子どもに自分の一番の得意を教えられる環境。

松本市へ移住 K様

移住ケース別|転職移住

狭小地に建つ家の外観

DATA
【転職移住】【子育て移住】
移住先/松本市【中信エリア】
移住年月/2021年8月
年代/30代
家族構成/ご夫婦・お子様3人

 

移住のきっかけ

土間の棚に飾った書籍や登山道具

書斎に貼った北アルプスの地図

 

幼少期から山登りをしており、大学も山岳部に入りました。そんな背景で信州の山へは何度も来ていたんです。そのうちに、信州がどんどん好きになっていきました。中でも松本は山が近く、いつかこっちに住みたいと思っていました。

コロナ禍を機にフルリモートできる会社に転職したので、本格的に安曇野や松本への移住を考え始めました。
実は八ヶ岳の方で1週間程リモートワークしながら住んでみたこともあります。しかし、自分たちにはやっぱり松本が良いという結論になり、2021年8月に松本へ引っ越しました。まずは賃貸でお試し移住をして、良かったらそのまま移住しよう、と。1年経たないうちに、移住を決意しましたね。

自然豊かでアクセスがよく、自分の趣味に近い理想の暮らしが出来そうなところが決め手でした。

 

 

松本に移住したわけ

もともと城下町や、旧制高校があるような昔からの雰囲気を残す町が好きでした。城下町は北九州の小倉や金沢など、他の地域も見に行きましたが、山に近い松本を選びました。

週末には松本城でのイベントや美術館に歩いて行ったりと楽しんでいます。松本は町がコンパクトなので歩いて回れることを学生時代に発見して、こんな町なら住みやすいと思っていたんです。今も大学山岳部のコーチをしていて、学生がこちらに来る時には送り迎えもしています。後輩の指導に携われるのも良いなと思っています。

山仲間に松本移住を報告すると「おめでとう!」と言われました。
山へのアクセスの面では松本がターミナルなので「山登りで松本通るから、ちょっと会わない?」と仲間が寄ってくれたり、駅前で飲んだり、といったことも気軽に出来るのも良いですね。

私が自然や山のガイドができるので、ここは、子どもたちに自分の一番の得意を教えられる環境ですね。
土日のどちらかは必ず山に行きますし、2日間共行くこともあります。子どもたちもちゃんと付き合ってくれますね(笑)。野山で動植物を見つけたりして楽しんでいます。

今年の正月も、家族5人で美ヶ原に登山をしました。冬には八ヶ岳も行きました。長男が3ヶ月くらいの時に里山でデビュー戦をし、何度か慣らして家族で登れるようになってきました。

 

登山道具が飾られた土間

子どもを背負う父親

 

松本は習い事にも困りませんね。音楽系の習い事も豊富ですし、通園・通学の送り迎えに苦労することもないです。
お受験のようにガッチリやるなら首都圏が良いと思いますが、そうでなければ松本もいいですよ。学校が多いので、徒歩や自転車で無理なく通学できる範囲内でも選択肢があります。

 

 

この土地との出会い

変形地に建つ家外観

ここ(松本市の中心市街地)は本当に土地が出ないエリアなんです。特にコロナ禍は物件が出てきませんでした。
当初は変形のこの土地はスルーしていましたが、家づくりを進めていくうちに、変形地でもきちんと設計をすれば家が建てられることが分かったんです。初めて来る人は道の狭さに驚きますが、慣れれば大丈夫ですよ(笑)。

土地は南北に長く、70数坪あります。家はあまり大きくなくても良いと思っていたので、ほどほどのサイズ感にしてもらいました。実家を見ていると、子どもが巣立ったあとに持て余しているので…。そうはならないよう、個室よりも土間やユーティリティを優先してもらいました。住宅地のど真ん中でも上手く作っていただけたかな、と思っています。

 

 

移住後の暮らし

芝生の庭で遊ぶ女の子2人

休日の過ごし方が変わりましたね。まず晴れていれば山に入ります。先日も白馬に山菜取りに行きました。松本城周辺でも頻繁にイベントをやっているので、散歩しがてら出向いたりと、外に出る機会が増えました。

また、こちらに来て驚いたのは、意外と子どもが多いこと。横浜に居た時は、1人っ子が多く兄弟がいる子の方が少なかったんです。こちらは平均3人兄弟、4,5人兄弟も普通にいるんです。首都圏と違い、家も広くつくれるので、子どもものびのび過ごせていると思います。
以前はマンションに住んでいたので、防音カーペット敷くなど対策していたにも関わらず、足音で苦情が来てしまいました。子ども達が走り回れる環境を用意できたことも良かったと思っています。

おもちゃが壁に並んだ子ども部屋

次女がアトピー気味だったのですが、この家に引っ越してからほぼ治りました。冬場も基本的に結露はなく、断熱性能も高いので、薪ストーブ1台で家全体暖かいです。今年は暖冬だったので、補助暖房も使わず過ごせました。

薪ストーブの前で本を読む女の子

光熱費はマンション時代よりも下がりました。以前はエアコンと石油ストーブを併用していましたが、この家では平日はエアコンだけで過ごし、特に寒い日や休日には薪ストーブを焚きます。
薪ストーブは趣味感覚ですね。煮込み料理をしたり、ピザを焼いたりするのも楽しく、友人が来る時にも好評です。

私たちの家づくりにおいて薪ストーブはマストでした。
薪はDLD(薪ストーブ設置会社)の宅配サービスのみで賄っています。使った分だけ補充してくれるのは非常に楽で、価格も薪を割る手間を考えれば割安だと思います。友人の薪ストーブユーザーは原木で買って割っていると言いますが、さすがにこの街中ではできないし、時間も無いので…。毎週補充に来てくれるので残量の心配もなく、とても満足しています。

 

 

工房信州の家の決め手は?

吹き抜けから見たリビングダイニング

背面がタイル張りの二列型キッチン

 

諏訪湖に遊びに行くついでに住宅公園に行こうと思い立ち、旧諏訪展示場に入ってみたんです。すごく雰囲気が良く、一目惚れでした。
せっかくだったら地の素材を使った家を建てたいと思っていたので、県産材を使っている点もとても良かったです。スペックや性能にこだわった家もありますが、私たちはもう少し、情緒とか感性に響く家が良かったので、工房信州の家がしっくりきました。
大手ハウスメーカーも一通り見ましたが、実家が首都圏にあり、建替えは大手メーカーの家だったので同じような家にはしなくて良いな、と。せっかくなら地元の木を使って、地元の経済にも貢献できる家を選びたいと思いました。住宅ローンも地元の銀行で借りています(笑)。

工房信州の家の展示場巡りは2周しました。特に外壁の素材などの参考に、松本展示場には34回は行きましたね。

 

 

こだわりポイント3選

キッチン

キッチンでお菓子作りする親子

妻が料理好きなので、キッチンは基本的には妻にお任せしました。家具工房の「木のすず」にオーダーしました。
キッチンに立っている時も子どもたちの様子が良く見える配置で、土間の先の庭まで目が届きます。家の中心にあるので、2階や外に子どもがいても様子が分かるのが良いですね。土間でパーティーをしていても、向き合う形で作業できるので寂しくありません。
広いキッチンで子どもも一緒にお菓子作りを楽しんでいます。私は、以前は汚すからとキッチンに入れてもらえませんでしたが、今は簡単な料理だけやらせてもらえています()

 

土間サロン

山道具をディスプレイした土間

土間は当初、隠れ家的なパターンと、オープンなパターンの2案があり、オープンなものを採用しました。
土間の高さを少し上げてもらい、下に断熱材を多めに入れてもらいました。冬はさすがに素足だとひんやりすることがありますが、私は年中素足で過ごしていますよ。

壁は有孔ボードにしてもらいました。最初から山道具をディスプレイするイメージがありましたね。BOXに入れると忘れたり、取り出せなかったりするので、見せる収納にしたかったんです。

 

照明

間接照明の書斎

照明は、基本的に間接照明とダウンライトを採用しました。照明計画は展示場が参考になりいました。間接照明は明るすぎず、良い感じです。
日本の家は明るすぎると言われますよね。海外へホームステイに行った時に、ちょっと暗い空間に落ち着きを感じましたし、山小屋も暗いですが落ち着きます。普段日中は電気をつけずに過ごし、必要な時だけ手元を明るくしています。

 

 

一番好きな場所

土間にハンモックを吊るして遊ぶ子ども達 陽の入る土間でご飯を食べる家族

土間が好きですね。夜、家族が寝た後にここで1人ランプをつけて、お酒を飲んだり、本読んだり、山の計画を立てたりしています。
幼稚園のパパ友を呼んで、一緒に山へ行く計画を立てることもあります。山登りの装備合わせや準備物の確認も、ここにすべて並べてチェックします。

一方で友人を招いてパーティーをしたり、天井につけたフックを使って誕生日のディスプレイをしたり、日によってハンモックを吊り下げたりもしています。朝食などは気が向いたらここで食べます。土間は日中陽が入り暖かくなるので、リモートワーク時の昼食もとったりします。とにかく色々なことが出来るので、我が家の中心は土間サロンですね。