信州コンシェルジュ concierge

中野市に移住する魅力は?補助金や空き家の制度、住みやすさに関する情報を紹介

公開日:2025/02/25(火) 更新日:2025/02/28(金) 長野・須坂・小布施・中野・飯綱

中野市に移住する魅力は?補助金や空き家の制度、住みやすさに関する情報を紹介

みなさんは中野市をご存知でしょうか?利便性と豊かな自然環境という相反する面を両立する貴重な地域の一つで、移住をお考えの方からも注目を集めています。この記事ではそんな魅力溢れる中野市について詳しく解説していきます。移住支援についても解説します。ぜひ参考にしてくださいね。

 

目次

 

 

中野市ってどんなところ?魅力は?

南北に長い長野県の北部に位置する中野市。山々に囲まれ田畑が広がる環境は、日本の原風景ともいえるどこか懐かしい雰囲気があります。一方で公共交通機関へのアクセスができる利便性も魅力です。ここでは中野市の特徴や魅力について詳しく見ていきましょう。

【関連記事】長野・須坂・小布施・中野・飯綱についての記事一覧

 

地元のお祭りやイベントが多数ある

中野市には地域特有のお祭りやイベントが多くあります。
中でも「中野ひな市」は毎年3月31日に行われ、この日限定で中野土人形が抽選販売されます。中野市は出自の異なる2つの系統の土人形が現在も作られている貴重な地域で、このお祭りには全国からファンが訪れます。
また中野土人形だけでなく、全国各地の土人形の即売市や絵付けコンテストなども行われ町全体が活気づきます。
夕方には土人形を模した大灯篭が町を練り歩くクライマックスが待ち構えています。

西洋風庭園のバラ

また「信州なかのバラまつり」が毎年5月下旬から6月中旬、10月中旬の年に2回行われます。
市街地にある一本木公園には850種3000株のバラが植えられ、色や形の異なる世界各国のバラが咲き誇ります。美しい花を観ながら地形を生かした西洋風の庭を散策できますよ。この時期、町中でバラにまつわるイベントが開催され町全体がにぎわいます。

 

キャッチコピーは「ちょうどいい田舎」

中野市を走るスノーモンキー

中野市の魅力の一つはその立地にあります。キャッチコピーを「ちょうどいい田舎」としているように、中野市はのんびりとした田舎の良さと市街地の利便性を兼ね備えた地域といえます。

住宅地を少し外れると田畑が広がる農村の風景、背後には山々が連なります。ゆったりとした田舎暮らしでイメージする景色が広がる一方で、市街地には大型ショッピングセンターやホームセンター、飲食店が立ち並び不便がありません。
公共交通機関もあり、市外への出やすさもポイント。

中野市は都市部の喧騒を離れて田舎暮らしがしてみたいけれど、どっぷりと田舎に染まるのは不安という方にもおすすめのバランスの取れた地域です。

 

ウィンタースポーツが盛ん

志賀高原スキー場

また中野市は志賀高原スキー場や斑尾高原スキー場、野沢温泉スキー場などへも30分圏内。少し足を伸ばせば新潟県の妙高高原にも一時間以内でアクセスできます。

降りたてのパウダースノーを、今日はどのゲレンデで楽しもうかと考えられる贅沢がこの地にはあります。
移動時間を考えずに、ベストな天気やコンディションで気軽に滑りに行けるのはこの地域ならではのメリットではないでしょうか。帰りは疲れた体を温泉でゆっくりと温めて帰るのが至福のひと時ですね。

 

農業が盛ん・特産品が多数

ぶなしめじ

中野市では農業が盛んに行われています。昼夜の寒暖差が大きく、降水量が少ないこの地は特に果物の生産に向いており、りんごやぶどうなどの果実は濃厚な味わいが楽しめます。きのこは全国でトップクラスの生産量で、えのきだけは全国1位を誇ります。

市内には直売所が複数個所あり、採れたての新鮮な特産品が手に入ります。百円市が開催されたりきのこ汁がサービスされたりと、この土地が生み出す味を堪能できますよ。

また農業体験も行われています。手ぶらで農業の一工程を体験することができます。農業の現場を間近に見ることができるのは貴重ですよね。

 

 

中野市の移住・定住支援情報

移住者にも人気の中野市。移住や定住支援があれば踏み出しやすいですよね。ここでは移住にあたっての補助金や住まいについて紹介します。

 

補助金

中野市では長野県と協力し、移住促進のために補助金を交付しています。

この補助金は、東京圏(埼玉・千葉・東京・神奈川)、愛知県、大阪府に住んで就業していた人が中野市に移住する際に受け取ることができます。申請するには、過去10年のうち5年以上、そして直前の1年以上をその地域に住みながら働いていたことが条件となります。

申請は住民票の移動後3か月以上1年以内にすることとされ、少なくとも5年以上中野市に住む意思が必要です。

補助金を受け取るには、就業や創業の条件も定められています。県が運営するマッチングサイトを利用して仕事を見つけたり、専門的なスキルを活かして就職する場合も対象となります。

補助金額
区分 東京圏(23区在住or通勤) 左記以外の東京圏・愛知県・大阪府
単身の世帯 60万円 30万円
2人以上の世帯

100万円

※18歳未満の世帯員一人につき100万円を加算

50万円

※18歳未満の世帯員一人につき50万円を加算

【参考】中野市UIJターン就業・創業移住支援事業補助金

 

空き家に関する制度

解体中の古家

移住に伴い重要な検討事項となる住まい。中野市でも空き家を有効活用して移住促進を図ろうと、積極的に空き家バンクを整備しています。

 

空き家バンク

空き家バンクとは自治体が主体となり運営する空き家の物件情報サービスです。全国的に問題となっている空き家ですが、田舎に住まいを求める移住者とのマッチングを通して有効活用を図ろうと多くの自治体で運営されています。

自治体は地域住民から広く空き家情報を募り、移住者に向けて発信しています。地域をよく知る職員による案内や正確な情報が安心の制度で、近隣住民からの理解や協力も得られやすいでしょう。

定住する目的で登録された空き家を購入または貸借する人は補助金を受けられる場合もあります。水回りや壁、屋根等の改修費用の一部を助成しています。

【参考】中野市空き家バンク事業

 

100均空き家マッチング

中野市では、民間で空き家マッチング事業を行っている空き家ゲートウェイと共同で100均空き家マッチングを行っています。
空き家バンクに掲載できない老朽化が進んだ物件や権利関係の複雑な物件を主に取り扱い、仲介業者を介さず直接売買を行います。値がつかない玄人好みの100円、もしくは100万円の物件が販売されています。

改修して住める物件もあれば、事業所やオフィス、ゲストハウスなどに使われる場合も多いそう。新たに創業を検討されている方は一度覗いてみてください。

【参考】信州なかのちょうどいい田舎暮らし作戦!

 

 

中野市は市街地と山間部で暮らし方が異なる

中野市には市街地と山間部があります。それぞれの特徴や良さをご紹介します。ご自身の理想に近いエリアがどんなエリアか検討してみてくださいね。

 

市街地:信州中野駅が中心

中野市市街地を走る長野電鉄

中野市の市街地は長野電鉄の信州中野駅を中心とし、周辺には飲食店やスーパー、金融機関や総合病院、図書館など生活に必要な施設が揃います。近隣市町村へとつながる幹線道路沿いにはロードサイド店が終結し、大型ショッピングセンターやホームセンターなどあらゆる店舗が並びます。
電鉄に乗れば車がなくても長野駅まで出ることができるため、通勤通学に便利です。また車であれば30分程度で新幹線の停車駅である長野駅、飯山駅まで行くことができます。高速道路のI.C.も二か所あり、各方面への車移動の便もよくレジャーや通勤に無理がありません。
このように中野市の市街地は住宅地も立ち並び、利便性の高い居住地域といえるでしょう。

ご実家への行き来や仕事関連で都市部への往来がある方、便の良くない田舎暮らしに抵抗がある方には特におすすめのエリアです。

 

山間部:市街地を囲むエリア

中野市の棚田

一方で市街地を取り囲む山間部エリアは田舎暮らしを求める方にぴったりです。
主に中野市の北部に広がる山間部はスキー場や温泉地へのアクセスが良好です。千曲川を挟んで東側には志賀高原や竜王スキーパーク、木島平などのスキー場、地元の人からも人気の小丸山スキー場などへ。また湯田中・渋温泉や野沢温泉へも近く気軽に足を運べます。千曲川を挟んで西側は斑尾高原や黒姫高原へ通いやすい立地です。夏にはトレッキングやツーリングなどのアクティビティを涼しい環境で楽しめます。

古民家で田舎暮らしを堪能したい方、レジャーを楽しみたい方には特におすすめです。北信五岳を背景に田畑が広がる風景はのどかで心休まるでしょう。

 

 

中野市の暮らしにまつわる情報

中野市に移住を考えるにあたって、基本的な情報は得ておきたいですよね。以下に暮らしにまつわる情報を挙げます。チェックしてみてくださいね。

気候

夏は最低21℃、最高29℃、冬は最低-3℃、最高3℃。降水量は全国平均の半分程度、北部の山間部では積雪あり。

人口 40,447人/16,296世帯(2025年1月1日推計)
病院 中心部に10を超えるクリニックと総合病院が一軒
学校 小学校7校、中学校4校、高等学校2校(2025年2月時点)
文化・芸術 土人形(ひな市)、バラまつり、中野ションションまつり
農作物 えのき茸、ほんしめじ、りんご、ぶどう(シャインマスカット)、アスパラガスなど
交通 〇松本市まで
車:上信越自動車道 と 長野自動車道で約1時間
電車:特急で約2時間
〇東京まで
車:上信越自動車道 と 関越自動車道で約3時間
電車:特急+新幹線で約3時間30分
〇名古屋まで
車:長野自動車道 と 中央自動車道で約3時間30分
〇大阪まで
車:中央自動車道と名神高速道路で約5時間30分
娯楽 ウィンタースポーツ、キャンプ、ツーリング、温泉施設
近隣の市町村 飯山市、長野市、山ノ内町、小布施町

 

お仕事について

中野市での仕事は農家の生産スタッフや配送業、事務系総合職などの求人が見られます。ただし、中野市は近隣市町村へのアクセスも良いため市内に限らず広く職探しをすることができます。県庁所在地である長野市へも30分程度、通勤時間帯の混雑がある場合でも一時間以内で通うことができるため、実際に多くの方が長野市などに職を得ています。

中野市の平均収入については以下のようになっています。(2025年2月現在)

正社員

約370万円

アルバイト・パート

平均世帯年収

約1,036円

約493万円

参照サイト

 

住まいについて

中野市には市街地を中心に賃貸アパートが数多くあります。民間の不動産業者サイトによると2025年2月現在、中野市の賃貸物件数は300件を超え、家族形態に合わせて部屋を選ぶことができるでしょう。

また、古民家や広い一軒家を購入しリフォームして住みたいといった場合には、先にも紹介した空き家バンクを利用してみるといいでしょう。その地に詳しい職員が様々な角度で移住にあたってのアドバイスを提供してくれます。

中野市の家賃相場は以下の通りです。

1R~1K

3万円~6.5万円

1DK~2DK

4〜6万円
2LDK~3DK 5〜8万円

参照サイト

 

 

まとめ

この記事では「ちょうどいい田舎」中野市について紹介してきました。中野市は信州でも田舎暮らしができるのに不便の少ない、絶妙なバランスが取れた地域です。安心してのどかな田畑や山々を見ながら暮らせる心地よさが移住者の心を掴んで離さない魅力ではないでしょうか。

移住を検討されている方は季節ごとに異なる魅力を楽しめる中野市に、ぜひ一度足を運んでみてくださいね。

 

 

中野市への移住は工房信州の家にご相談ください

フォレストコーポレーションではこれまで多くの方の移住をサポートしてきました。
移住を考え始めた方に、この長野県・信州での暮らしが、よりリアルにイメージできるよう、移住のお手伝いができたらと思っています。
地域に精通したスタッフが担当し、教育/転職/気候/交通/医療など様々な心配事、気になること、移住の手順など個別にご相談頂けます。

ぜひ、お気軽にオンライン相談をご活用ください。

長野県への移住・オンライン相談

長野県・信州への移住