安曇野市への移住者対談#3―地域とのかかわり編―
安曇野市へ移住 上尾様・松本様・森岡様
移住ケース別|転職なき移住
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地域ごとに異なるご近所付き合い
森岡様
移住者の座談会というのを安曇野市が毎月開催しているんです。安曇野には移住者が多くいるので、情報交換しましょうという趣旨です。移住してきたはいいけど知り合いができず困っているという方もいます。
松本様
私も近所の友達はできましたが、それ以外はできませんね。
上尾様
安曇野には寄合があるじゃないですか。
二世帯住宅を建てたり、息子世帯が敷地内に建てたりする家も多いので、若い世代の気持ちをよく分かっている人が多いと思います。
とはいえ、地域の集会場や公園、水路の掃除などは地域の住民として行くことがあります。親睦会にも行ってみたら、私が最年少でした。農家なので農薬などの話をすると喜んでくれます。またチェーンソーを持っているので、集会場の周りの木を伐倒すると喜んでくれました。
でも地域の方達から必要以上に来ることはありません。それは安心しました。お野菜を頂いたりするのはありがたいですね。
森岡様
知らない間に玄関に野菜がたんまり入ったビニール袋がかかっていたりします。「誰がくれたんだろう?」と(笑)
上尾様
子ども達に対する声掛けもしっかりしてもらっていて、地域のみんなで子どもを守ろうという雰囲気があります。東京に住んでいる時はお隣さんに挨拶してもなかなか返してもらえないということもありました。
隣人がどういう人か分かるというのが田舎の良さの一つですね。
森岡様
安曇野でも有明など別荘の方はもっと地域の繋がりが緩いというし、前に住んでいた田川の辺りは距離感が近く、勢いのあるおっちゃんがいました。地域ごとに色々ですね。今のところは整然としていて、年配の方も柔軟な対応をしてくれます。年配の方ももともと移住してきた方が多いという理由もあると思います。以前に経験しましたが氏子総代などになると大変です。
上尾様
私は育った環境が福岡で、祖父が組合長などをやっていたため、何となく雰囲気は分かっていました。つっけんどんにされないなとは思っていたので不安はそこまでなかったです。こちらが普通にしていればそこまで指摘してくる人はいないと思います。
ごみ当番などの不安はありましたけどね。
子どもがいる人も多いので、役員をやれと言ったら嫌がるだろうなと理解してくれている人が多いです。
松本様
家の前の田んぼにおじいちゃんおばあちゃんが10人くらい集合していて、みんな近所の人のようでした。会長の方達から挨拶をしてくれました。みなさん色々なことを教えてくださって優しいです。
想定外だった広い土地ならではの悩み
上尾様
土地が170坪あるのですが困ったのが草取りです。除草剤を使うと子どもが危ないので、人が入らないところだけ使いましたがとても効果がありました。周りが畑なので草がたくさん生えています。
松本様
うちは土地が250坪あります。昨日見に行ったのですが、「この草木をペットの豚が全部食べることはないので草刈り隊が必要だ」という話になりました。
森岡様
広くて困ったことは、家を建てたはいいけれど外構がとんでもないことになることです。フェンスを貼るだけでいくらかかるの?と(笑)妻がガーデニングする面を残し、西側は薪棚と倉庫で壁にしました。
近所にホームセンターがあるので、セメントを買ってきてはこねて穴を掘りました。夏は熱中症になりかけながら、冬は冬で凍るので、温めながら作っていきました。外構については想定外かもしれません。
上尾様
私も外構は少ししかやっておらず、周りが畑なのでノーフェンスで畑に行き来できるようになっています。畑が分譲された時にはフェンスを考えようかなと思っています。今すぐやらなきゃという感じではないです。
100m~200m先に道路があり、家の中にいると視線が気になりますが、道路から見てみると全然見えないです。夏には背丈よりも高いひまわりを一面に植えて目隠しにしていました。
三年経っても飽きない北アルプスの景色
上尾様
朝散歩した後、家族がまだ寝ている時に土間やウッドデッキからコーヒー片手に山を見ます。朝焼けがとてもきれいです。季節を感じることができます。
森岡様
山は朝昼晩見ます。冬は寒いですが、夜は天気が良い日には星がよく見えます。星や北アルプスの写真をよく撮ります。夕暮れの山は二階の窓から眺めます。一日中、一年中景色を楽しんでいます。朝焼けから雪を被った姿まで、毎年同じような写真を、飽きずに撮って楽しんでいます。
上尾様
雪が降りたての頃は針葉樹の木に少しだけ雪がかぶって山が灰色っぽく見えるんです。雪が積もっている時に朝日が差すとピンク色っぽくなるし、雲が全くない日の朝日はとても綺麗です。何度でもいいなと思います。
森岡様
安曇野市では環境保全活動にお金が出ます。地域清掃と環境保全活動があり、一時間に1000円ほど出ます。するとそのお金は区や個人に還元されます。
土地探し編と冬の暮らし編はこちらから。