウスを借りる方法など、その方法は様々です。
自分の行き来する頻度や予定費用と比較して、最適な方法をとると良いでしょう。

セカンドハウスの実例はこちら

【関連記事】セカンドハウスとは?別荘との違いや税制優遇の条件は?ローンの組み方も解説

 

二地域就労型

この方法は、都市部と田舎の両方で就労し、収入を二方面から得る生活スタイルです。
都市部でメインの仕事をやりながら並行して田舎で短期の仕事をおこなったり、都市部での仕事を生かして田舎で新たな事業を起こしたり、様々な方法があります。
この方法では二方面からの収入を得ることができるため、実際田舎で働く際の雰囲気を感じられたり、二地域居住でかかってくる費用に補填できたりするなどといったメリットがあります。

 

中短期滞在型

週末や仕事での長期休暇を利用して田舎に住む中短期滞在型も人気の方法です。
二地域居住の定義は様々ですが、中期滞在は1~3か月、短期は毎月約3日を反復的、または定期的に滞在する場合を指すことが多いです。
この方法であれば、自分の休暇によって好きな時に田舎暮らしが体験できるので、計画しやすい居住スタイルとなります。

お金の計算をする人

 

 

二地域居住の費用

二地域居住は、「物件購入」の場合と「賃貸」の場でかかる費用が変わってきます。
生活の拠点を二つ持つということは、家賃や購入費はもちろん、それ以外での維持費や交通費などで必要なお金を見越して試算していくことが必要不可欠です。

お金の面は、やはり1番気になるところだと思いますので、物件を購入する場合と賃貸を借りる場合とで、それぞれどのくらいのお金がどういった内訳で必要になるか、早速見ていきましょう。

一軒家

 

購入の場合

購入でかかってくる費用としては、購入時に500万円前後を見積もっておくのが良いでしょう。
購入時費用の中身としては、土地建物の売買費用、仲介手数料、取得に関わる税金、新たな家財の購入費などが挙げられます。
こういった物件を維持・管理していく費用も忘れてはいけません。
水道光熱費や通信料、毎年の税金などで、おおまかに年間30万円ほどになります。また、田舎に移住する際の交通費も見積もっておく必要があります。

 

賃貸の場合

賃貸の場合でかかってくる費用としては、契約時の初期費用として敷金礼金、初月家賃などのお金がかかってきます。
月額5万円の物件を借りる場合、初期契約費用は30~40万円を見積もっておきましょう。

また、賃貸の場合は毎月家賃を支払っていくため、維持・生活費が大きくかかってきます。内訳としては、家賃、通信費、水道光熱費といったお金です。
月額5万円の物件を借りる場合には、移動の交通費も合わせて、年間100万円ほどを見積もっておくと良いでしょう。

 

 

二地域居住における注意点

憧れる人も多い二地域居住ですが、実際に居住を始める際には注意しなければならないことがあります。
どんな点に気を付ければ安心して二地域居住をすることが出来るのでしょうか。

 

住民票が無いと公的サービスを受けることができない

二地域居住をする場合、住民票をどちらに置くのかが大切になってきます。
なぜなら、住民票を置いていない地域では公的なサービスを受けることが出来ないからです。

ワクチン接種等の医療サービスや、市民が利用する施設、図書館やプールなどの利用が制限されるなど不利益を被ることがあります。
また、選挙権が無い、公的な通知が届かない、運転免許証の更新が出来ない、本人確認書類が必要な郵便を受け取ることが出来ない等頻度は高くなくても重要なことが出来なくなるため、注意しましょう。

 

セキュリティ対策を万全に行う

二地域居住する場合、一方の地域にいる間はもう一方が留守になってしまします。
頻繁に行き来する場合も、一定期間まとまって家を空ける場合も、留守が多いと分かると狙われやすくなってしまいます。

どちらの家にも防犯対策は万全に行っておく必要があります。
距離が離れているため、異常を感知した際には警備員が駆け付けるタイプのホームセキュリティへ加入したり、防犯カメラを設置するなどしておきましょう。貴重品は置いておかないことも重要です。

【関連記事】田舎移住で後悔しないための準備は?知っておきたい支援制度や補助金について解説

 

エリア・物件は生活しやすい場所を選ぶ

二地域居住の性質上、定期的な拠点間の移動が発生します。移住の場合と比較するとその頻度は多くなるため、居住エリアや物件については交通の便の良さにも重点を置いて選択すると良いでしょう。

マイカー移動の場合はインターチェンジまでのアクセスや季節ごとの渋滞、道路状況などの検討。車を所有しない場合であれば特に、電車の駅やバス停など公共交通機関へのアクセスの良さが重要です。
食料や日用品の買い出しのしやすさ、何かあった際に受診できるクリニックがあるかどうか等も調べておきましょう。

 

補助金や支援制度を確認する

東京一極集中や地方の人口減少に歯止めをかけるため、国や地方自治体も二地域居住を促す取り組みを行っています。
二地域居住を検討する場合は候補の地域に補助金や支援制度があるか確認してみましょう。

例えば東京から北陸新幹線で1時間10分の長野県佐久市では、「リモートワーク実践者スタートアップ支援金」としてリモートワーク支度金5万円、新幹線乗車券等購入費支援金月額上限2万5000円(最長36か月)、シェアオフィス等利用支援金月額5000円(最長36か月)などの支援事業を行っています。

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二地域居住(二拠点居住)の成功事例と体験談

ここまで二地域居住の概要を解説してきましたが、イメージは膨らんだでしょうか。ここでは実際に二地域居住をした方の事例をご紹介します。

 

東京と小布施町の二地域居住でアクティビティを満喫

土間リビングで談笑する夫婦

元々山歩きとスキーが大好きで、20年程前から毎週末、信州を訪れていました。
50歳頃、なんか無駄だよね、と思い、とりあえず長野駅前にアパートを借り、5年ほど拠点探しを含めお試しで滞在をし始めました。

その間にフォレストコーポレーションに出会い、土間サロンのあるモデルハウスに一目ぼれ。土地探しも一緒にしてもらい、山と自然と長野を愛する私としてはベストな小布施町に土地を購入しました。小布施はコンパクトな町で便利な上に、移住者が多いことも安心材料でした。

ここに家を建ててからは庭で家庭菜園を始めたり、アウトドア好きの友人を招いたりと信州を2倍楽しめるようになりました。

小布施町へ移住 K様|移住オーナー様の声

 

八ヶ岳の美味しい空気でリフレッシュ

湖の畔を歩く夫婦

学生の頃から菅平の上の峰の原というところに通い始め、結婚してからも年に必ず二回位、夏と冬に家族連れで遊びに来ていました。
もともとは関西に居たのですが、夏は空気が覆いかぶさってくるような感覚がありました。こちらでは空気がすごく軽やかで気持ちよく、とてもいい所だなと思いましたね。
峰の原よりも近かった八ヶ岳に中古の別荘を購入し、14年間月に2回訪れる生活を続けていました。

こちらで過ごしていると、花や蝶々、鳥に空に…目に入ってくるもの全てが毎日とても新鮮で、やっぱりこういうところで暮らしていくのが生き物の本来の姿なんだろうなと思いました。とにかく毎日が楽しくて仕方ないです。別荘地でのコミュニティでも気の合う仲間ができ、ホームコンサートを開くなど楽しんでいます。

茅野市へ移住 O様|移住オーナー様の声

 

木の家で自然を楽しむ

雪の中の平屋

空気が綺麗で晴天率も高い。自然豊かで環境が良い八ヶ岳にはずっとよく遊びに来ていました。
茅野市にある八ヶ岳の登山口近くに中古の別荘を購入し、平日は東京、休日は信州という二拠点生活を25年間続けていましたが、退職をしたらこちらに移り住みたいと考えていました。

東京ではコンクリートの家に住んでいたので木の家に憧れがありました。どうせなら国産材を使いたいと思っていたところフォレストコーポレーションでは県産材、また珪藻土や漆喰などの湿度調整ができる自然素材を使っている点が気に入りました。

元々持っていた長火鉢が似合う土間や窓際の書斎は趣味のプラモデルを作るのにぴったり。音楽が専門の妻はピアノやチェロを置ける部屋を。お互いの趣味に没頭できる適度な距離感の間取りや空間で、ゆったりとした週末を過ごしています。

原村へ移住 O様|お客様の声

 

 

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まとめ

いかがだったでしょうか?
「いきなり生活の拠点をうつすのが怖い」「田舎暮らしも都会暮らしも両方楽しみたい!」という方にとっては、二地域居住はぴったりの方法ではないでしょうか。

政府も国の施策として国土交通省が積極的に推進しており、2030年には1080万人もの潜在的な二地域居住人口を増やすべく取り組んでいます。
今後は二地域居住の支援金や窓口なども増えていくのではないでしょうか。

二地域居住や移住で長野県への移住をお考えのお客様は、私たちフォレストコーポレーションにお問い合わせください。
長野県全域で1200棟の注文住宅の実績をもつ地域密着の工務店であり、長野県への移住のお手伝いも数多く行ってきました。
移住や二地域居住にご興味をお持ちの方はお気軽にお声がけ下さい。 

 

 


 

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