上伊那郡中川村　Ｍ様邸?自分の山の木で家づくり?（2011.4完工）

「四者会議」
お客様と着工図面の最終確認を行ないました。
計画地を宅地に転用する２年間、着工に向けて何度も打合せを重ねてこられたと、コーディネーターから聞いていました。
今日、Ｍ様と初めてお会いしましたが、Ｍ様の家づくりに対するこだわりや思いを感じられる濃い５時間となりました。
Ｍ様に満足していただける建物がお引渡しできるよう、頑張ります！

Ｍ様の山の木が保管されている、天然乾燥ストックヤードに行ってきました！
沢山の丸太、また丸太から引き割った材木が山のようです。
ありました！この前の四者会議で、吹き抜けの化粧梁として使いたいとＭ様がおっしゃっていた、ゴツゴツとした丸太です。
これからこの丸太や材木が、家へと形を変えていきます。

「現地確認」
お施主様と一緒に、造成着工前の地縄確認を行いました。
Ｍ様は水田を宅地に転用して新築されます。土の入替えの際、すき取った土をどこに移動するかなどを、お庭の計画を考慮して、決定しました。

「造成工事」
を開始しました！
前面道路から一段下がった土地に、スロープを設け、建物周りに盛土を行います。

「造成工事」
土の入替え・整地が終わりました。
残るはスロープの石積み工事です。

「地鎮祭」
が執り行われました。
玉串に建物への願いを込めて、奉天します。

「着工式」
Ｍ様邸の工事に携わる職人さんとの顔合わせの会を行いました。
職人さん達の熟練した技術で、Ｍ様邸を作り上げます。冬期の工事となりますが、身も心も引き締めて安全に工事を行っていきたいと思います！

「鉄筋工事」
鉄筋屋さんがテキパキと鉄筋を組んでいます。

「基礎配筋検査」
Ｍ様に組みあがった鉄筋の様子をご覧いただきました。
型枠が立って建物の大きさがまた少し分かるようになりました。

「基礎工事」土間コン打設
Ｍ様邸の基礎の土間部へコンクリートを打ちました。

「基礎工事」型枠解体
基礎の型枠を解体しました。
ようやく基礎のお目見えです。

「選木」
今日は大工の宮下さんと一緒に、玄関ポーチとカーポートの上に使う太鼓梁を選び出しました。
２０本もある太鼓梁の中から選び出した４本の仕口を手加工するため、明日、大工さんの加工場へと運びます。

「左官工事」基礎天端均し
基礎の天端を水平にするために、左官屋さんと天端均しを行いました。
左官屋さんというと、外壁や内装の工事が思い浮かぶと思いますが、工房信州の家づくりにはもうひとつ、左官屋さんの大切な出番があります。
建物の水平さを決める、大切な工程です。

「丸太加工」
丸太同士の接合部分である仕口を手彫りしています。
複雑な形を、ノミと手ノコで刻んでいきます。
大工さんの技の見せ所です！

「丸太加工」
丸太同士をきっちり組めるように仕口が刻めたか、確認のため、試しに組んでいます。
写真はカーポートの太鼓梁です。迫力があります。

Ｍ様の山の木からできた桧の目透かし板が天井に張られました。
色艶が素晴らしく、思わず「おー！」と言葉が出てしまいます。

「コンセント確認」
を行なっていただきました。
写真はリビングの照明の位置を確認している様子です。
５時間もの長時間に渡りましたが、中身の濃い充実した検査となりました。

中段の白い印のある材料が、これから階段へと姿を変える桧材です。
また、下の段には壁板となる材料が加工されるのを待っています。

キッチンの前の壁は軽量鉄骨で下地を組んでいます。
薪ストーブやガスコンロと、内装の板張りの組み合わせで、内装制限がある場合があるのでご注意ください。

「床張り」
Ｍ様の山の木から製材した床板を張り始めました。
大工の岡本さんがいつものように丁寧に、手際よく板を張っていきます。

外壁に使う木材を現場に搬入する前に塗装しています。
このひと手間で、仕上がりに差が出てきます。

第１段の外部塗装が終了しました。
丸太柱や太鼓梁が塗装され、アクセントになっています。

ダイニングの天井に桧の目透し板を張っています。
無節です！！

階段を架けはじめました。大工さんがささら板の造作しています。
こちらもＭ様の山の桧からできている階段です。

外部に山の木の板を張っています。
厚みは３０ミリです！！

階段が完成しました！
とはいっても周りにまだ壁がないので、お子さんたちが「怖い〜！」と言いながら楽しそうに駆け回っていました。

塗り壁仕上げとなる箇所に大工さんが石膏ボードを張ってくれています。

大工さんが張った山の木の外壁板に、塗装屋さんがオリーブ色の塗料を塗っていきます。

外部の足場を解体しています。
カッコいい外観がもうすぐ見られるようになります！

吹き抜けをふさいでいた養生が外れ、リビング上がどどーんと吹き抜けました！
山の木の丸太梁や太鼓梁の存在感が、より感じられるようになりました。

玄関の壁に、無節の桧板を選んで張っています。
ゆっくりですが、段々と各部屋ができてきています。

トイレの壁も桧の板張りです。
造作の収納が付きます。

大工さんが、脱衣室の板張りをしています。
板が空かないように、長さの微調整と取り付けを慎重に行っています。

薪ストーブの炉壁にＡＬＣを張っています。

仕上げ工事が始まりました！
左官屋さんが内装工事で漆喰を天井に塗っています。

「石工事」
石屋さんが、薪ストーブの炉台の十和田石を張っています。

玄関内土間の洗い出し仕上げを行っています。
緑色の養生テープを張ってあるのは何でしょう？
仕上がってのお楽しみです！

Ｍ様が選んだ照明器具です。
床・壁・天井一面、桧板張りの山小屋のようなお部屋の雰囲気にぴったりです。

「家具工事」
伊那市高遠の家具屋「木のすず」で昨年末から出番を待っていた、沢山の家具が運び込まれてきました。
建物が一段と“住まい”に近づきます。

Ｍ様がとても楽しみにしていた、薪ストーブが搬入されました。

「木製建具工事」
こちらもＭ様の山の木の桧板から作られた板戸です。
「桧の板戸は杉板戸に比べて、持った時にズシリと重くて吊り込むのは大変だ」と建具屋さんが話していました。

Ｍ様邸完成です！

こちらも、山の木の杉からとれた、厚さ５０ミリもある洗面カウンターです。

山の木のご紹介をします。

こちらは山の木の桧で作られたキッチン。家具屋さんの手作りキッチンです。
木の肌につやがあり、また使うほどに良い味が出ていきそうです。
この後ろには同じく山の木の桧でできた背面収納があります。

こちらは山の木からできた物干し竿です。
大工さんの手作業でスリットを入れ、長い竿ですが頑丈に作っています。

吹き抜け上の桧の太鼓梁・丸太梁も山の木です。

外構工事を行っています。
ご両親のお宅にあった御影石などをステップとして、ウッドデッキの前に据えています。

玄関前にも踏み石を据えて、自然に玄関に足が向くようにしました。

Ｍ様が作ったウッドデッキです。
ＤＩＹで作ったとは思えない、素晴らしい仕上がりです！
南側にあるので、この時期は日向ぼっこに、夏はバーベキューにと、最高の場所です。

明日はいよいよお引き渡しです！

桜・雪化粧した山・青空が鮮やかな今日、Ｍ様邸のお引き渡し式がありました。

当社スタッフと職人、また山の木に関わった山師さん、製材屋さんが集まり、Ｍ様邸を見学しながら「とうとう完成ですね」と声を掛け合っていました。

山の木を伐り出して２年半、工事が始まって６カ月。木工事に予想以上に時間がかかってしまい、３月末からお住まいになることを楽しみにされていたＭ様にはご迷惑をお掛けしてしまいました。
それでも事故なく、無事山の木のお住まいをＭ様に引き渡すことができ、一安心です。

今日からご家族皆様で楽しくお住まいのことと思います。これからも外構工事などでお世話になりますが、よろしくお願いいたします。