こんにちは!諏訪展示場の横地です。
北アルプスや八ヶ岳もすっかり雪化粧して白くなりましたが、例年よりは少ないような気がします。
来年夏の水不足が心配です。
さて、今回は山に関する新聞記事のネタ紹介です。
長野県では新聞に登山に関する記事が多く載っているのですが、その中でも横地が気になったネタを随時ご紹介していこうと思います。
今回は北アルプスの鷲羽岳について。
~記事の概要~
■富山大学による調査で、北アルプスの鷲羽岳の南から南東域で6,000~2,000年前に大規模な水蒸気噴火が2回起きていたことが判明。
■現時点で、鷲羽岳は活火山に選定されていないが、気象庁が運用する活火山の定義に該当することになる。
■鷲羽岳南東の硫黄沢付近では現在も噴気活動が続いており、監視を強める必要があると指摘されている。
~解説~
鷲羽岳は北アルプスの最奥部にある標高2,924mの山です。
美しい山容から日本百名山にも選ばれており、近くにある三俣山荘はとても人気があります。
横地は昨年登頂し、フォレストコーポレーション随一の山男である斎藤と遭遇しました。
鷲羽岳の南東尾根には鷲羽池という火口湖があり、火山の面影は今でも残っています。
そんな鷲羽岳が富山大学の調査により、6,000~2,000年前に大規模な水蒸気噴火を起こしたことが判明しました。
そもそも活火山とは、「概ね過去1万年以内に噴火した火山及び現在活発な噴気活動のある火山」の定義に該当する山を指します。
つまり、鷲羽岳もこの定義に該当し活火山であるということ。
現在登山道が整備されている山頂周辺が突然噴火することは考えづらいですが、南から南東域では特に監視を強める必要があるそうです。
伊藤新道復活プロジェクトなど登山界隈で何かと注目されている鷲羽岳ですが、とても意外な調査結果でした。
~噴火災害について考える~
今回の記事を見て思い出したのは御嶽山でした。
戦後最大の噴火災害と言われた大規模な噴火が起きて今年でちょうど10年。
今でも噴火の爪痕が残る御嶽山を見て、登山中の事故や災害への備えを考え直すきっかけとなっています。
「楽しいだけが登山じゃない」という考え方を根底に、どう楽しむかを常に考えていきたいです。