天井裏状況確認 -含水率計-

定期点検の際、持参している道具のひとつに、含水率計があります。

劣化の診断を行うための器材で、木部に押し当てて測定すると、木材の含水率が測定できます。天井裏で野地板の含水率測定に使用します。

腐朽が起こる部位は高含水率です。

含水率20%以下であれば、木材が柔軟性と剛性を発揮するのに最適な状態で、問題ありません。(写真は9.6%です)

20%を大きく超えると、カビや腐朽菌が発生しやすい状態となります。

点検していて、天井裏がとてもきれいな住宅があります。お客様のお話を伺いますと、冬季でも、窓を開け換気を心がけているそうです。冬期はストーブの使用もあり、人が活動している以上、空気は汚れていきます。

人の健康と、湿気による住宅への影響を考えると、換気は必要不可欠なのだと実感できます。

一年を通し、換気・通気をお心がけください。