安曇野市への移住者対談#2―冬の暮らし編―
安曇野市へ移住 上尾様・松本様・森岡様
移住ケース別|転職なき移住
|
|
|
交通事情ー四駆は必要か?―
松本様
初めて長野で冬を越しました。
長野=四駆というイメージがあったので車は四駆を備えて越してきたんです。ただ思ったより四駆が走っていないことにびっくりしました。スタッドレスには変えました。
今年たくさん降った時(といっても10㎝ほどですが)が3回くらいありましたが、運転が下手で雪に慣れていない私でも一応冬を越せたので、このくらいであれば全然いけるかなと安心しました。
この冬は知らないことがたくさんありました。
雪が積もる時にワイパーを上げておいたり、お風呂に水をためておかないといけないということも知らなかったです。
寒さの点ではまだ賃貸なので大きいストーブを買いました。火が見えると暖かいなと思ったので来年は薪ストーブが楽しみです。
冬は寒かった印象ですが、一応越せたのでよかったです。春が来た時に、感動を覚えました。(笑)植物の気持ちですね。温かいことは人の心を和らげるんですね。
森岡様
四駆の話がありましたが、スキーをする人はもちろん、登山をする人も季節を問わず砂利道や雨で滑ったりするので四駆の方がよいと思います。
あとは住む場所にもよりますね。安曇野は有明などの山の手では一度雪が降ると凍ってしまうのでスタッドレスや四駆がいると思います。
上尾様
安曇野の三郷では四駆が無くて困ったことはないですね。車が出せない、滑るといった危ない目にあったことはないです。スタッドレスをはいておけば、普通の運転+αの注意があれば大丈夫という気がします。
引っ越してきた時に、前任者から50㎝くらい積もるから気を付けてと言われていたのですが、全然そんなことはないです。除雪機もいるのかなと思っていましたが、いらないです。
暖房事情ー薪ストーブは暖かい―
上尾様
薪ストーブは暖かいです。
それ以外の暖房は使っていないですね。吹き抜けのある二階建てですが、どの部屋もあたたかいです。なんなら焚きすぎて窓を開けますし、一年中半袖で過ごしています。洗濯物もよく乾きます。
森岡様
珪藻土だから余計湿気を吸ってくれてよく乾きます。湿度は30%台になっています。
上尾様
乾燥のしすぎ感はないんですけどね。ほどよい乾燥は薪ストーブの良さなのかもしれないと思っています。
あとは鍋を火にかけられるので便利です。イカを天板の上に置いて炙ってみたり、おつまみの缶を置いてぐつぐつさせてから食べたりとか。お酒が好きなので、火を見ながらお酒を飲みたいという願望がありました。
初年度はテレビをつけずに、火の周りでずっと過ごしていました。写真や動画を何枚も撮って、ずっとにやにやしながら過ごしています。
焚く期間は11月から3月くらいまでですね。薪は3~4時間に1本くらいくべます。
森岡様
うちも3時間に一本くらいくべます。昼間は天気がよければ家が暖かくなるので朝に一度焚いて、夜に二回ほどくべるくらいです。薪の状態にもよるので、うまくいかなかったら「なんでだ?」と思考錯誤しています。うちは4月も寒い日に焚いたり乾燥させるために焚いたりします。
上尾様
冬もエアパスのおかげで床が冷たくなりすぎないと思うんです。夏は床板が冷たくて気持ちよく、それでいて冬も裸足で過ごせる感じですね。ひやっとすることなく、年中靴下なしです。
妻はとても寒がりで、前の家では分厚い靴下を履いていたのですが、今の家に住み始めてからは履かなくなりました。
無垢の木と合板の違いを展示場で体験するじゃないですか、あれ本当なんだなと思いました。
床暖房入れてる?と聞かれたことが一、二回あります。そんなに温かいわけではないですが、板張りなのに裸足で歩けます。ほのかに優しい感じなんでしょうね。
森岡様
家を建てたところは賃貸で住んでいたところから10分くらいのところなので、工事中毎日見に行っていたんです。床に断熱材がびっしりと貼られていたので、その効果もあるのかなと思います。
ユニットバス自体も断熱性がありますが、お風呂の周りもしっかり断熱材を入れていたのでお風呂が寒すぎることがないですね。
高まる木への思いー薪の調達はどうする?―
上尾様
冬が待ち遠しくなりますよ。一年中薪のことを考えてしまいますけどね。
木に対する見方が変わりました。木ってすごいなと思います。ほとんど灰になって炭として残らないし、こんなに熱量を蓄えている物質なんだなと。木をとてもリスペクトするようになります。
森岡様
環境にいいですよね。一見、煙が出るから環境に悪そうですが、実は倒れている木も自然の二酸化炭素を出しながら腐っていくんです。その点暖房にすると石油の代わりに薪を使うのですごく環境にいい。
上尾様
薪のために伐倒するのではなくて、間伐材など森のメンテナンスをして余ったものを薪にしているんです。使わないものを再利用しているという感覚ですね。
自己満足ですが、割った薪で家族が暖をとっていると「お父さんしているんだな」と思います(笑)焚きすぎると窓を開けられてしまいますが「せっかく頑張って作った暖かさをそんなに粗末にするな」と(笑)木に対する思いが増していきます。
キンドリング(焚きつけを作るための道具)を買ったので息子も焚きつけづくりを手伝ってたり、運んだりしてくれますね。それが一番嬉しいです。息子も木について詳しくなって、アカシアの皮を見つけて「着火剤あったよ~」といった会話をしています。
薪ストーブはアイアンドッグの№07です。展示場で初めて見た時にこれだと決めました。ストーブ屋さんに行って、賃貸なのに斧だけ買って帰りました。斧を見ながら飲みました。
森岡様
木質バイオマス利用促進、要は木材を燃料に使って里山を活かしていきましょうというプロジェクトがあり、活動しています。薪ストーブを入れたので薪が欲しいと思って安易に入ったら結構真面目なボランティアで、活動した分薪をもらえます。
軽トラは持っていません。薪は玉切りにしておいて、レンタカーで半日ひたすら運搬します。
上尾様
私も軽トラは持っていません。足りなくなった時は御社の売り場に行って往復ということもしましたね。私は松本の柳沢林業さんから買っています。丸太の状態で買って、それを玉切りにしてから割るとそこそこのお金がかかってしまいます。MOさんのようなプロジェクトに入って少し自己調達ができる方法があればよりいいかなと思います。
土地探し編/地域とのかかわり編はこちらから。